3次元別館。

主に観劇の感想です。2.5舞台が多めでその他のミュージカルやストレートプレイも。

【映画鑑賞記録】1/20 映画刀剣乱舞

 

【注意】鑑賞予定の方はもちろん、見ようかどうしようか迷っている方も、一切ネタバレ無しで速やかに映画館へ向かわれることを強くお勧めします(この感想エントリーも回避推奨)

 

昨年実写映画の上映が発表された時は「刀剣男士キャストの半分以上は刀ステの人たちだし、脚本も評判のいい人みたいだから悪いことにはならなそうだけど……実写映画か、うーん……」と、戸惑う気持ちの方が大きかったです*1。けれども主題歌の公開をきっかけに恐る恐る予告編を見てみたら、予想以上に違和感がなく普通に面白そうだったので、初めてムビチケ*2を購入したついでに映画館でチラシもゲット、Web配信の番組もチェックし始めたりしているうちに公開日が待ち遠しくなってきた。初日にちらっと探ってみたら、ネタバレを見てしまわないうちに映画館へ行け!というツイートを見たので、公開3日目のうちに行ってきました。

 

やー、面白かった!!

 

当方はゲーム歴そろそろ4年の審神者で刀ステ沼に浸かっており、ミュの方は今のところ映像で2作目まで、アニメも一通り視聴している身です。最初は三日月宗近をはじめ、舞台でおなじみのキャストがスクリーン上で刀を振るっているのが不思議な気がしていたんですが、すぐに慣れました。別の本丸の話として、抵抗なく受け入れることができた。

全体の見せ方はアニメの「活撃」に近い印象を受けました。ただ、大きく違うのは「かつての主を救えるかも知れない局面に立たされて、今の自分の使命との狭間で苦しむ」ことが、メインもしくはクライマックスの要素にはなっていない点。これによって、刀ステとも花丸とも違う「本能寺の変とその周辺の歴史改変に立ち向かう刀剣男士」の姿を見ることができたのは良かった。三日月宗近を中心に据えて、いくつかの、そして多方面からの意外な展開も含みつつ、百分強という時間の中で最大限に楽しませていただきました。

 

以下、思い出した順に箇条書き。全くまとまってません。

呼び名や設定、展開など、核心はぼかしたり薄い色にしつつも思いっきりネタバレしているので注意!!

 

