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3次元別館。

主に観劇の感想です。2.5舞台が多めでその他のミュージカルやストレートプレイも。

【観劇記録】2017/04/21 破壊ランナー

  • とりとめのない感想。少々のネタバレを含みます

 

1999年の惑星ピスタチオ版を劇場で観ており(93年版?も映像で見た)、今回の上演を知ったとき「おおっ!」と叫んだくらい楽しみにしていた演目。いろいろな意味で暑苦しい展開と迫力のレースシーン、コテコテのギャグが記憶に残っていました。 

それだけに、(力量は十分にある役者さんたちだとわかっていても)正直なところ、期待ほどじゃなかったらどうしよう、と若干心配もあったんですが……全くの杞憂でした。

強く感じたのは、役者全員から発される熱気と一体感。どのキャラクターも強い個性を放ちながら、ひとりひとりがバラバラの方を向いているのではなく、一丸となって作品を創り上げる!魅せてやる!という気迫がありました。レースシーンも圧巻で、二十名のうち、ひとり欠けてもあの舞台は成り立たないんじゃないだろうか。

 

豹二郎ダイアモンドは、若くしてあっという間に頂点に「上り詰めてしまった」天才ランナー、という印象を受けました。腹筋善之介さんの豹二郎からは、ランナーとしてはベテランの領域に達している落ち着きも感じられたけれど、今回の池田さんはよりがむしゃらで、血の気の多い若者らしい雰囲気*1。とはいえ決して軽くはなく、地にしっかり足のついた重さもあり(それだけにカテコでの跳躍の高さにびっくりした)。演じる方の実年齢によるところも大きいと思いますが、どっちが良い、というのではなく、どちらにもそれぞれの良さがありました。

コーチのリコとの関係は、師匠と教え子のようなものなのかな?砂漠で2人が会話するところ、数少ない静かな場面で、豹二郎の年相応の弱さも見えて良いなあと思った(ぶっちゃけ萌えたんだけれども、関係性やつながりの強さがちょっとわかりづらかったのは残念。リコのポジションはもともとは女性で、恋人だったからね。

そのリコは、兄貴というか師というか、風貌もあいまってどこか浮世離れした人でした。通常時の体の動きが極端に少なかった意図は……現役を退いていることの強調?走るときのフォームが流れるようで綺麗。

敵役の筆頭、黒川フランクはあんな衣装で出てくるとは思わんかったわ……!アフロヘア―にがっつりメイク、胸元ほぼ全開のピタピタコスチュームにおネエ言葉で登場シーンからインパクト十分、一気に持っていかれました。明らかに様子のおかしい人なんだけどやり過ぎても変だし、おとなしいとつまらない、そのあたりのバランスは絶妙。銅橋@ペダステのときも思ったけど、独特の華がある役者さんですね。

あると知ってとても楽しみにしていた中央郵便局のくだりは5~6回リピートで「いい加減しつこいわ!」と思いつつ笑わせていただきました。人間が音速で走る時代なのに郵便物に人の手で「スタンプぺったん」してるのかというツッコミはさておき、最終的にはスパイクまでとてもエエ声+超キレキレのスタンプぺったん披露するし(会場手拍子+拍手)!ピスタチオの看板役者のひとりだった保村さんも黒川フランクの上役、タイベリアス提督役で出演されていて、久々に拝見できたな。

上記以外だと個人的には、走りの異質さが際立っていたライデン、身体の動かし方が抜群に美しかったピラニア、かつてのレーサーの哀愁と貫録の漂っていたポドルスキー監督、何となくおかしみのあるイグレシアス皇子、軽快なしゃべりのアナウンサーロボットC3-9000(と生意気な中学生)あたりが特に印象的でした(ここ最近、生の舞台で見たことのある人に目が行きがちではあったけど、それを差し引いても)。

ピスタチオ版とはキャラクターの名前や設定、性別が変わっていたり*2、一部の場面(筋肉とお師匠様と死汚理とか)がカットされているなど気づいただけでもちょいちょい違いはありますが、そもそも演じる人が全く違うので、それほど気にはならなかった。

