3次元別館。

主に観劇の感想です。2.5舞台が多めでその他のミュージカルやストレートプレイも。

【観劇記録・速報メモ】12/15 舞台『刀剣乱舞』ジョ伝 三つら星刀語り

・初日ソワレのざっくりとしたメモのような感想のようなもの

・致命的なネタバレは避けるか文字色を薄くしつつ多少バレあり

 

劇場もしくはライビュ等で観劇予定の方は、義伝同様、一切ネタバレ無しで観劇されることをお勧めします(のでこのエントリも回避を強く推奨)

 

 

発表時、東京公演の日数の少なさに何度も公式サイトを確認したのは自分だけじゃないよね……。円盤最速先行で何とかチケットは入手したものの、刀剣男士キャストのビジュアルや人間側キャストの詳細もなかなか出て来ず、キービジュアルに至っては出たのが当日だったりと、いろいろとやきもきさせられた今回の刀ステ新作。

 

 

 

 

構成の面白さについては、これまでで一番かも知れない。

義伝も複数のグループの話が同時に進行していって、それぞれがしっかり関連し合っている、という凝った作りでしたが、ジョ伝はそれともまた違う驚きが待っておりました。タイトルのジョ伝って「序章」って意味と、他にもあるんだろうな、何だろうくらいは考えてたけどさ、そう来るか!と。

まさか、ふたつの「ジョ」伝とは思わなかったよ?!

直前に「パンフレットの表紙がネタバレ」と公式からのアナウンスがあったので、幕間に購入して、トレブロで真ん中あたりに蓋しておいて正解だった。表紙に写真が載ってるとかの類いじゃないけど、察しのいい人は見たら仕掛けに気づくだろうし*1

 

以下、つらつらと箇条書き。

  • 1幕で違和感を覚える場面がちょいちょいあるんですが、2幕に入るとあれやそれはそういう事かー!と腑に落ちた。開演前に周りの席から「前半笑えるところが後半笑えなくなったり、その逆だったりするらしい」みたいな話が聞こえてきて、観終わって納得。
  • いやでもあのシーンは前半でも後半でも普通に笑ったけどね!障子開けてさらーっと出て来て去っていくあいつら!
  • 1幕終盤のアレ……本気で血が凍ったんですけど!!
  • どうしてあの場面の直後にそうなったのかは、ゲーム未プレイだとわかりにくいかも?
  • 1幕終わった時点で既にお芝居一本分観終わったくらいの感覚が……
  • オープニングは六振しかいなくてどういうこと?ってなってたんだけどそういうことねー……うわあ
  • 前半はとにかくどんよりしていて、いつもの本丸の雰囲気と違うなー、と思ってたんだけど、後半は「いつもの本丸」の空気になっていて、演技と演出でこうも変わるんだなー、と感服。こういう変化の面白さは舞台ならではだよね。
  • 出陣の儀は今回はなし。それと、明らかにそれっぽい日替わりのシーンはなかったので、今回はないのかも?
  • 特にスポットが当たってたのはまんばちゃんと山伏と長谷部。前半は山伏、後半は長谷部が強いかな。
  • この回のオープニングのログボは長谷部でした。
  • 山伏さんがとても山伏さん。小田原城のときも思ったけど「カッカッカッ」がゲームそのまんま。豪快で明るく、頼もしい兄弟刀だったよ!しかしネーミングのセンスは……うん、よくやった。
  • だぬだぬたぬきさあ……「ばみ」「まんば」「へし」って呼び方なんなのよ心拍数上がったじゃんよ!例の台詞で「倶利伽羅みたいなこと言うな!」って突っ込まれてたのは笑うしかない*2。かと言って伽羅ちゃんとは全然違う種類の孤高を醸し出しており、まさにザ・無骨。
  • 骨喰は美人さんでした。たぬきのことは「正国」呼びなのね意外。小夜ちゃんのことは「小夜さん」って呼んでる?それとも小夜さ、みたいな呼び方??そして何故かまんばちゃんにさん付で呼ばれて敬語使われておる。
  • 日本号さん、表情や仕草が色っぽい
  • ソハヤの明るさに救われる
  • 博多君かわいい、ほんとかわいい。博多→山伏の「筋肉さん」ってのすき*3
  • 三日月じいちゃんも声と映像で出演しておった*4
  • 人間キャストは今回も良かった。特に弥助の殺陣のキレがよかったな*5
  • 確かに、時間遡行軍と刀剣男士の存在に気づいてる人間がいてもおかしくないよなあ……。
  • 来るかもと思った小夜ちゃんの極。絵で見るよりかなり重装備っぽくなってたけど、地を這うようだったこれまでの殺陣に比べて、上半身の動きが華やかになってて修行の成果を感じさせられた。
  • 長谷部、よかったね(目元をぬぐいつつ)。前半の言葉だけでも十二分に嬉しかっただろうに、後半で更に……そりゃ魂も抜ける(笑)。ラストの笑顔はまさにプライスレス(昇天)
  • 真剣必殺はもちろん黒田組。博多と日本号の出番が後半から、かつ長谷部以外はそれ程悩んだりしていないこともあり、前2作程のカタルシスはなかったんですが、殺陣は今回も全員めちゃくちゃ格好良くて痺れた。長谷部については前の主に対する鬱屈とか、諸々のマイナスの感情が吹っ切れた感があり、圧巻でした。なんだけど……BGMの「チャチャチャ」って合いの手みたいのはナニ?!そこだけ妙に気になっちゃったじゃんよ。
  • まんばちゃんは流石の安定感。それでも前半と後半では雰囲気が全然違う。着実に成長しているんだな。ざいきっちゃん@小田原に続いてまた「綺麗」って言われてた。

 

自分の好みは、推し刀だらけ+全体に重めの義伝の方だったりはするんですが、全く違う雰囲気のジョ伝もすごく楽しかったです。過去を吹っ切ったり、折り合いをつけたりする刀剣男士たちの姿が観ていて気持ちよく、終演後の気分がとても爽快でした。エンディングもこれまでとは異なる路線の、軽快なナンバー。刀ミュの漢道ばりの華やかさ*6で、全員で交互に傘を開いたり閉じたりする動きがあったり、アンサンブルの皆さんも後ろで踊る踊る。登場する刀が違うとこうも変わるんだなー、と新鮮な気持ちでした。それにしてもエンディングの曲が毎回好きだ。

今回敢えてあまり書いてない部分で驚く事実が明らかになったりもしてたんですが、なにぶんいっぱいいっぱいで、記憶違いもあるかもなので……。その辺りは千秋楽ライビュの後にでもまた書こうかと。

*1:ちなみに裏表紙もネタバレ

*2:多分観客の95パーセントくらいそれ思ったんじゃないか

*3:ステ本丸の短刀たちはちょいちょい面白い呼び方するのがいい。不動の「まんばちゃん」とか薬研の「小夜すけ」とか貞ちゃんの「之の字」とか

*4:中の人?は豊洲の回るお城で金の甲冑着て関東髑髏党率いてるからねー。奇しくもどっちも天正十八年。

*5:グランギニョルのダミアンの人だよね

*6:もちろん曲調は全く違う