3次元別館。

主に観劇の感想です。2.5舞台が多めでその他のミュージカルやストレートプレイも。

【観劇記録】7/30 グランギニョル(ピースピット 2017年本公演)

  • 美しいと綺麗と凄いしか言ってない感想
  • 観る予定の人は事前にTRUMPは見といた方がいい(LILIUMは見なかったことを後悔している)
  • グランギニョル・TRUMPの致命的なネタバレは避けるor薄い文字で書きますが、観劇予定の方は回避推奨

 

脚本演出が末満さんだし、お話や雰囲気は好みっぽいし、観たことあるor観てみたい役者さん何人か出てるし、と言う訳でチケットを取得。前から5列目以内のセンターブロック、通路近くなどという自分史上トップクラスでいろいろ近い席に果たして生きて帰れるんだろうかと恐れおののきつつ、シリーズについて軽く調べてみると、予習はしといた方が良さそうだったので、ニコニコチャンネルで配信してるD2版TRUMP(TRUTH)を視聴。

話は王道っちゃ王道だし、イニシアチブとか、ちょっとわかりにくいというかあやふやな部分はある。自分が見たのは2013年上演のもの。経験の浅いメンバーも多かったということで、演技も正直上手いとは言えない。けども作品世界自体にすごく引き込まれて、見終わった後も気づくと登場人物たちのことを考えてたりして、惹かれるものがあったのは事実。そして、こりゃ刀ステで折れる折れる言われまくるわけだわ、ってくらい救いがない……。

未来ああなっちゃうのかよ……と深くため息をつきつつも、Twitterに役者さんたちがアップされていた衣装写真を見て「わーどの方も美しいなーかっこいいなー楽しみ過ぎる(^^)」と、浮かれつつ観劇日を迎えまして。客席は95〜98%くらい女性、6月の銀河劇場よりは若干年齢層高め?チラシと一緒に挟み込まれてた用語集に目を通していたら、近くの席から「この人が鶴丸で、この人が光忠で……」みたいな内容が2か所くらいから聞こえてきたので、自分含め刀ステから来てる人も多いのかな。

 

で、開幕。 

 

美しいとかかっこいいとか目の保養とか目が幸せとかそういうレベルをぶっちぎった圧倒的美の暴力にタコ殴りにされてきました

 

始まってすぐのダリ卿の華麗な殺陣に目を全開まで見開き、その後キャストが次々登場して全員集合するオープニングは端から端まで余すことなく美しくて「ここまでだけで7800円分の価値、あったんじゃね?」なんて思ってたからね……。その空間に2時間半さらされ続けた訳ですよ……5点満点で10点いや100点とかそんなレベルの、もはや暴力的なまでの美しさ*1だった訳ですよ(語彙が美しくないのはご容赦ください)。

あとね、殺陣がおそろしい。あるとは聞いてたけどあんなだなんて聞いてない!数も多いしスピードも速いし、複数名で戦ってるシーンだと目が足りない。あのゴシック全開な衣装で剣やら短剣やら素手でガンガン立ち回っちゃうとかなんだそれ意味わかんない凄い。

その筆頭がダリ・デリコ卿。顔立ちがとんでもなく綺麗なのは周知の通りですが、立ち居振る舞いがまさに傲岸不遜な貴族そのもので、殺陣も群を抜いて優美かつ力強く、カンパニーの中心にあって360度死角なしの美しさで頂点に君臨しておられました。それでいて部下を四つん這いにさせてその上に座ったり、ダリちゃんと呼ばせて面白がったり、なんとなくTRUMPのめっちゃ貴族*2なダリパパの片鱗も伺えたりして。任務中に保護した人間の女性、スーのことを「ドブネズミ」呼ばわりしたり、マルコやヴァンパイアハンターたちにも言いたい放題なんだけど、本質的には嫌なヤツじゃないんだな、きっと。

 

以下、思いついた順に印象を。

※致命的な単語や名詞は伏せつつ、結構ネタバレしてるので閲覧注意

 

ゲルハルト:アンジェリコ(TRUMPに登場)の父親。姿形も立ち居振る舞いも、優美そのものな貴族。殺陣もフェンシングのよう。ダリと並ぶとこの方々マジで同じ次元に存在してます?ってくらいの美的破壊力が。ダリに対しては嫉妬、羨望と友情等々の入り混じった、複雑な感情を抱いている様子。そして、同情の余地はあるけど弱いというかヘタレというか……それはひどいよ。最後でちょっと見直したけどさ。

マルコ:尊敬する上司に「ちゃん」づけで呼べとか無茶振りされるし、椅子にされるし、苦労の絶えない下級貴族君。て言うかてめえ…………だから○○はああなっちゃったのかよ……。ってことは△と××ってそういう関係だったのか……。うわあああああああ…………

春林:物腰丁寧なヴァンパイアハンターポジティブダンピール。語り部ポジション兼この話の良心その1。美女をお姫様抱っこに加えて美男まで肩に担ぎあげちゃうとか、物理的にも行動的にもザ・イケメン(カンスト済)。戦闘スタイルは素手で割と少年漫画。

歌麿後天的ヴァンプな犬。過去にいろいろあったもののザ・少年漫画(物理的にはイケメン)。良心その2。ハンター師弟コンビが客席通路から登場し、ラストも通路を通って帰っていく(通路近くの席だったので、近過ぎてあわわわわわとなってた……)のは、元いた人間の世界から吸血種の世界へ入っていく(ラストはその逆)ことを暗に示してるのかな。師弟とも、最後まで無事でよかった……。

フリーダ:ダリの妻。夫との間に3歳になる息子(ラファエロ)あり。美しいだけでなく優しく気高くて、正に麗しの貴族。も少しキツい性格かと思ってた。ダリちゃん果報者だな。中の人は黒薔薇館*3の歌姫と二役。とても綺麗な歌声でした。