公式のあらすじはシリアスっぽいけれど、笑いの巻き起こる場面はそこここにあり。ザ・古典的熱血少年漫画なストーリーで、迫力は十分、全体に漂う独特の暑苦しさと濃さはハマればクセになる……という訳で終演後にリピーターズチケットを購入してしまったので、次回の観劇で気づいたことや心境の変化があれば、また追記するかも。

 

東京・六本木にて4月30日まで公演中、まだプレイガイドでもチケット購入できるし(4月24日現在)、当日券もあるようなので、ペダステや役者さんのファンの方も、演劇ファンの方も、気になってるなら観ておいて損はない、いや、むしろ観ないと損するかもよ!と申し上げておきます(実はこれが一番言いたかった)。

*1:プロフィールを見たら本当に豹二郎のような経歴のお方だった

*2:リコ(リンコ)の他に、カルリシオもカルリシアという女性ランナーでした

【観劇記録】2016/12 舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺~再演~(刀ステ)

 

  • 普通にネタバレ有り
  • ほぼ当時のSNS日記からのコピペです

 

5月20日の刀ステ初演ライビュから約7か月。
遂に念願叶って「虚伝 燃ゆる本能寺」再演を天王洲 銀河劇場にて観劇して参りました。

ライビュの後、パンフ通販しただけじゃ飽き足らず、コラボカフェ予約して三日月カレーと鶴丸マリブミルクをいただき、渋谷パルコ前のキャストイベントを通行人のフリしてガン見し、Blu-rayまで購入する勢いで沼に垂直ダイビング、ダメ元で申し込んだ先行抽選の当選のメールを見た時は、変な声出たもんなあ……。

でもって、1階席で前から13番目ってことは結構近くない?と浮き足立ってはいたものの、予想以上に舞台が近くてびっくりした。日頃観劇は2階より上の席がほとんどだから、1階席ってだけでもどきどきなのにオペラグラスいらないじゃん!果たして生きて帰れるかしら……とそわそわしつつ、ロビーで時間を潰しながら(いつもは割とぎりぎり到着なんだけど気がはやり過ぎて30分前に着いてた)、開演を待ったのでありました。舞台に例の傘が全員分、横一列に並んでて既にテンション上がりまくり。

 

で終演後。

凄かった何あれ凄い凄まじい何なのあれ凄過ぎて意味わかんない凄い(エンドレス)

帰りの電車の中から、翌日仕事中も気を抜くと脳内にてエンディングテーマがエンドレス再生されておりました……。

円盤2回見た(普通のと全景の1回ずつ)から、初演ほどの衝撃はないだろうなー、なんて思ってた私がこしあんよりも甘かった。
むしろ先にいろいろ見といて良かったかも知んない。あんなん何の予備知識もなくぶっつけで観たら循環器と呼吸器に異常を来すわ!!!


《以下、演出の変更面などのネタバレ全開》

全体の感想は初演ライビュの時に書いてるので、リアル観劇してわかったことや、今回変わってた点を中心に。

※一応時系列に沿ってますがたまに飛びます
※まとまってません……

 

・舞台の上の方が思ってた以上に斜め。階段も狭そうだし、あんな所で立ち回り演じたり、階段半分くらい登った所から飛び降りたり回し蹴り食らわせたりしてたのか(震)

・タイトルコールで「虚伝 燃ゆる本能寺」って入ったね!
・生で見ると、戦闘シーンの迫力に映像とはゼロ四桁以上の差で圧倒される。特におじいちゃんの殺陣の美しさ(身体のブレの少ない不思議な、そして綺麗な動き)と、小夜ちゃんのアクションのキレが冴え渡ってた。

・事前に初日バレ見てなかったら気づかなかったかもだけど、上手と下手が初演とは逆なんだね。面白い!