  • 時間を移動する場面がキレイ。個々専用の透明な玉に時間を移動する力があるということなんだろうか?
  • 不動と日本号が「号ちゃん」「不動ちゃん」って呼び合ってて仲良しで和む。酒飲み仲間なのねー。
  • ここの薬研は骨喰のことを「骨喰兄さん」と呼ぶのか*3
  • かつての主、森蘭丸の最期の時を思う不動。短い場面でも張り詰めた表情から様々な葛藤が感じられて、辛かった*4
  • 序盤から審神者ががっつり出てきてびっくり。顔ははっきりとは見えなかったけど、壮年男性の模様。三日月とは長い付き合いで、信頼関係もある様子でした。
  • 三日月を除く面子が戦装束のままで武装を解いてくつろぐ姿が新鮮。不動、事情が事情とは言え甘酒飲み過ぎ!そして日本号の、内番衣装ですらないただの部屋着ジャージ(多分寝間着兼)……良い……
  • ばみちゃんお人形さんみたい……お肌キレイ……真っ白イノセンス……(語彙力が来い)
  • 鶯丸が、登場したその瞬間から鶯丸だった
  • 映画本丸の長谷部は終始仏頂面。よりによって主と三日月が隠し事をしている様子なんだから、むべなるかな。頼もしいアニキな日本号との漫才、ありがとうございます。
  • クールビューティまんばちゃん。三日月のことを訝しみながらも信頼はしている様子。割と古くから居そうな雰囲気だったけれど、映画本丸の初期刀なんだろうか?日の光の下だと綺麗さがいっそう際立っておりました。
  • おみ足に定評のある薬研ですが、当方は白シャツ姿の眩しさにやられた模様です。まんばちゃんとばみちゃんも一緒の川辺のシーン、なんなんだこのきらめく空間は……。
  • 銀幕の三日月宗近もまた、刀の付喪神そのものでした。ふとした表情にも老成を感じる。なのに戦闘時には華麗な中にも無機質さがあって、刀であるということを強く意識した。刀ステとはまた違う解釈・見せ方だったように思います*5織田信長に対しても「自分の方がじじい」みたいな事を言ってて、そう言えばそうなんだよなー、と改めて認識。 
  • 三日月だけじゃなく、刀ステに出演している方々は役作りを多少変えておられました。それでも尚、(本丸は異なっていても)同じ刀剣男士という軸がぶれないのは凄い……。
  • 複数の方が仰っているように、刀剣男士それぞれの個性はあまり詳しくは描かれず、三日月を中心にした歴史ミステリー+特撮、という趣でした。山姥切の写しコンプレックスや長谷部の「主命とあらば」な部分はほとんど、あるいは全く描かれていなかったりする。ゲーム中の台詞も大部分が普通の台詞に交じってさりげなく発されており「足元がお留守だぜ(日本号)」も「命が惜しければ引け!(鶯丸)」も随分あっさり言うなあ、と思っていたんですが、そういった部分もより広い客層を意識しての描き方なのではないかという趣旨の感想を拝見して、目から鱗だった。
  • 殺陣もまた、映画ならではの撮られ方をされており、城壁を垂直に駆け上がる薬研とか、レスリングのような格闘術の不動などを見ることができて興味深かった。欲を言えば、殺陣はもうちょっと引きで見せて欲しかったかも……。
  • 歴史ミステリーとしても楽しめる、というような事が告知にあったけれどそう来たか……三日月の口から語られる真相に痺れた。
  • 無銘の正体はもしかしたらとは思ったものの、てっきり鯰尾とか宗三とか、誰かしらと接点のある実装済みの男士かと……新しい子が来るとは完全に予想外だった。しかも、見覚えのある顔のような気がしてエンディングのクレジットを確認したら、ウル@マリーゴールドを演じてた方だった。そして森蘭丸役はDステTRUMPのREVERTHのウル(もしくはTRUTHのソフィ)。繭期の審神者をさくっと刺しにくるキャスティング。
  • キャスティングと言えば最後の方の本丸。後ろ姿だけ映ったとき、「あれ? 皆刀ステ本丸にいる男士だなー」と思ったらさあ……映画館じゃなかったら声上げてたよ!豪華なサプライズをありがとうございます。
  • まさかの女児審神者に面食らう。しかし、審神者と戯れる男士たちいつかpixivで見た光景や、幼女を背負って幸せそうな三日月がいといたく微笑ましかったのでよきかなよきかな。
  • エンディングテーマは映画館で初めてフルで聴いた。格好いい!

まだ書きたいことがある気がするんだけど、このあたりで区切ります……。

本編前の映画泥棒ムービーは、不動、鶯丸、長谷部でした。例のあいつの出現に客席で驚く不動→捕獲する鶯丸だけで既にシュールなのに、その上更に、お部屋でいそいそと違法ダウンロードを試みる敵大太刀&捕まえに来た長谷部とか、爆笑するしかなかったわ!

感想や考察、出演者やスタッフへのインタビューなどを漁っていたら、あれはそういう意味だったのか!という場面や、見返したいところがたくさん出てきたし、映画泥棒の2週目も気になるので、再度の鑑賞を真剣に検討中です……。

 

*1:発表直後に映画の公式Twitterをフォローしてはいたんだけれど

*2:全員集合ビジュアルの

*3:確か活撃では「骨喰兄(にい)」だったので

*4:隣のお姉さんがハンカチで目の辺り押さえてた

*5:このエントリ全体がそうなんだけれど、どの媒体の見せ方が優れている、とかじゃなく単純に異なっているというだけ