スー:デリコ家に匿われている人間の女性(妊娠中)。「ドブネズミ」呼ばわりされても「ドブにゃんこ*4」って返す気丈さが小気味よかった。お腹の子どもの父親がダリじゃないことは二人の様子から察しがついたけど、そういうことだったか……って、スーは最初からあいつの正体を知ってたのかな?入れ替わったのは少なくとも3年前だよね?ううむ……

繭期の子たち(アンリ、キキ、オズ):割と元気に情緒不安定。言ってることもやってることも不穏だけど、同時にどこか哀しい。白一色の衣装+不健康メイクに射抜かれた。特に、みんな愛しちゃう戦闘少女・キキ*5には登場したその時から惹きつけられるものがあって、すごく良かったな。人間であるバルラハに従ってたのは、ダミアンその他にイニシアチブを握られてたから、ってことでいいのかな?実験の話はただむごくて辛い。ひとり逃亡したあの子だけでも幸せでいられたら、と祈らずにいられない。 

他にも、全体的にテンション高めな中で淡々とした冷静さが不気味なバルラハとか、どう見てもヤバそうで実際ヤバいダミアンとか、外道以外の何物でもないような悪役に至るまで、どうにも嫌いになれない何かがあったりもして。パンフレット中でキャストの方がおっしゃってるように、登場人物ひとりひとりが、良くも悪くもとても人間くさいからなのかも。

 

お話の方は、考えていたよりはずっと救いのあるものだった。黒執事のサーカス編*6とか、フランケンシュタイン*7とかの辺を予想してたので、最悪ダリとゲルハルト以外全員死亡くらいは覚悟してたけど、亡くなった方々よりも生存者の方が多いし。と言ってもいくらなんでもアレは酷過ぎるわ!「うーーーわーーーーーー」って唸ったさ、もちろん心の中で!! 

公演チラシの煽りは「貴族の、貴族による、貴族のための残酷劇(グランギニョル)」。終わってから見直して初めて、その意味が見えてきた気がする。ダリは父親の犯した罪の報復を受けて、ゲルハルトも妻に対して貴族であるが故の残酷な仕打ちをして、その結果がああなった訳で……他にもあると思うんだけど、今はこのくらいしか浮かばないや。てかシルエットで出てきた「あいつ」さあ……ほんとさあ……。

未来がどうなってしまうのかわかってはいるけど、それでも最後の最後でダリの取った行動にはすごく救われた。

 

ここまでほぼ褒めまくってるけど、よくわかんない部分もあるし、「厳しく禁じられてる割に結構みんな噛みまくってるよなあ」とか「耽美……に見えるけどそうでもない気もする」とか「名前の付け方が時々どうなんだろう」とか、ちょいちょいツッコミどころはある。ただ、終演後もこれだけいろんなことを考え続けさせられてしまうオリジナル作品は、そうそうなかったりもする訳で。手始めにLILIUM見ようかなー、でもD2版のREVERTHも見たいし、SPECTORや2015年版も気になるし……などとなっている辺り、どうも自分も繭期の世界に魅せられてしまっている模様。

 

*1:V系バンド・Versaillesの曲名(Merodic Thorn ~美の暴力~)より。観劇直後にいろいろ考えてこの言葉が一番しっくり来た……ってくらい凄まじかったんだよおおおおお

*2:めっちゃ貴族でめっちゃ凄くてめっちゃ偉い

*3:このコテコテな名称、もう少し何とかならんかったんかいと思わんでもない

*4:後で調べたらここは日替わりだったらしい

*5:名前はモンパルナスのキキからかな?

*6:作中でもトップクラスの鬱エピソード。ゲルハルトの中の人が昨年、ミュージカル版にジョーカー役で出演されてたね。

*7:今年の1~2月に日生劇場等で演ってたミュージカル。血と涙しかない。

【番外編】推せる!オタクライフコミック

【前提】

 ここで取り上げる「オタクライフコミック」の定義

 

(最重要事項)100%主観です。

 

  1. 「楽しいオタクライフ」を綴ったエッセイ、もしくはフィクションのこと。オタク目線での「オタク楽しい!」が中心に描かれているもので、「彼女(あるいは嫁婿彼氏など)がオタクです」のような非オタク視点のもの、「オタクだけどリア恋してます」系の恋愛に主眼を置いているもの(多少の恋愛要素は可)、メンヘラなど痛々しい面が主にクローズアップされているもの、自虐的過ぎるものは除外*1
  2. 「オタクライフすなわちオタクのライフ(命)」とし*2、オタクが愛を捧げている対象について直球もしくは間接的に、架空のグループや団体をメインに描いたフィクション作品。具体的には男性アイドルとか歌舞伎とか某歌劇団とか。ガチのルポルタージュではなく、綿密な取材には基づいていても、あくまでフィクションとして描かれているものとする。
  3. 上記1もしくは2に当てはまる、自分が読んでツボったマンガ(と小説1作)。普遍的名作の紹介ではなく、あくまで今、この時点で私が推せる作品をただ挙げるだけである。 

 

【筆者のオタクジャンル】

下記を行ったり来たり。

二次元(マンガ>読みゲー・アニメ)

活字(主に国産ミステリー、ライトノベル、ニアなのを含むBLなど)

舞台(主に宝塚と2.5次元、その他のミュージカルやストレートプレイも)←最近割とこの辺

 

《フィクション》

少年よ耽美を描け―BOYS BE TAMBITIOUS (1) (ウンポコ・コミックス)

少年よ耽美を描け―BOYS BE TAMBITIOUS (1) (ウンポコ・コミックス)

 

なりゆきでBLマンガを描くことになった男子高校生たちの、いろいろ斜め上な4コマギャグマンガ。白ランがまぶしい小清水詩伸の姉・詩織のガチヲタライフにいろんな釜の蓋が開くような開かないような。長く連載してるので、前の方の巻を読み返すと「同盟」とか今や懐かしいワードが。全編ほぼ迷台詞しかなく(もちろん褒め言葉)、特に4巻で詩織が先輩を振ったときの台詞は秀逸過ぎる。ところで、オンリーイベントを開ける+公式であれだけ推してるなら、マミイオはそれ程マイナーカプでもない気はする。

 

トクサツガガガ(1) (ビッグコミックス)
 

主人公は戦隊物などの特撮を愛する社会人女性、仲村さん。住む星(ジャンル)は違えど、どの話も「わかるよおおおおお!」「エエ話や……」尽くし。「よそはよそ、うちはうち」その通りだよそもそも比べてんじゃねえ!この俳優が好き→好みのタイプなの?ってそういうんじゃねえんだよおおおおおお!北代さんの過去話に苦悶の声を上げつつ頷きまくった。ジャンル違いのオタク勢揃いカラオケ、羨ましい!!