・音響とか、舞台上や客席降りのキャストの足音とか、震動が思いの外すごかった。

・ログイン&お見送りヴォイスは不動、伝令は次郎ちゃんでした。お見送りでは「へし切と薬研はどうでもいいけど俺の活躍を~」的な事を言ってた。宗三のことは認めてるらしい。

・例の馬がグレードアップしていた。具体的には後ろ足がついて長谷部がどつかれておった(合掌)

・不動がひとりあっち向いてホイしてたり*1、威嚇する不動に薬研が鍬で応戦してたり、小夜ちゃんが鶴丸に持ち上げられてたり。短刀かわゆい。

・鯰尾の「過去なんか振り返ってやりませんよ!」→忍び寄る鶴丸の所で、にっこり笑って「鯰尾、後ろ」ってネタばらしするいち兄がなんかかわいい(でも結局鶴に脅かされる鯰)

・キャスト交代の鶴丸と江雪。鶴丸は年長者感は漂わせつつよりワイルドさが増して、好戦的。慰労会のとこでまんばに膝カックン→そのまま袖に引きずって行こうとしたりと、びっくりじじいも加速。江雪兄様は重厚さに加えて静けさがあって、名前の通り雪みたい。どちらも前キャストとの違いはありつつも、全く違和感なく溶け込んでて良かった、てか二代目も好き!

・軍議はたい焼き。「粒あん派か、こしあん派か」で決を取ろうとする三日月→山姥切以外皆粒あん派。「(いち兄)小豆の皮には栄養がある」「(まんば)粒あんに栄養を求めるな!」「一本取られましたな」とか言ってたら長谷部が「おはぎも粒があるのが美味しい」とか何とか自らおはぎネタをぶっ込んで来て会場爆笑
→「つぶつぶなら数の子でもいいだろう!」言い募る山姥切に「つぶつぶはいいぞ」「粒あんの勝ちという事で」とか三日月が返しつつ、オチは「(光忠)それ、カスタードなんだ。こっちのはチーズ」(三日月爺ちゃん軽くショック)でした。レポを検索してみるとこの日のは比較的おとなしめだったようだけど、微妙な間や空気だけで十二分におかしかったから!あー笑った。

・上手側通路に近い席だったので、客席を使った演出もばっちり見えた。入り口の方から誰か入って来て、遅れて来た人かなと思ったら蘭丸だった(笑)出陣の時は紅組メンバーが舞台から降りて来て至近距離を駆けて行ったんですが、衝撃的過ぎて先頭のおじいちゃんの姿しか覚えてない…… 。極め付け、左文字兄弟の後半の殺陣で小夜ちゃんが上手側通路から登場、すぐ近くを駆けて行ってそのまま舞台上で戦闘に突入したのは痺れた(江雪兄様は下手から)!後ろの席の人が小さく「小夜ちゃん!」て呟いてたのが印象的。

・三日月&山姥切の月を見ながら語るところ、リアタイで見たばっかの花丸最終回の酔っ払いローリングまんばちゃんが浮かびかけたのは内緒(そして早速キャストさんがTwitterに再現写真アップしてて吹いた)

・紅白戦で不動が石を投げる→いち兄?の刀に当たった後長谷部を直撃、って初演にもあったっけか?

・見所しかない本能寺の変。かっこいい&うつくしい以外の単語がログアウト。

・ライビュでは見えなかった、信長自刃の瞬間の織田組、特に不動の表情がやるせない。こんな顔してたんだなあ。

・宗三が明智光秀を庇いながら敵陣を正面突破するのはなかったよね??

・織田組の真剣必殺で心拍数上昇。こんなん内容知らずにいきなり生で見たら(以下略)初演ライビュとBlu-ray1回目くらいまでは主に露出度的な意味で動揺してそれどころじゃなかったけど、慣れてくるとめちゃくちゃ格好いい殺陣なんだよなー。

・慰労会は粒あんのたい焼き→鶴丸が山姥切に粒あんの良さを教えようとして逃げられる

・エンディングは、テーマ曲と傘を持ってひとりずつお辞儀していくのは同じで、紋の入った傘を持った黒子が加わっておりました。大好きなところなので大きく変わってなくてよかった!

