3次元別館。

主に観劇の感想です。2.5舞台が多めでその他のミュージカルやストレートプレイも。

【観劇記録】12/8 Delight Holiday(宝塚・花組)

 

  • 舞浜アンフィシアター公演の感想です
  • 厳密にはミュージカル or ストレートプレイじゃないけど、「観劇」が自分の中でしっくり来たので観劇記録にした
  • 演出・セトリなどのネタバレあり
  • 語彙はことごとく失われた模様

 

それなりに長い事宝塚ファンをやっていますが、コンサート形式の舞台は初めてでした。舞浜アンフィシアターはワンフロアの劇場で、舞台を半円状に取り囲むようにして座席が並んでおり、段差がついているので後ろの方でも観やすかった。

約1時間50分、休憩なしのステージが終了した後の感想は、

尊い

明日海りおさんが尊い。仙名彩世さんが尊い。鳳月杏さんが尊い花組メンバー皆尊い……。

オープニングでメンバーが次々紹介される時、お気に入りの組子さんが出てくるたびに「○○さん出てきたー!」とときめいていたのですが、鳳月さん、仙名さんがそれぞれピンで登場した時に「出てくるだけで嬉しい人たちがこんなにいるって、なんて幸せなことなんだろう……」と、よくわかんない感慨で早くも涙が出て来てしまった。最近涙もろいのは自覚してるけど(そりゃもういろいろあったからさ……)、まだ歌ってもいないのに!

今回改めて実感したのが、来年退団される娘役トップ、仙名さんの魅力でした。セクシー*1ショーガールの衣装でピアノの上に登ってワインの瓶を片手に高らかに歌い上げたかと思ったら、その衣装の上にザ・部屋着な半纏をひっかけて登場して、娘役4人でこたつを囲んで女子会繰り広げたり、MCでも微笑ましいリアクションで笑わせてくれたりと、普段の舞台ではあまり見られない面も。もちろん、平成J-POPメドレーやディズニー曲等々では持前の歌唱力を存分に披露してくださった。フレッシュでかわいらしい娘1も大好きだけれど、大人の落ち着きをたたえつつ、色っぽさ炸裂の娘1もたまらないね!

 

以下、思ったことを順不同で(記憶違い等あるかも知れません…)。

  • テーマソングに合わせて公演グッズのペンライトを振るのが楽しかった!簡単な振りだけど、事前に練習動画まで公開されてて、思わず練習しちゃったじゃないか。
  • 明日海さんや仙名さんが、前方席と後方席の間の通路をトロッコに乗って移動しながら歌うシーンが何度かあるんですが、足元で思いっきりスタッフの男性二人がトロッコを人力で移動させていて、「お、お疲れ様です……」となってしまった……。それにしても、宝塚はほとんど二階席か一階席のかなり後ろの方で観ているので、こんなに近くで明日海さんや仙名さんを拝見できるなんて!と軽く感動*2
  • ショーでは定番になりつつある男役さんの女装*3。上半身がレオタード風?でスカート部分がAラインのシンプルなドレスで、鳳月さん、優波さん、聖乃さんがそれぞれ明日海さんと踊るというシーンがありました。鳳月さんの女装はなぜ、女性らしい魅力を損なうことなく、それでいてあんなにも力強くかっこいいのでしょうね……。他のお二人の女装をちゃんと見たのは初めてな気がする。
  • 上記の聖乃さんと、娘役の城妃さんのお二人は去年のはいからさん以来気になっているので、出番が多くて嬉しかった。
  • 昭和生まれなので、平成ソングメドレーはリアルタイムで知ってる曲ばかりで懐かしかった。T.M.Revolutionの「HOT LIMIT」では「ダイスケ的にも」のところが「みりお様的にもオールオッケー!(花組ポーズキメ)」だったり「ズンドコ節」の合いの手が「きよし!」ならぬ「(歌ってる人に合わせて)あすか!」だったり、ちょいちょいアレンジが入ってて面白い。
  • モー娘やAKB、少女時代などのアイドルソングを歌う娘役さん達がキュート。男役さんたちによる「羞恥心」「女々しくて」は盛り上がるね!仙名さんのソロ曲は「雪の華」が良かったです。千本桜が入ってたのは嬉しい。平成ソングラストは「U.S.A」でノリノリながらもスタイリッシュでした。
  • この回はAパターンだったので、過去作品曲はアリスの恋*4エリザベートでした。アリスの恋人の時の清々しさから一転して、トートに変わった時のサディスティックな表情がたまらない。エリザは「私が踊る時」と「闇が広がる」で、「私が~」のシシィ役は芽吹さんでした。迫力のある安定した歌声で、やっぱり上手いなあ。ルドルフ役は優波さんで、国の将来を真剣に憂う真面目な優等生、といった風情のルドルフ。どちらも先月ライビュで見た月組*5とは全く違う解釈で興味深い。トートとルドルフは、演じる人によって印象ががらっと変わるよね。
  • ちょっと前の星組公演を映像で見た時にも思ったけど、宝塚とディズニーはやっぱり相性が良いなあ。トップコンビの歌う「A Whole New World」はディズニー映画の中でも特に好きな曲のひとつなのでセトリに入れてくれて感謝……。お菓子の歌は聞き覚えがなかったので何だろうな、と思ってたらメリーポピンズだったのね。明日海さんソロでのヘラクレスの曲の後は、仙名さんによる「Let it go」。セトリを事前に把握してなかったので「もしかしてレリゴー来るかな、来たぁぁ!だよね、やらない訳ないよね!」と内心で興奮しまくり。ミュージカルで活躍している女性の歌手がこの曲を歌うと高確率で泣けてくるんですが、今回も例にもれず。ステージ上にたった一人で歌い上げた「Let it go」は見事で、二千人のキャパを擁する劇場にあっても圧巻でございました(涙)
  • 全員揃ってのフィナーレで終わりかな?と思ったら、最後にトップコンビのデュエットダンスが……!華やかな白の衣装で、正に夢の国の住人のような美しいデュエダンでした……。

 観る前は「お芝居なし、ショーでもなくて歌だけって、いつも通り楽しめるんだろうか?」とすこーし不安だったんですが、全くの杞憂でした素晴らしかった……。

*1:でも決して下品ではない

*2:もちろん後方席の更に後ろ寄りの席だったんですが、それでも近かった

*3:元々女性でしょうが!と言われてしまうとその通りなんだが

*4:つい最近映像で見ました。主役二人のやりとりが乙女ゲーっぽくてかわいい。思ってたよりシリアスだった。ナイトメアと赤の女王、帽子屋が好き。

*5:劇場はチケット取れなかったんだよう……ルドルフは暁さんでした