 

《エッセイもしくはそれに近いもの》

 

ZUCCA×ZUCA(1) (モーニングコミックス)
 

全10巻で、宝塚100周年の年*3に完結。年齢も立場もいろいろな宝塚ファンたちの日常を描いた4コママンガ。ファン側の登場人物たちはフィクションだけど、実話を元に描かれてる話が多い模様。絵柄がかわいい。エピソードに登場するジェンヌさんは、2017年7月現在では既に退団されてしまった方が多いものの、割と普遍的なあるある尽くし……でもない、か。壮さんファン・なおちゃんのドラマチックさが胸熱。マミちゃんとお義母さんの話が微笑ましい。

 

観劇女子オペラちゃん

観劇女子オペラちゃん

 

某庭○ミュージカルにハマってしまった会社員、オペラちゃんの観劇の日々。こちらも4コマ。読んだ当時は「○球含めて2.5の舞台は観たことないけど、宝塚やミュージカルファンとしても通じるところが結構あるなー」なんて思っておりました。まさか翌年、2.5沼に落ちるとは。いや、私はリアル観劇は1~2回で満足してる……この先はどうなるかわかんないけど。宝塚大劇場に遠征した翌日に始発の新幹線に乗ってそのまま仕事っていうのは、オペラちゃんと同じ年くらいの頃にやったけど……。

 

バンギャルちゃんの日常

バンギャルちゃんの日常

 

現役バンギャルの作者によるコミックエッセイ。 V系で好きなバンドはいくつかあり、大ホールでのライブやフェス参加経験もあるが、バンギャルを名乗れるレベルでハマったことはない……んだけど、何故だろうこのシンクロ率の高さってくらい、身に覚えのあるあれやこれや。世界観的には割と2次元界隈と近いし、ゴスロリ服着てた時期あるし、アリプロファンだし、2次元キャラのコスプレだったら普通にたしなんでた……し……。4巻のラストのエピソードはガチで泣いた。

 

《愛を捧げる対象を描いたフィクション》 

カブキブ!  1 (角川文庫)

カブキブ! 1 (角川文庫)

 

小説だがコミカライズされてるし、アニメ化もされたからいいやってことでエントリー。部活で歌舞伎やっちゃおう!な高校生たちがまぶしい。白浪五人男の話を読んでどんなのだろうと興味を持って動画を見る→3か月くらい後にライビュで刀ステ初演のエンディングを見て「あっ、これは!」ってなった。その後「土蜘」で幕見(平たく言えば当日券)デビューし、今は時折歌舞伎座に足を運ぶように*4。「毛抜」も去年観た。面白かったよー。

 

かげきしょうじょ! 1 (ヤングジャンプコミックス)

かげきしょうじょ! 1 (ヤングジャンプコミックス)

 

 

かげきしょうじょ!! 1 (花とゆめCOMICS)

かげきしょうじょ!! 1 (花とゆめCOMICS)

 

百年の伝統ある女性だけの劇団・紅華歌劇団音楽学校の生徒たちのお話。途中で掲載誌が変更に(主人公やその他の登場人物は同じ)。掲載誌のカラーか、前者の方では虐待に遭った過去や拒食症、先輩とのちょっとした確執など重めのエピソードが多めに語られ、後者の方が爽やか+ちょっと甘酸っぱい青春テイストになってる。元ネタ知らなくても十二分に面白い。が、知っていると、これ○○っぽいなーとか細かいところでにやにやできる。十年に一度の運動会とか、専科とか。歌舞伎の話もちょっと出てくるよ。

 

ドルメンX 1 (ビッグコミックス)

ドルメンX 1 (ビッグコミックス)

 

顔だけは良い4人の宇宙人が地球侵略のためにアイドルを目指す……と書くとギャグっぽいが、pixivコミックで公開されてる回をなんとなく読んでみてびっくり、「リキミュ*5」という2.5次元舞台をメインに据えて、シビアなエピソードも盛り込んだ正統派の熱血アイドルものだった。どのエピソードを取っても熱い。熱量半端ない。台詞の数々にはっとさせられる。「イケメンって物理じゃなくて概念だから」「私たちは、現実なんかにお金払ってない」などなど、仲間の宇宙人でドルヲタ女子でもあるマネージャー・ヨイによる名言の数々が素晴らしい。リキミュ観たい。実在の庭球ミュ出演俳優と同じ名前のリキミュ卒業生がさらっと2人ほど出てきたりもする。4巻(この巻だけ分厚い)で完結。宇宙人設定ってそういう意図だったのか……最終話ちょっと泣いた。

 

《番外編》

 ※恋愛メインのものは除外と言いつつこれだけはどうしても外せなかった

ふしぎなともだち (EDGE COMIX)

ふしぎなともだち (EDGE COMIX)

 

BLである。2次元オタクで同人誌描きの大学生・由岐と、非ヲタの社交的人間・和が、アニメをきっかけに仲良くなっていくお話。二人の関係性自体も良いけど、由岐を「そう呼ばれる性質を持った人」として肯定も否定もせずに淡々と描いているところが好き。この作品の台詞をお借りして、この話題の締めとしたい。

「(和)オタクめんどくせえ!!!」

「(由)めんどくさくねえオタクなんかいねえ!!!」 

 