・カテコのおじいちゃんの剣舞に見とれてたら、続くまんばちゃんの布さばきにも見とれる、宗三はやっぱり娘役お辞儀で、憂い顔を崩さないのが良い。


エンディングでは、こんな力いっぱい拍手したことあったかな?ってくらい全力で大きく手を叩いておりました。
会場入りしてすぐ購入したパンフにはキャストが2人ずつ、計6組に分かれての対談が載ってて、確かに義元左文字の実物は結局ゴツいよねとか、こう言う事を考えて役作りしてるのか、とか、なかなか興味深かった。

で現在は軍議やら日替わりアドリブのレポを日々チェックして(例の馬が出てきたり天の声が響いたりとか進化し過ぎ!)、円盤の発売日いつだったかな…いやまだ予約するって決めたわけじゃないからね?!と誰にしてるんだかわからない謎の言い訳をしながら公式を確認しつつ、粒あんのたい焼きを齧りつつ、もう明後日?で東京公演も終わりかあ…と既に寂しくなりかけておりますが。

来年の大千秋楽はライビュ観劇するので、そちらを楽しみに年を越したいと思います♪

 

 

 

*1:日替わりネタだったみたいですね

【観劇記録】2016/11 ミュージカル「黒執事」 ~NOAH'S ARK CIRCUS~ (生執事)

 

  • 普通にネタバレ有り
  • ほぼ当時のSNS日記からのコピペです

 

2.5次元舞台を初・リアル観劇してきました。

黒執事好きだし、いろいろな意味で一番インパクトのあったサーカス編だし、セバスチャン役は帝劇で何度か見てる古川さんでイメージに合ってそうだし、サイトのビジュアルはどのキャラも良さげだし…行ってみるか!と、チケット入手を決意。

念のため、チケットを同じ日のマチソワで各1枚ずつ申し込んでおいたらどちらも当たったので、多分人生初のマチソワ観劇までして来ちゃったよ。

昼の部が終わった最初の感想としては

「ビジュアルから何から原作通りすぎてびっくりした! 」

役者さんは全員、原作から抜け出てきたみたいで、特にサーカス団のメンバー、中でもジョーカーがそのもの過ぎて、私今何を見ているんだろう、舞台?え?同じ次元に存在する人たちが演じてるなんて嘘でしょ??ってくらい、再現率が高かった。

一番の見どころは、サーカス団の登場シーンかな。ジョーカーの口上から妖しげな音楽をバックにサーカス団のメンバーが登場して、特にピーター・ウェンディのガチのアクロバットと、ダガーの華麗な一輪車技が見事。他のメンバーも、ドールはかわいいお姫さんだし、ジャンボもビーストもかたや二次元まんまのガタイの良さ、かたやお人形のようなスタイルだし、アンサンブルのダンスも息が合ってて、本物のサーカスのようだった。宝塚とか東宝とか、華やかな舞台はそこそこ観ている方だと思うけど、お世辞抜きでどこか闇をはらんだ美しさに魅入られてしまった。

全体に歌の入るタイミングが絶妙。シリアスな曲も、使用人3人組やソーマ&アグニのコミカルで派手派手な歌と踊りも自然に無理なく、お芝居の世界に溶け込んでる。Twitterでも同じようなことをつぶやいている人がいた。構成が良いんだろうな。

古川セバスは、マント捌きやダンスなどなど、身のこなしがすごく軽やかで優雅。段差のあるところに飛び乗るときとか、一瞬体重がなくなったみたいな動きをすることがあって、いっそう人外感が出てた。

シエル役の子って21世紀生まれなのか(!)大人の役者と並んでも全く遜色なかった。サイトでビジュアル見たときは、セバスとシエルは原作のイメージが強すぎて「あー、こんなもんかな」とあまりピンと来ていなかったんだけど、最初から最後までシエルでした。

サーカス団メンバー以外も思った以上にサーカスしてたな。シエルの綱渡りとか、セバスとウィルの空中ブランコ、まさかやると思ってなかった。

ウィルは高枝切り鋏もといデスサイズさばきに重さがあって、セバスとの対比が面白かった。流石は初代江雪兄様(笑)玉乗り(映像使用)とか、パジャマで登場とか、いちいち美味しい。

最初の方にも書いたように、ジョーカーはどこが良かったとかそういうのを通り越して、存在がジョーカーそのものだった。登場時の気のいいお兄さんから、絶望まみれの後半、過去の回想シーンまで完璧。

ドールは「少年のような少女」なのに男の子が演じるの?と意外だったんだけど、イメージぴったりだった。歌がとても良くて、一幕のソロで既にうるっと…後半は、前半の無邪気な姿との対比が痛々しくてガチ涙。

