3次元別館。

主に観劇の感想です。2.5舞台が多めでその他のミュージカルやストレートプレイも。

【観劇記録】10/26 はいからさんが通る(宝塚・花組)

  • いつもよりは短めの感想です
  • ネタバレ多少アリ
  • カテゴリ分けは迷ったんですが、比較的若手の人が多いし、俳優って言葉自体に性別はないから「若手俳優」で間違ってない……よね?

元々原作の漫画が好きなので、宝塚で舞台化するのを知った時は、外出先で一人だったのに「はい?」って声出た……。しかも、少尉役が柚香さんってだけでもありがとうございますなのに、編集長が鳳月さんで鬼島が水美さんとか神過ぎてビジュアル発表前から心で五体投地しておりました……。

 

大海帝祭以来の青年館で、1階のかなり後ろの方だったんですが、傾斜がついてるので観やすかった。前の人の頭で見えにくいということがないのはホント有難い(いろいろ思い出しつつ)。 

事前に聞いていた通り、展開はちょっと駆け足(特に後半)だったのは否めず、ストーリーだけなら、もしかすると原作未読の方が素直に楽しめたかも? とは言え、よくあの長さを2時間ちょっとでテンポよく綺麗にまとめたなあ……と感心してしまった部分の方が大きい。歌は少なめで、たまに歌が入るとそう言えばこれミュージカルだったっけ、というくらい、お芝居がメイン。ビジュアルの再現度はもう見事というしかなく。流石に伊集院伯爵や因念中佐、高屋敷、如月あたりは宝塚補正されてたけど、まさかの狸小路伯爵がなかなか頑張ってた。

 

以下、特にうわーーー!となった点を箇条書きで。

  • 「はいからさんがと・お・る」な主題歌がクセになる。音源欲しい。登場人物全員集合ダンシングも美しいし楽しいしで、最初から一気にテンション上がった
  • 少尉がマジ少尉(語彙)。ビジュアルが神なのはわかっていたのですが、醸し出すオーラが、というか存在自体がもはや二次元……。一幕ラストの木の上の告白シーンとか、ときめかせころす気ですか(真顔)最初から最後まで、すべてにおいてキラキラしておった。
  • 紅緒さんが元気で乙女でかわいい。しっかり酒乱。モンペのアンサンブルはまさかやるとは思わんかった。それでいて伯爵に啖呵を切るところとか、お葬式の場面は凛としてかっこいい。欲を言えば刑務所でのへの六番も見たかった(さすがに無理か)
  • 編集長、お顔立ちの二次元来ちゃった感もさることながら脚の長さが尋常じゃなかった……もはや全身二次元。女嫌い性のじんましんに笑いつつ、紅緒を慰めるとことか抱きしめるとことか、最後のソロとか、もう素直に素敵としか言えねえ。
  • 鬼島がワイルドでかっこいい。大陸での馬賊のエピソードがカットされてたのは残念だけど、軍属時代の少尉とのくだり(軍服)はちゃんとあった。
  • 蘭丸かわいい。歌舞伎役者の姿は美しく、メイドの蘭子ちゃんも短いながら出てきた。かなり下級生ということを知ってびっくり。
  • 環がガチで環……後半の新聞記者姿がマンガそのもの。鬼島とは特にツンデレじゃなく、割と仲良さげ(だから尺が……)。ラストは本編どおりでよかった。
  • 紅緒が一度は編集長を選ぶところが唐突に感じられてしまったので、ラリサと紅緒の絡みはもっとあると良かったかも。つめ子は出番こそなかったものの、名前だけちらっと出てきてにやり。
  • 牛五郎さん最高でしたありがとう
  • 紅緒パパンが素敵なおじ様。伊集院伯爵夫人もエレガントなおばあ様でした
  • この日は原作者の大和和紀さんがいらっしゃってました。ので二幕の最初の方で紅緒が貼っていく冗談社の標語が「大和和紀先生ご観劇 忍」になってた(笑)

 

まとめると、全体に駆け足ながらも最初から最後まで楽しめる良作でございました*1。ぶっちゃけ、も少し尺を長くしてエピソードと歌を増やして本公演の一本もので……と思ったけども、そうするとフィナーレというかカーテンコールがあの衣装じゃなくなっちゃうんだよなああ……それは惜しい(妄想はとどまることを知らず)

*1:円盤化しないのほんと勿体ない