3次元別館。

主に観劇の感想です。2.5舞台が多めでその他のミュージカルやストレートプレイも。

【観劇記録】6/5,17 舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜(刀ステ)(その1)

(前置き)ライビュ、配信なども含めてこれから観劇予定の方はネタバレなしで観ることを強く強くお勧めします!!(ので、以下の感想も閉じるかブラウザバック推奨です)

 

以下、観劇後の感想。

  • いつも以上にまとまりのない感想です
  • 呼称が統一されてないのは仕様です……
  • ネタバレ普通にあり
  • 初見の簡易版感想はこちら(バレ少なめ…にしたつもり)

 

初回は展開を追うのでいっぱいいっぱいだったんですが、2回目は展開がわかっていたので、ある程度落ち着いて観ることができました。新しく気づいたところがあったり、台詞のタイミングとかの記憶違い、どういう訳か記憶から抜け落ちていたところもあったな……。

などと書きつつ、今回もエンディングの直前あたりで気づいたら口が半開き気味になってたわ、2幕始まる前にちゃんと目薬さしたのにやっぱりコンタクトが乾き気味になってたわ、終演後に思い返しながらメモとかしつつ、気が付いたら頬が緩み気味になってたわで、どこが落ち着いて観てたんだよって感じでした、ね……。

 

以下、シーンごとの雑感(多少速報メモと被ってます)。

  • 2回目は3階席だったので、よりはっきりと舞台の全景を見ることができました。オープニングの後の方は円を描く動きだったりしたんだな。記憶がどんどん上書きされまくってて忘れてたんですが、オープニング最初の、一人ひとりステージ中央に進み出て走ってくところ、背後のスクリーンに紋がパッと表示されるの格好いい!
  • 顕現の名乗りを上げるところ、BGMが新曲でした。前回は華やかな幕開けの音楽だったけれど、今回は2作目らしく、華々しくもどこか波乱や試練を予感させる曲調。貞ちゃんは台詞の途中で頭の後ろで手を組んでたり、歌仙は左胸の花に右手を添えてから顔の横に持っていったりと、動きに一ひねりあって良かった。
  • BGMは7~8割方くらいは(おそらく)新しい曲でした
  • 今回は2階建て構造の大きな階段を使ったステージではないけれど、殺陣のシーンは八百屋舞台が中心。平地でも十分ハードだろうに、地面が斜めのところでのあの動きはやっぱり凄いなあ……。
  • 映像を使った演出も増えてました。前回に引き続き「~年××の戦い」「出陣の儀」みたいに場面を示す文字が出てくるところはかっこよくて好きだし、小夜の逸話の影絵のところも綺麗。なんだけど、2幕の鶴丸のアレは内心でちょっと苦笑してしまった*1
  • 派手さと息もつかせぬ勢いで魅せまくった本能寺に対し、独眼竜では、個々の内面の葛藤や刀剣男士どうしの関わりの描写が増えてた。人間どうし、人間と刀剣男士のそれも充実。そして、それぞれがバラバラに進行するのではなく、ちゃんと関連しながら進んでいく。伊達政宗の「見果てぬ夢」に対応するのが、小夜や歌仙(と、もしかすると大倶利伽羅鶴丸も)の抱えているもの(=刀として背負っている各々の歴史)、になるのかな。刀剣男士八振それぞれに加えて、伊達政宗片倉小十郎細川忠興の関係性、登場する刀と人のすべてにスポットが当たり、最初から最後まで内容ぎっしり。迫力の殺陣も健在で、クライマックスにはまさかの展開もあり……初見では情報過多で脳内がパンクしそうでした……。そりゃ記憶もところどころ抜け落ちるってもんだ……。