ビーストは想像してたより声が高めで、色っぽい外見とのアンバランスな感じが却って良かった。ジョーカーを止めようとして拒絶されてからセバスに誘惑される一連のくだりが原作のあの場面そのもので、ゾクゾクした。 *1

ダンスや派手なアクションはピーターとウェンディ(繰り出されるアクロバットがかっこいい!)、ダガーが中心っぽかった。ダガーの一輪車はキャラに合ってて違和感なし。

使用人3人組(前半)とソーマ&アグニがひたすらかわいい。特に後者は陰惨な舞台の癒し(歌がちょーーっと…だったけど、かわいいから許す)。ファントムハイヴ家襲撃はどうするのかなと思ってたら、役者さんの演技に加えて照明・効果音も駆使して格好良く仕上がってました。ピーターが逃げまどうところで若干自分から銃弾の雨に向かっていってるように見えたのは…席の位置の関係かな(^^;)

ケルヴィン男爵がまたすごくケルヴィンで。声もアニメ版と似てた気がする。先生は出番は短時間なのに、明らかに人として狂っているところが普通に怖い。どちらも反吐が出そうな悪役、というよりは背筋がぞわっとする気持ち悪さですごく惹きつけられた。

 

スネークはソロがあったものの出番少な目で、コミックスやアニメを知らないと謎の人になっちゃってるかも。多分そうじゃない(?)んだけど、醸し出す雰囲気が人外じみてた。そして人外っぽいと言えば葬儀屋。出てくるだけで周りが寒々しく感じられて、ケルヴィンや先生の怖さとはまた違う不気味さが。

アバーラインとハンクスは舞台オリジナルのポジションなのかな。随所で笑わせてくれる。黒執事は基本的に暗いエピソードが多いからね…。マチネとソワレで違うジャグリングのアドリブが入ってて何気にすごい。


マチネの時は第3バルコニーの端の方で音響が悪く、席の位置関係なのか台詞の響きや演出で少し「ん?」と思う所があり、舞台上でも複数の役者さんが台詞を噛んじゃってたりして、全体の評価は5段階では上から2番目の「満足」というのが正直なところ。

……だったんですが、ソワレは第1バルコニーの真ん中寄りの席で観劇できたこともあり、台詞も演出も違和感がなくて「大満足」に変わりました(台詞を噛む人も覚えてる限りいなかった)。2回観ることにしてよかった。


観る前はどうやって舞台にするんだろう…と少し心配だったけども、終わってみると舞台映えするし、笑えるところも泣けるところもあって、ミュージカルにぴったりのエピソードだな、と素直に思えたのでした。マチネではドールの、ソワレではジョーカーの回想で泣いたよ……。

客席はほぼ女性で、男性は5%もいなかったんじゃ、というくらい。やっぱり20代くらいの人が多いものの、私より上の年齢っぽい人もちらほらいらっしゃったな。*2


てか、過去の自分に言いたい。
何で千秋楽ライビュのチケット取ってないのよ!!!

 

ミュージカル「黒執事」 ~NOAH'S ARK CIRCUS~ (初回仕様限定版) [Blu-ray]

 

*1:私が見たときは、ですが、セバスチャンとビーストに関しては、歌の高音部分でもっと声出てるとよかったかも、という印象がありました。曲自体のキーが高過ぎるのかなぁ……低い~普通のところはとてもきれいに音が取れてたので。

*2:あと、マチソワのどっちかに刀ステの役者さんが2人いらっしゃってたようで……後で知って驚いた。

【観劇記録】2016/5/20 刀ステ本能寺初演 ライビュ

  • 去年ライビュ観劇した刀ステ本能寺初演の感想です
  • 普通にネタバレ有り
  • 多少手を入れましたが、当時の日記からのコピペのため、お見苦しいところがあるかもです……
  • 今見返すと当時と感じ方の違う部分もあるな、と思いつつ、なるべくそのまま載せました

 