・・・

最近割と舞台ヲタ寄りなのでそっちが多くなってしまったが、割とどんなジャンルのヲタでも共感できる要素の詰まった作品揃い。ってか紹介がてら、自らのヲタ遍歴晒しまくってね?どうでもいいかそうか。つらつらと並べたけれど、私の言いたいことは結局ただ一つ。

 

ほんとオススメだから、読んで*6。 

*1:そもそもそういうのあんまり読まないし

*2:かなり無理があるのは先刻承知である

*3:ちなみに2014年

*4:他の舞台のチケット代がかさんでるので今のとこ全部幕見

*5:力士の貴公子ミュージカル…上は学ランやアラブ風のスタイルで下はまわし締めてるという、おそらく突っ込んだら負けなスタイル

*6:いや、読んでください……

【観劇記録】6/5,17 舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜(刀ステ)(その2)

そう言えば今回初めてトレブロを買ってみた。パンフと一緒に3枚購入して、鶴丸と貞ちゃんの手合わせ、大倶利伽羅通常衣装、三日月通常衣装でした。手合わせの欲しかったから嬉しい♪ おじいちゃんよく来てくれるなあ(タワレコカフェのコースターと、本能寺サントラのジャケットも赤組だった)。原作ゲーム絵含めて伽羅ちゃん関係のが来たのは初めてな気がする!

 

と、こちらの記事の続きです。

raimu-sakura.hatenablog.com

引き続きネタバレ全開のため配信なども含めてこれから観劇予定の方は回避推奨。

 

※感想滞ってるうちに千秋楽もライビュで見ちゃったのでその辺りも踏まえつつ

 

 【三日月宗近・山姥切国広について】

  • 既にいろいろな考察が上がってますが、本能寺に引き続き、謎めいた言動がそこここにあった三日月。関ヶ原でのループにも、他の刀たちよりも早く気づいたっぽいし。独眼竜では更に確実に、遠からず本丸に起こるであろう何かを予感している(というよりわかっている?)様子だった。審神者との会話で「強い」という言葉にこだわっているあたり、かなり悪い状況なのかも知れない。終盤の、舞をひとさし舞うくだりは何かの伏線だったりする*1?なんてことを思いつつも、日常シーンでは餅を隠してみたり、遠足で楽しくどんぐり拾ったりと、近侍泣かせのクソジジイっぷりを加速させておりました。相変わらずガチで千年以上生きてる付喪神。戦闘シーンでの華麗かつ風格のある殺陣に見惚れる。黒甲冑を倒した後、くずおれそうになる鶴丸を抱きとめた時に、心底驚いた表情をしてたのがやけに印象的。

 

  • 青白クソジジイに翻弄されたり、割烹着(さりげなく紋付)着用で助手やらされて隅の方で丸くなっていじけたり*2、大き過ぎる心の声で葛藤しまくりながらも、悩む小夜に答えを出すための手助けをしたまんばちゃん。ゆっくりと、でも着実に成長しつつあるんだな。一幕の終盤で三日月に向かって「お前は一体何者なんだ?!」って叫ぶところが不穏。小夜ちゃんとの手合せでは、そう言えば中の人どうしの殺陣の組み合わせは薄ミュでもあったな、なんてことをちらっと思い出した(総司と一君のときとは互いの立場が逆なんだよね)。写しコンプレックスとは裏腹に、舞うような殺陣と布捌きが美しい。 重く地を這うような小夜の動きとの組み合わせで、このシーンの殺陣はすごく見応えのあるものに仕上がってたな。

 

鶴丸、光忠、小夜、伊達さん家と細川さん家とか】

  • 驚き欠乏症の鶴丸……そう来たか。うっかり見てしまったネタバレらしきもので黒化するっぽいことが書いてあって、ダークな面が出てくるのかなと思ってたら物理的に黒ってそれピクシ(自粛) 初見では黒甲冑に乗っ取られた状況を本気で面白がってたのかも?というようにも見えたけど、2回目にオペラで表情をガン見してたら、ちゃんと今の本丸の仲間を気遣ってるのが伺えてほっとした。黒甲冑を倒した時に身体を抱き止めるのが三日月なのは「鶴丸は伊達家の刀のお兄ちゃんだからなのかも」というような解釈を拝見しまして。べったり干渉はしないけど、大倶利伽羅と歌仙の仲が悪いのを見かねて主に相談に行ってる辺り、なんだかんだ気にかけてるんだよね。袖がひらひらと舞い踊る殺陣は、華やかでどこか愉しげ。「俺が驚かせたいのはあんただ」って言ったシーンの最後のところ、何か訝しんでいるような顔をしてたのは、三日月の抱える秘密らしきものに勘付いているんだろうか。そう言えば17日ソワレ、最初の方で山姥切の布の中に入ってくとこで上手く入りきれず、そのままくっついてった勢いか、布を引っ張られたまんばちゃんが転んじゃった……なんてことがあったなあ(合掌)

 

  • 貞ちゃんとコンビでムードメーカーの光忠。ミツタダクッキングにラーメン光忠と、はっちゃけまくる料理マスター。かつての主の前ではいろいろと感じることはあっただろうけど、刀としての歴史、という部分では、他の刀たちほどの苦悩や葛藤は最後まで見せなかった。と言うよりそれらがあまりないのかも。歌仙や小夜程じゃないにせよ、燭台切光忠の名前の由来もそれなりに血なまぐさい。なのに、自身のそれを語った時の感想は「(家臣と一緒に斬れたのが)もっとかっこいい物だったら良かったのに」で、小夜たちと比較すると少し怖く感じた。武器としての在り方は、そっちの方が自然なのかも知れないけどね。伊達組全員に言えるんだけど、戦ってる時すっごく楽しそう。織田家にあった刀たちは真剣必殺の場面では必死さが滲み出ていたのに対し、伊達の刀たちは衣装がボロボロになるような状況にあっても、すごく活き活きして見えた。冒頭で、人の身を得ていろいろ出来るようになったことを嬉しそうに語っていたけど、元々武器である光忠にとって一番嬉しいのは、もしかして「人」として戦えることだったりするんじゃないか、なんてことも思ってしまったり。