【主に初登場の刀について】

  • みっちゃん貞ちゃんコンビが可愛過ぎ!ゲーム内での畑当番や、(途中までしか見てないけども)7面回想では思ってたより関係性があっさりしてたので、畑で手を取り合ってくるくる回りながら再会を喜びあったり、冒頭の殺陣で貞ちゃんが光忠の背に手を置いた体勢で敵に回し蹴り食らわせたり、戦闘シーンや畑当番で互いの手首を軽く合わせる仕草をしてたり、終始仲良しで幸せ。こういうのが見たかったの!それと、1回目観劇後にTwitterで知り、2回目で把握したんですが、ラーメン光忠でのずんだ餅のくだりのやり取り(台詞のないところ)が微笑まし過ぎる……。
  • 歌仙は花丸の影響か、おっとりしていて優雅なお兄さんのイメージがあったんだけども、そう言えばゲームでは割と武闘派だよなー、なんてことを思い出させてくれた、力強い歌仙でした。と言ってもただ力押しなのではなく、二人称が「貴殿」だったりするように、台詞や立ち居振る舞いから品格が漂う、文武両道の刀。更に大倶利伽羅とケンカしたり、小夜にそっけなくされてがっくり来たりといったちょっと情けない部分も含めて、いろいろな面を見せてくれた。細川忠興が歌仙に対して、夜空の星々の雅さ(だったかな?)を説く場面があるけれど、まさにそんな風情。パンフレットによると「嫌われ者にならないように」と言われたとか。確かに一歩間違えればただの嫌味な奴になっちゃうよね。その辺りの加減が見事でした。殺陣は一撃が重く鋭い印象。
  • 倶利伽羅は出てきたときから大倶利伽羅だった……通常、マンガやゲームが原作の作品の舞台を観るときは、自分の意識の中で2次元と3次元のすり合せが必要になってくるんだけど*2、伽羅ちゃんはその必要が全くなかったので、自分の中のイメージど真ん中だったんだろうな。速報メモにも書いたように、不器用というより本心から慣れあう気ナシの一匹竜王。敵と戦うときも、基本的にはひとりでさくっと無駄なく殺ってくる感じ。でも、困った様子の小夜の話にはちゃんと耳を傾けるし、周りの刀たちのことを拒絶してるとかでなく、良くも悪くも直球なんだなー、と(光忠には素直さが足りないって言われてたけども)。鶴丸のことは「鶴丸」呼びなんだ、ふふふ。
  • 貞ちゃんはコンビでも単体でも終始元気でかわいかった。殺陣でも通常の場面でもくるくるとよく動いて、その場にいるだけでぱっと周りが明るくなる。役者さんが「遊園地=エンターテインメントとしてお客さんを楽しませる殺陣」といってるように、戦闘でもコミカルな動きが多い。畑当番で歌仙にミミズつきつけてみたり、遠足ではしゃいだりと幼い部分を見せつつも、単なる「お子様」じゃなくてどこか大人っぽさがあった。光忠や鶴丸がそうなように、周りの刀の名前をよく呼ぶんだよね。大倶利伽羅→「伽羅」、鶴丸→「鶴さん」はわかるとして、歌仙→「之の字」なのか(笑)真剣必殺は立ち絵ではちらっとしか肌見せてないけど、結構器用に派手に衣装がボロボロになってたのね……。

【日替わりネタとか】

  • 「Mitsutada Cooking」のところ、17日ソワレでは、調理台の下の餅を見つけられないまんばちゃん(助手)が、変なイントネーションで「無~~い」って返事してて笑った。ノリノリじゃん!割烹着は無事脱げる時と脱げず終いの時がある模様?
  • 全体の時間が長くなり、日常シーンも増えてる。本能寺の軍議みたいな大がかりなのじゃないけど、今回もちょいちょい日替わり有。「光忠が畑当番で話しかける野菜」「大倶利伽羅に差し出す朝ごはんのおにぎりの具」「貞ちゃんの遠足ソング」あたりかな?全てみっちゃん貞ちゃんのどっちかor両方。前の2つは、自分の観た回はそれぞれ「とうもろこし君(両日とも)」「シーフードおにぎり/ローストビーフおにぎり*3」でした。
  • 遠足ソング。5日は「(貞)(なんかノってる)」「(光)遠足どこ行っちゃったのー」、17日ソワレでは「(貞)遠足ー、遠足ー(集団行動楽しいーみたいなの)」「(光)バラバラだけどねー」みたいな感じだった*4

 長くなってきたので区切ります(汗)

 

続きはこちら。

raimu-sakura.hatenablog.com

*1:演じている役者さんがそのまま映像で大写しになる演出はよく見るけど、シリアスな場面でやられるとなんか笑っちゃう……^^;

*2:だいたいオープニングやそれに相当する場面が始まる頃までに完了する

*3:このくらいならまだ想像つかなくはないけど他の日のステーキとかウニクリームパスタ風とかカニグラタンとかどんなんだ一体

*4:うろ覚えですすみません