すごいと思ったのが、誰一人として大きくイメージと違うキャラがいなかったこと。
元がストーリーのない作品といっても、リリースから1年も経って、(二次創作で広まったものも含め)自分の中にはこのひとはこうだってイメージがある程度できてて、しかも生身の俳優さんが演じる訳だから、多少覚悟もしてたんだよね。
けど、ビジュアルの完成度がおそろしく高いだけじゃなく、舞台上にはちゃんと刀剣男士たちがいた。 


まず、序盤と中盤、クライマックスに殺陣があるんだけど、戦い方がそれぞれ違う。
小夜&薬研は小回りのきく動作で機敏に、宗三は華麗、長谷部は教官っぽく、鶴丸は動きが派手で、おじいちゃんといち兄はそれぞれ種類の違う優雅な太刀捌き、光忠はカッコよくキメてて、本編には刀を振るう動きは出てこないのに、そうそうこういう戦い方するよねきっと!と序盤から既に心で拍手喝采しておりました!
正直なところ、ゲネプロ映像を見たときは「うーん……悪くはない、けど……」と考え込んでしまってたんですが、本番では全然問題なかった、どころかどの役者さんもキャラそのもの。

短刀&脇差組は、ちゃんと年少組に見えた。
薬研ニキ、最初から最後まで男前過ぎるしな!織田組の中で一番達観してて大人びてるのは、信長への執着の差なんだろうか。
小夜ちゃんは本丸メンバーに敬語で話すのね。後述の通りいろんな呼ばれ方してて微笑ましい。薬研ともども、足技も駆使した殺陣がいかにも短刀らしい。
自称ダメ刀の不動行光(うちの本丸にはまだいないの…*1)は主人公格。蘭丸や信長への無邪気な思慕や、明智光秀を巡る葛藤が切なかった。
鯰尾もキレのいい殺陣で、ポジティブ具合がそのまんま。鶴丸に背後から忍び寄られての「振りかえってやりませんよ」に笑った。でも小夜ちゃんの前ではお兄さん。

新しく近侍に任命された山姥切、長谷部に嫉妬され新入りにまんばちゃん呼ばわりされ青白じじいはクソジジイ過ぎてザ・苦労人。マントプレイならぬ被り布さばきがキマっておりました。三日月じいちゃんとだいたい一緒にいた。

そのおじいちゃんなんて、声と飄々とした話し方までそっくりで、二次元来ちゃった感。鶴丸といっしょにまんばを揶揄うとことかホントうざい(最大限褒め言葉)、でも戦闘は華麗でずるいかっこいい。

長谷部は常に眉間にしわ寄せて、案の定日常シーンではいじられまくっておりました(笑)馬当番笑うしかなかったわ!

宗三がとてもヒロイン。長谷部ぶん殴るし、なよなよしてるのとは全然違うんだけど、でも立ち位置はヒロイン。後半ガンガン戦って誉ゲット。プリンセスゴリラ納得。そして「江雪兄様」て言ったよね、わー!

江雪は弟たちから兄様って呼ばれてるのね(嬉)。「お小夜」って呼び、ええな。安定感と重さのありそうな太刀捌き。

いち兄、戦い方はノーブルで普段もお兄さんなのに長谷部いじりではさらっとS発言。おそろしいこ!エンディングでの番傘の扱いがこれまた紳士的。

鶴丸&光忠は「あのテンションで絡まれたら大倶利伽羅はさぞうざったいだろう」ってツイートを見て頷きまくったくらい、賑やかし担当。
みっちゃんの手作りおやつ(日替り)に翻弄される長谷部とまんばちゃん(笑)でも戦闘はかっこ良くきまりまくってずるいかっこいい(2回目)光忠も声と喋り方が声優さんと似てた。身長もあるし二次元来ちゃったパート2。
鶴丸は割とワイルドじじい。「天を驚かせたい」発言いいな!「衣装は白一色でいいのさ」の台詞、戦闘開始時に言うのずるい以下略、番傘の操り方も以下略

森蘭丸明智光秀の役者さんも良かったです。アンサンブルもとい時間遡行軍男士もね!