 

  • 小夜ちゃんがさあ……(言葉であらわせ尽くせない様々な感情)!口数が少ないイメージだったけど、今回はかなり喋ってた。歌仙に対して悩みを吐露することはあっても保護者ヅラはして欲しくない感全開、心配しつつなかなか声をかけられなかったというまんばちゃんに「知ってます。山姥切さんはわかりやすいから(ニュアンス)」ってかなりはっきり言うよね(笑)小夜の逸話を聞いたときの大倶利伽羅の「美しい歌だ」っていう感想は、小夜が元の主から愛されていた、っていうことを暗に示してると思うんだけど、だからと言って背負わされた復讐の念が消えるわけでもなく。足技も駆使した重い一撃で敵をなぎ倒しまくる、敵との戦闘は今回は少なめ。その分、まんばちゃんとの殺陣の迫力に息を飲んだ。山姥切に悩みを打ち明けられなかったのは、忙しい近侍の手を煩わされたくなかったというだけでなく、「明るくて強い伊達の刀たちに負い目を感じていること」を言いたくなかったのかも(同じく負の歴史を背負った歌仙には言えても)。そういう所も含めてとても人間くささを感じた。て言うか光忠の「歯を見せて笑ってるところが見たいな」は普通にゲーム内の台詞だからさらっと流しちゃってたけど、まさか伏線になってたとは……笑顔が尊過ぎる*3

 

  • 間組で好きなのは、刀剣男士たちと政宗・小十郎主従との邂逅や、歌仙と細川忠興の場面*4、「見果てぬ夢は終いじゃ」って台詞とそこまでのくだり、それとやはり伊達政宗の最期。ゲーム内の7面回想を途中までしか見てない&家紋に注意してなかったので、九曜と竹雀ってそういうことだったのか、ってここで初めて気づいたという(汗)そして、ライビュ後にTwitterで知った「史実では小十郎はもうあの時には死んでいた。それで外見が政宗公より少し若い」っていうの……ほんと隅から隅までスルメ状態でおそろしい。

 

 (もうちょっとだけ続く……予定)

*1:実に美しいんだけど……ここだけどうにも唐突に思えた。考え過ぎかな?

*2:かわいい

*3:最初の観劇時は客席から歓声あがってたっけ

*4:歌仙に向かって「その美しい顔を〜」って言うところで、あっ美しいって認識なんだな、だよねー、とにやにやしたのは内緒

【観劇記録】6/5,17 舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜(刀ステ)(その1)

(前置き)ライビュ、配信なども含めてこれから観劇予定の方はネタバレなしで観ることを強く強くお勧めします!!(ので、以下の感想も閉じるかブラウザバック推奨です)

 

以下、観劇後の感想。

  • いつも以上にまとまりのない感想です
  • 呼称が統一されてないのは仕様です……
  • ネタバレ普通にあり
  • 初見の簡易版感想はこちら(バレ少なめ…にしたつもり)

 

初回は展開を追うのでいっぱいいっぱいだったんですが、2回目は展開がわかっていたので、ある程度落ち着いて観ることができました。新しく気づいたところがあったり、台詞のタイミングとかの記憶違い、どういう訳か記憶から抜け落ちていたところもあったな……。

などと書きつつ、今回もエンディングの直前あたりで気づいたら口が半開き気味になってたわ、2幕始まる前にちゃんと目薬さしたのにやっぱりコンタクトが乾き気味になってたわ、終演後に思い返しながらメモとかしつつ、気が付いたら頬が緩み気味になってたわで、どこが落ち着いて観てたんだよって感じでした、ね……。

 

以下、シーンごとの雑感(多少速報メモと被ってます)。

  • 2回目は3階席だったので、よりはっきりと舞台の全景を見ることができました。オープニングの後の方は円を描く動きだったりしたんだな。記憶がどんどん上書きされまくってて忘れてたんですが、オープニング最初の、一人ひとりステージ中央に進み出て走ってくところ、背後のスクリーンに紋がパッと表示されるの格好いい!
  • 顕現の名乗りを上げるところ、BGMが新曲でした。前回は華やかな幕開けの音楽だったけれど、今回は2作目らしく、華々しくもどこか波乱や試練を予感させる曲調。貞ちゃんは台詞の途中で頭の後ろで手を組んでたり、歌仙は左胸の花に右手を添えてから顔の横に持っていったりと、動きに一ひねりあって良かった。
  • BGMは7~8割方くらいは(おそらく)新しい曲でした
  • 今回は2階建て構造の大きな階段を使ったステージではないけれど、殺陣のシーンは八百屋舞台が中心。平地でも十分ハードだろうに、地面が斜めのところでのあの動きはやっぱり凄いなあ……。
  • 映像を使った演出も増えてました。前回に引き続き「~年××の戦い」「出陣の儀」みたいに場面を示す文字が出てくるところはかっこよくて好きだし、小夜の逸話の影絵のところも綺麗。なんだけど、2幕の鶴丸のアレは内心でちょっと苦笑してしまった*1
  • 派手さと息もつかせぬ勢いで魅せまくった本能寺に対し、独眼竜では、個々の内面の葛藤や刀剣男士どうしの関わりの描写が増えてた。人間どうし、人間と刀剣男士のそれも充実。そして、それぞれがバラバラに進行するのではなく、ちゃんと関連しながら進んでいく。伊達政宗の「見果てぬ夢」に対応するのが、小夜や歌仙(と、もしかすると大倶利伽羅鶴丸も)の抱えているもの(=刀として背負っている各々の歴史)、になるのかな。刀剣男士八振それぞれに加えて、伊達政宗片倉小十郎細川忠興の関係性、登場する刀と人のすべてにスポットが当たり、最初から最後まで内容ぎっしり。迫力の殺陣も健在で、クライマックスにはまさかの展開もあり……初見では情報過多で脳内がパンクしそうでした……。そりゃ記憶もところどころ抜け落ちるってもんだ……。

