3次元別館。

主に観劇の感想です。2.5舞台が多めでその他のミュージカルやストレートプレイも。

【観劇記録】6/16 ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」"はじまりの巨人"(ハイステ)

 

  • ハイステ初見者の感想です
  • 多少ネタバレあり

 

職場のストレスが極限まで溜まっているのに今月分の観劇チケットは0枚、何か土日に行ける舞台は……と金曜日の時点で探して、そう言えば最近身の回りで立て続けに名前を聞いたハイステ、今やってるんだよなーと思い立ち、チケットを確保後急遽TDCへ。

ハイキュー!!の原作は夏合宿の後あたりまで読んでて、烏野と音駒、青葉城西と伊達工業くらいまでは何となくわかるんだけど今回舞台化されてる話は未読、という状態。

ハイステ自体は全くの初見だったんですが、すっごく面白かった!!

 

告知ムービーとかで多少見てはいたものの、漫画のコマを模した背景にコマ割りみたいに映像やセリフが映し出されるだけでなく、時には床にも文字が投影されたり、斜めに傾いた状態の盆が回ったり、ワイヤーで役者が宙に浮かび上がったりと、音響、照明、人力も駆使しまくりのダイナミックな演出は、生で観ると想像以上でした。

役者のパフォーマンスも素晴らしく、選手全員が高いジャンプを次々に決めたり、ダンスのようなフォーメーションで動いたり、チームによっては6人全員がバク宙やらアクロバティックな動きをガンガン披露しまくったりと、この人たちの身体能力どーなってんの……と唖然としてしまう。

開演のアナウンスから「ただ今より試合を開始いたします」というようなものになっていたり、2幕開始時には客席を巻き込んで相手高校*1と烏野の応援が繰り広げられたりと、試合を見に来たような気分で楽しかったです。

試合のシーンも、1幕の「コートは"アソビバ"」という条善寺はアクロバット満載の見た目に楽しい場面が多く盛り込まれ、2幕の和久谷南はそれよりは統制が取れていてスタイリッシュ、かつ、小さな巨人対決ということで、日向と中島がワイヤーで宙に浮くなど、チームや対決ごとに異なる演出がされていて、全く飽きさせられない。日向が「スパイダーマンですから」って、歌舞伎の土蜘みたいに白い糸を飛ばしてたのは1幕だったかな?試合終了時の両チームが向かい合っての「ありがとうございました」の挨拶と、その後に負けたチームのメンバーが一列に並んで挨拶するところも良かった。

役者さんについては、日向役の須賀さんを髑髏城上弦の月のライビュと、東峰役の冨森さんを帝一の舞台で観たことがある、くらいだったんですが、上記のように皆さん身体能力が凄まじ過ぎてポカーン( ゚д゚)となっておりました…。ツッキー、縁下さん、コーチ、クロ、冴子さんあたりは二次元過ぎた。仁花ちゃんもかわいかったな。

あと、この日は音駒の二人が公演150回目ということで、15分休憩に入るところで背番号の「1」「5」を示した後ろにゼロが足されていたり*2、カテコの挨拶で縁下役の方が「役者をやめようかと思っていた時にこの役と出会えた」ということを仰ってたりと、初見の身で言うのもなんですが、感慨を覚えるものがありました。

 

布の量多め、見た目にきらびやかで華やか、かつ中二成分満載な作品が好きなので、運動部が舞台の作品は映像含めてもペダステくらいしか観たことがなかったんだけど、食わず嫌い(いや、嫌いってことはないんだけど)はほんともったいないね……。この期にそろそろテニミュデビューも果たしてしまおうか、などとぼんやり考えたりもする。

 

*1:わくなん、わくなん、わくわくなん(手拍子)

*2:何故150?と思ったけど後でTwitterで知った