核になるストーリーは本能寺の変を巡るもので、織田の刀4振がメイン。不動行光がほぼ主人公でヒロインのポジションが宗三、長谷部、薬研が脇を固める印象。 このメンバーで真剣必殺があるなんて知らなかったからびっくり。全員上半身半脱ぎで肌見せてるし、ゲームの方をあんま知らない人が見たら何事?!な事態だよね(;^_^A
メインはあくまで織田信長の側にいた刀たちなんだけども、その他の刀もただ何となく出しました、というのではなく、(多少の出番の差はあれど)ちゃんと全員見せ場があって嬉しい。紅白チームに分かれてグループ手合わせとか美味しいわー。二部隊同時出陣って、連帯戦みたいなのかしら。
エンディングの全員で白い番傘持って一人ずつポーズ決めるのも好きだー!

で、今は思い返しながら色々書いてますが、ぶっちゃけ終わった直後は、おはぎの宴とカテコのハプニングが衝撃過ぎて……

おはぎの宴。
光忠の日替わりおやつタイムにて繰り広げられた地獄絵図。長谷部は鶴丸におはぎ詰め込まれて喋れないし、まんばはおはぎの宴って言おうとして、おはげ、って噛むし、青白じじいたちはすごい嬉しそうだし唯一の良心と思われたいち兄はS発言かますし。エピローグまでおはぎの宴引っ張るし。 

カテコのアレとは。
千秋楽だけ全員内番衣装でのカテコがあって、本編で内番シーンのあった織田組以外も着替えてきたんだけど、キャスト挨拶でいち兄の番になったところで

「(※台詞うろ覚え)露と落ち……マイクがない」

そしたら、隣にいた鶴丸が自分の顔の横に装着したマイクを「これ使え」って感じで指してだよ。そのままいち兄が頬寄せるような感じで鶴丸のマイクにぐっと顔を近づけて挨拶を終えたという事案が発生したのですよ。
や、私その方面のクラスタではないんだけどもさ、衝撃的過ぎてさ…会場(多分現地とシネマメディアージュ*2の両方)から悲鳴上がってたもんねえ……。

キャストの挨拶が一通り終わって皆で礼。他はみんな普通のお辞儀なんだけど、左文字三兄弟は

宗三→胸に手を当てて軽く膝を折る、娘役っぽ……いえなんでもありません
江雪→手に小さい花を持って軽く一礼
小夜→片足をまっすぐ前に出して礼

って感じで胸熱。

その他にもライブビューイング特典として楽屋裏からの一言もあって、他は割とキャラ崩してないのに長谷部だけ「ウェーーイ!(満面の笑みで両手ぶんぶん振りながら)」で、ある意味最後まで長谷部だった(笑)

いろいろ呼び名も出てきたな。
江雪→小夜ちゃんが「お小夜」ってのは聞いてたけど、覚えてるだけでも小夜(いち兄)、小夜ちゃん(鯰)、小夜すけ(薬)、小夜坊(鶴)と様々。左文字三兄弟は上の兄弟は「兄様」呼びなんだね♪
おじいちゃんとかはいち兄→「一期」だけど、光忠は「一期さん」なのかー。
三日月、まんばは「三日月」「山姥切」だったね。
あと「審神者」の音はずっと「さ」にアクセントだと思ってたけど、平坦なんだな(カレー、と同じアクセント)
そして鶴丸→光忠の「光坊」に衝撃を受ける伊達沼民がここに……てことは何か、大倶利伽羅は倶利坊なのか?!落ち着けあたし(息切) *3

そろそろまとめよう。

これだけの舞台が実現できたのは、役者さんたちの演技はもちろん、登場人物がその魅力を最大限に発揮できる脚本と演出に音楽、音響や照明、その他のスタッフの方々のお力、全てあってのこと。関わった全ての方にお礼を言いたいです。
脚本と演出をされたのが、学生時代好きだった惑星ピスタチオの方で、三日月宗近役が戦国鍋TV森蘭丸役の方ってこともまた感慨深いなあ。

素敵な舞台をありがとうございました!