【主に初登場の刀について】

  • みっちゃん貞ちゃんコンビが可愛過ぎ!ゲーム内での畑当番や、(途中までしか見てないけども)7面回想では思ってたより関係性があっさりしてたので、畑で手を取り合ってくるくる回りながら再会を喜びあったり、冒頭の殺陣で貞ちゃんが光忠の背に手を置いた体勢で敵に回し蹴り食らわせたり、戦闘シーンや畑当番で互いの手首を軽く合わせる仕草をしてたり、終始仲良しで幸せ。こういうのが見たかったの!それと、1回目観劇後にTwitterで知り、2回目で把握したんですが、ラーメン光忠でのずんだ餅のくだりのやり取り(台詞のないところ)が微笑まし過ぎる……。
  • 歌仙は花丸の影響か、おっとりしていて優雅なお兄さんのイメージがあったんだけども、そう言えばゲームでは割と武闘派だよなー、なんてことを思い出させてくれた、力強い歌仙でした。と言ってもただ力押しなのではなく、二人称が「貴殿」だったりするように、台詞や立ち居振る舞いから品格が漂う、文武両道の刀。更に大倶利伽羅とケンカしたり、小夜にそっけなくされてがっくり来たりといったちょっと情けない部分も含めて、いろいろな面を見せてくれた。細川忠興が歌仙に対して、夜空の星々の雅さ(だったかな?)を説く場面があるけれど、まさにそんな風情。パンフレットによると「嫌われ者にならないように」と言われたとか。確かに一歩間違えればただの嫌味な奴になっちゃうよね。その辺りの加減が見事でした。殺陣は一撃が重く鋭い印象。
  • 倶利伽羅は出てきたときから大倶利伽羅だった……通常、マンガやゲームが原作の作品の舞台を観るときは、自分の意識の中で2次元と3次元のすり合せが必要になってくるんだけど*2、伽羅ちゃんはその必要が全くなかったので、自分の中のイメージど真ん中だったんだろうな。速報メモにも書いたように、不器用というより本心から慣れあう気ナシの一匹竜王。敵と戦うときも、基本的にはひとりでさくっと無駄なく殺ってくる感じ。でも、困った様子の小夜の話にはちゃんと耳を傾けるし、周りの刀たちのことを拒絶してるとかでなく、良くも悪くも直球なんだなー、と(光忠には素直さが足りないって言われてたけども)。鶴丸のことは「鶴丸」呼びなんだ、ふふふ。
  • 貞ちゃんはコンビでも単体でも終始元気でかわいかった。殺陣でも通常の場面でもくるくるとよく動いて、その場にいるだけでぱっと周りが明るくなる。役者さんが「遊園地=エンターテインメントとしてお客さんを楽しませる殺陣」といってるように、戦闘でもコミカルな動きが多い。畑当番で歌仙にミミズつきつけてみたり、遠足ではしゃいだりと幼い部分を見せつつも、単なる「お子様」じゃなくてどこか大人っぽさがあった。光忠や鶴丸がそうなように、周りの刀の名前をよく呼ぶんだよね。大倶利伽羅→「伽羅」、鶴丸→「鶴さん」はわかるとして、歌仙→「之の字」なのか(笑)真剣必殺は立ち絵ではちらっとしか肌見せてないけど、結構器用に派手に衣装がボロボロになってたのね……。

【日替わりネタとか】

  • 「Mitsutada Cooking」のところ、17日ソワレでは、調理台の下の餅を見つけられないまんばちゃん(助手)が、変なイントネーションで「無~~い」って返事してて笑った。ノリノリじゃん!割烹着は無事脱げる時と脱げず終いの時がある模様?
  • 全体の時間が長くなり、日常シーンも増えてる。本能寺の軍議みたいな大がかりなのじゃないけど、今回もちょいちょい日替わり有。「光忠が畑当番で話しかける野菜」「大倶利伽羅に差し出す朝ごはんのおにぎりの具」「貞ちゃんの遠足ソング」あたりかな?全てみっちゃん貞ちゃんのどっちかor両方。前の2つは、自分の観た回はそれぞれ「とうもろこし君(両日とも)」「シーフードおにぎり/ローストビーフおにぎり*3」でした。
  • 遠足ソング。5日は「(貞)(なんかノってる)」「(光)遠足どこ行っちゃったのー」、17日ソワレでは「(貞)遠足ー、遠足ー(集団行動楽しいーみたいなの)」「(光)バラバラだけどねー」みたいな感じだった*4

 長くなってきたので区切ります(汗)

 

続きはこちら。

raimu-sakura.hatenablog.com

*1:演じている役者さんがそのまま映像で大写しになる演出はよく見るけど、シリアスな場面でやられるとなんか笑っちゃう……^^;

*2:だいたいオープニングやそれに相当する場面が始まる頃までに完了する

*3:このくらいならまだ想像つかなくはないけど他の日のステーキとかウニクリームパスタ風とかカニグラタンとかどんなんだ一体

*4:うろ覚えですすみません

【観劇記録・速報メモ】舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜(刀ステ)

マイ初日でした。
ナルステの感想まだ書けてないのですが……こちらもいろいろ薄れないうちにメモ。

いっぱいいっぱいで考えが追いつかない&ネタバレを極力避けたいので、もう少しちゃんとした感想は、東京公演の折り返しを過ぎた以降頃にアップしようかと思っています……。

 

(注)いろいろなところで言われておりますが、これから観劇予定の方は一切ネタバレしないで観ることを強くお勧めします!!ので、このメモも回避推奨です)

 

 