 



そして。円盤はいいかなーと思ってたんだけど……正直手を出さない自信はない(きっぱり)*4
パンフレット通販は既に前向きに検討中(言い切った)*5

*1:2か月後無事お迎えしました♪

*2:2017年2月に閉館

*3:7面回想実装前+花丸放映前です、念のため

*4:結局Blu-Ray初回盤買った

*5:その後速やかに通販にて入手

つらつらと観劇歴とか

 

ほとんどの方ははじめまして。頼夢(らいむ)と申します。 首都圏在住の社会人女性、世代的にはロスジェネと呼ばれる辺りの後ろの方?におります。二次元オタクです。いわゆる腐女子(二次元専門)でもあります。

 

自己紹介がてら観劇歴っぽいものを。

親がかなり濃ゆい宝塚+演劇ファンのこともあって、観劇歴は年齢とほぼイコールくらいですが、去年くらいまではかなりゆるーく、浅く、(比較的)広めに観ておりました。

演劇に惹かれ始めたのは高校の演劇部〜大学時代。元々宝塚は観ており(この頃好きだったのは麻路さきさん)、周りの子たちの影響で音楽座や四季、キャラメルボックスや新感線、スタジオライフ、そして惑星ピスタチオなどの舞台をよく観劇していました。

 

社会人になってからは仕事が忙しかったり、他の趣味(二次元とかコスプレとか)にのめりこんだりして、宝塚を年に3〜4回とその他のミュージカルを年1回くらい、ストレートプレイに至ってははほとんど観なくなってしまっていたのですが……2011〜2012年に最初の転機が訪れました。

友人のSNSで知った「敦盛2011」の動画がキッカケで「戦国鍋TV」にどハマりして(今見るとその顔ぶれにびっくりするんですが、当時は単純に番組の内容がめちゃくちゃ好みでした)、勢いで明治座で演った舞台版にも足を運んだりして。

もちろんテニミュの存在は知ってましたが、

・スポーツもの全般にあまり興味がなくて原作を読んでなかったし、アニメも見てなかった

・基本、時代劇などのコスチュームものが好きなので「テニスの試合がミュージカルになってる」ということに食指が動かなかった

ため、まだこの時には手を出すには至らず。

しかし、同じく戦国鍋にハマり、その流れで若手俳優沼の住人となっていた別の友人(元々二次元オタク)が「信長と蘭丸の中の人が出てる、弱虫ペダルの舞台のDVDが面白かった」ということを言ってて、演出をされたのが学生時代大好きだった惑星ピスタチオの劇作家さんということを知り、またびっくり。その時点でもまだ「でも自転車競技だしなあ……」と、オフィシャルサイトをちらっと見ただけで閉じたとか、どんだけ勘が鈍ってたんだろう当時の私……。

と、言っても若手俳優さんたちのパワーに押されるように、この頃からまた舞台に興味を持ち出したのでした。それまではあまり意識していなかった俳優さん個々(男女問わず)にも以前より注目するようになったし。

同時期に宝塚にも本格的にハマり(この辺りの経緯はまた別の機会に)、2013年以降、本公演は全て観に行くように。この頃まで男役トップスター+全組合わせて数名のお気に入りスター以外、顔と名前が一致してなかったなんて口が裂けてもいえない……。

 

これだけチャンスがありながら、2.5次元と呼ばれる種類の舞台を去年まで観てなかった理由は、まあありがちな偏見です。若手の登竜門、かつ演技力よりも似てるかどうかが重視されるんでしょー?ってことは、全体のクオリティもそんなもんだろう、と……。

「アンタが舞台俳優として割とお気に入りのあの人やその人もこのジャンルで頭角を表したんだし、侮ってるようなレベルのジャンルだったらこんなに盛り上がる訳なかろうが!!」

って今なら言えるんですけどねー……。

 

そして。

・当時周りがドン引きする勢いでハマっていた(というか今も普通に大好き)刀剣乱舞が舞台化

・脚本演出が元ピスタチオの役者さん!

三日月宗近がのぶらんの蘭丸の人かー

・他のキャストは知らない人たちだけど、ビジュアル綺麗だね…!

・織田組好きなんだよなー、本命の伊達組も鶴丸と光忠いるしなあ、初期刀まんばちゃんだしなあ……

・流石にステージのチケットは取れそうにないからライブビューイング行ってみる?

 

これが、その後の観劇人生を変えてしまったと言っても多分過言ではない、刀ステとの出会いでした……。

 

次回はその辺りの感想を書きたいと思います。