※以下、ストーリーに関わる致命的なバレは避けていますが、バレに当たると思われた部分は薄い文字色で書いてます

  • 本能寺には怒涛のような勢いと派手さがあったけれど、独眼竜では個々の内面の葛藤や刀剣男士どうしの関わりの描写が増えてる。日常のコミカルな場面も多め。おそらく初出の互いの呼び名もいくつか。殺陣は後半に集中。
  • とは言え殺陣はやっぱりド迫力。目が足りない。。。
  • 人間どうし、人間と刀剣の絡みも充実
  • 今回も「お小夜が冷たい……」など、ゲーム中の台詞がいろいろなシーンでさりげなく出てくるのが嬉しい
  • 尺が長くなったこともあり、エピソードメガ盛りで情報量が多すぎていっぱいいっぱい……何から書いたらよいのやら&何を書いてもネタバレになる気がする……
  • オープニング、エンディングは新曲。今回は舞台上に大きな階段がないからか、ダンスっぽい振りが増えてる
  • ログボは貞ちゃんでした(6/5)。キャストによる終演アナウンスはなかったような
  • 日替わりは本能寺の軍議ほど大々的ではないものの、ちょいちょいある模様(初見ではどれがそうなのかわかんなかった…朝ご飯のメニューとか遠足ソングあたりがそうっぽいのかな?)
  • 前作よりも映像を使う場面が多かったかと。客席降りも複数回あった

(以下刀剣男士ごとの雑感をざっくりと)

  • 三日月さんが今回もクソじじいかつ謎めいた言動多し。「強くあること」にこだわるのは何か理由があるんだろうか。ラスト付近で雅。
  • まんばちゃんは悩みつつもちょっと、いや結構成長。殺陣がとても綺麗。
  • 料理刀光忠。基本ムードメーカーだけど、血なまぐさい刀名の由来をああもさらっと語るのはある意味怖いよなあ……と、ある刀たちとの対比で思ったのでした。刀としてはむしろ自然なのかもだけど
  • 貞ちゃんが超元気で終始かわいい。みっちゃんととっても仲良し、こういうの見たかった! 倶利伽羅と歌仙の呼び方……!
  • 倶利伽羅が終始すごく一匹竜王。感想漁ってたら素直になれないんじゃなく確信犯っていうのを見た。なんか納得。個人的にイメージど真ん中で出て来た時から伽羅ちゃんだった
  • ツンツンツンデレ、文系を名乗りつつ力押しでもある部分がよく出てた歌仙。だからこそ雅であることにこだわるのかも。二人称が「貴殿」なのが良いね
  • 小夜ちゃんがさあもう(倒)
  • 鶴丸あああああああああああああ(薄い色にした意味なし)

 

まだ自分の中で整理しきれてない部分が多く、パンフレットや他の方の感想・考察とかも読みつつ、まとめてみようと思います(まとめきれる気は既にしてない)。

で、結局どうだったの?って感じになってますが……最推しの伊達組が四振揃ってることが幸せ過ぎたし、おじいちゃんはやっぱりガチ付喪神だしまんばちゃんの姿にしみじみしつつ歌仙さんはかっこかわいいし雅だし小夜ちゃんは殺陣すごいのにかわい過ぎるし人間組もしっかりドラマがあって、コンタクトが乾き気味になるくらい瞬きも忘れて集中してしまい、終演直後は「やっぱ……いろいろ凄かったわ刀ステ……」と魂抜かれ気味になっていたのでした。

あーーーー、思い切りいろいろ書きまくりたい……!

 

(追記)もう少し詳細な感想はこちら(↓)

raimu-sakura.hatenablog.com

【観劇記録・速報メモ】ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」~暁の調べ~(ナルステ)

ナルステ観劇して来ました。

忘れないうちにメモ。ちゃんとした感想は後ほどアップ予定。

 

  • 演劇ともミュージカルとも違ったステージ。それでライブ・スペクタクルなのか
  • 映像と照明駆使しまくり、これだけ映像をたくさん、しかも効果的に使ってる舞台は初めてかも
  • オープニングがかっこいい!全員が順に出てきて揃うと圧巻
  • かなり歌う。普段ミュージカルに出演されてる方もおり、歌唱は総じてレベル高。及第点かなーという人も声はしっかり出てた
  • 和太鼓と二胡のライブ演奏というのも珍しいかも
  • 特に印象的だったのはサスケ、イタチ、大蛇丸かな。
  • てか後半はほぼSASUKEだった ^^;
  • と言いつつナルトとサクラちゃんもかわいい。サイはかわいいというより美しかった。
  • カテコの歌のところで綱手大蛇丸がさらっと並んでてちょっと嬉しかった♪
  • 同じくカテコのサスケ&イタチの兄弟ハグに沸きまくる会場
  • 日替わり?のあいさつはカブト。長くなり過ぎて舞台袖からサイが出てきて「時間押してる、巻いて!」みたいなポーズ(笑)

 

本当にただのメモだ(汗)

【観劇記録】2017/04/27,29 ミュージカル『薄桜鬼』原田左之助 篇(薄ミュ)

  • 語彙が不足気味の感想です

薄桜鬼は数年前にPSP版をプレイして、沖田ルートと斎藤ルートのみエンディングまで見たものの、他にやることができてしまったりで放置してしまって(ストーリー自体は面白かったしスチルはとにかく美しいし沖田ルートはちょっと泣いたりもした)たんですが。

今年のお正月のスカパー無料放送日に薄ミュの沖田篇が放映されるということで、そう言えば今年の春に新作やるんだっけ?刀ステに出てた役者さんも過去作品に結構出てるみたいだし、演出も生執事の人だし見てみよう→視聴後公式ツイッター即フォロー、沖田篇のライブCDも購入してヤイサ*1を聴き倒す→チケット確保後、数年ぶりにPSPを引っ張り出して左之助ルートをプレイ→満を持しての観劇でした。

初めて訪れたAiiA2.5、どんなにアレなのかと思ってたら覚悟していたほどのストレスは感じず。建物は見事なまでに仮設だし、音響は最初酷いと思ったけど、慣れてくればそんなに気にならないし、照明は普通にきれい。後方+センター寄りの席は見やすかった。椅子もK伊國屋ホールとかYーロスペースに比べたら快適だよね(いろいろ思い出しつつ)。ただ、自分の時はなかったものの、外の音が観劇中に聞こえる、というのは何とかしてほしいね……。

念のため多く申し込んでおいたチケットが両方とも取れていたので、今回は27日、29日のソワレの2回観劇。同じ演目を2回観ることは(実は)あまりないんですが、1回目に見逃したポイントや演技の変化もわかるので良いですね(財布は軽くなるけど……)

 

で、迎えたマイ初日。

目まぐるしい。目が足りない。

そして目が幸せ。

とにかく展開が速い。原作ゲームの1ルートが結構長い上に、メイン以外の隊士のエピソードもふんだんに盛り込まれており、加えて殺陣とダンス(っぽい殺陣)の連続だから息つく暇がない。殺陣も1対1のはともかく、乱戦だと複数の場所で隊士と敵やら鬼やらが刃を交えてるから、左之助見たいけど平助も見たいしあっちでは新八が戦ってるしこっちでは総司も……と、目が彷徨いっぱなし。ストーリーは少々詰め込み過ぎでひとつひとつのエピソードが薄まってしまった感があるし、歌は正直なところ千鶴ちゃん(と、風間千景も)以外は、比較的良い人でも「悪くはないけど……伸びしろはあるんじゃないかな」だったという点はありました。

などと言いつつ、美しいデザインの和装や軍服を翻しながらの刀に槍に銃、体術での戦闘は見どころしかなく、二次元の世界から登場キャラクターたちが束の間顕現したようで*2、ほぼすべてのシーンに終始打ち抜かれっぱなしでした。冒頭、千鶴が新選組にやって来て隊士たちがほぼ勢ぞろいしたところで「うわー薄桜鬼だ……!」って息を呑んだよね(この場面の千鶴ちゃんのソロの曲すごく好き)。なんなんだろう観終わった後のこの多幸感は……。今もまだ気を抜くとヤイサと左之助のテーマと千鶴ちゃんのテーマと左之助VS不知火の曲が頭を流れ出すというやられよう。

 

今回の主人公の左之助

めちゃくちゃ格好よかったです。長身を活かした槍さばきがすごく映えて決まってた。左之助はよくも悪くも昔ながらの「漢」で、女は男に守られているもの、って価値観は今どきどうよ?とゲームやってる間も思ってたんだけど、このルートはそういう話だと割り切ってみると*3、前半は隊士としての任務、後半は惚れた女のために戦うところが格好良すぎて痺れた。初見では千鶴ちゃんとそういうことになる場面で少々遠慮がちになっちゃってる気がしたものの、観劇2回目では抱き寄せる仕草が優しく愛おしげになってて、おおっ、と内心で拍手。ラストシーンで赤ん坊抱えておろおろしてるところもしっかりスチル通りで、微笑ましくなった。

ヒロインの千鶴ちゃんがまた、もんのすごく可愛くて。かなり小柄な方なのかな?左之助との身長差がえらいことになってた。歌声がとても綺麗だった上に声量もあったので、もっと歌を聴きたかったな。内に秘めた芯の強さと気丈さと、何より「左之助さん大好き!」が全身から溢れてて、カテコでも千鶴ちゃんのままだったりして、それはもう可愛いかった……!

敵と言うより好敵手の不知火もめちゃくちゃ格好よかったです。愉しげに踊っているかのような体術が見ていて気持ち良く、出てくる度に「来た来た!」とわくわくしてしまった。登場人物の中でも特に、あれ?私舞台見てるんだよね?と戸惑いそうになってしまったくらい、パッと見も一挙手一投足も不知火そのものでした。

隊士も一人ひとり殺陣が違ってて、土方さんは落ち着きがあって一撃が重そう。総司は舞うように軽くて華麗。一君は地に足のついた正確無比そうな剣捌き。平助は足技も駆使した身軽な動きで魅せ、新八は派手で豪快。山崎さんは静かな動きで確実に敵をしとめそうで、山南さんは殺気みなぎる達人の剣。近藤さんは豪放で力強い、といったところかな。

新選組だと個人的には、特に総司が台詞回しも立ち居振る舞いもすごく総司だったのと、殺陣が美しかった(まんばちゃんの時はそこまで強く意識しなかったんだけど、考えてみれば布被っててあの動きだった訳だし)のがツボった。

三馬鹿も平助はかわいいし新八はアニキだし、いざって時にはどちらも頼もしいしで、左之助と三人揃ってる場面が前半しかないのが残念だったくらい。原作のストーリー上しょうがないんだけども。最後の方、別れの場面の新八も、寂しさを漂わせつつの潔さが格好良かったな(なんかそればっかだけど格好良かったんだもの実際……)。

そして風間千景。ものすごくプライドが高く、人間見下しまくってそうなところがとってもちー様でした。殺陣も堂々としてて余裕綽々。宗三やドルイットの時とはうって変っての低い声。黎明録の土方さんを演じてたとのことだけど、どんな風だったんだろう。演じる役の幅広さに驚く。

天霧は淡々とした話し方の中に只者じゃないオーラがみなぎってたし、綱道さんも今回は堂に入った悪役で……冒頭にも書いた通り、最初から最後まで薄桜鬼の世界が舞台上にありました。

 

27日のカテコのあいさつでは、2年ぶりの薄ミュ出演となった山南さんの「ただいま」に対し、客席が「お帰り」と返していて、「薄桜鬼」というゲーム作品の舞台化であると同時に、「薄ミュ」としても長く愛されているシリーズだということを実感。取り敢えずは映像配信で過去作品を鑑賞しつつ、今回のライブ音源CDが出たらまた買っちゃいそうだなあ……。

*1:メインテーマ曲の「ヤイサ!ヤイサ!ヤイサ!」。割とそのまんま

*2:2.5舞台観た後は毎回そんなこと言ってる気がするけど、実際に目の当りにするとやっぱり感動する

*3:そういう価値観の昔のミュージカルの類、結構観てるからね……