3次元別館。

主に観劇の感想です。2.5舞台が多めでその他のミュージカルやストレートプレイも。

【観劇記録】1/9 舞台『刀剣乱舞』維伝 朧の志士たち(刀ステ) (2回目)

 

  • いつものごとくネタバレ全開の感想です
  • 台詞などはすべてうろ覚えなので記憶違いがあるかもです……

 

 

注意:ライビュ・配信などを含め観劇予定の方は、一切ネタバレ無しで臨むことをお勧めします(このエントリーも回避推奨)

 

1回目の観劇感想はこちら。

 

raimu-sakura.hatenablog.com

 

先日、赤坂ACTシアターの東京凱旋公演を観て来ました。普段一般席で申し込んでるので、前から10列目前後+ドセンというマイ刀ステ観劇史上かつてない良席*1に、開演前から戦慄してた。で、1幕終了後、というかオープニングくらいで既に思ってたのは、

 

何、この超怒涛のエンタテインメント……。

 

昨年TDCで観た時は3バルのサイドシートで「見切れ席程ではないものの下手側の端の方で、高いところにいる人&スクリーンはほぼ見えなかった」のと、初回はストーリーを追うだけで精一杯だったのは大きいだろう。けれど、初日から1か月半経過した刀ステ維伝は、更にとんでもない進化を遂げていました。

 

  • 最初に目を見張ったのは照明の美しさ。悲伝の時も思ったんだけど、暗いところと明るいところの対比とか、光の色合いやグラデーションとか、これはBlu-rayの映像?いや、リアルで見てるのか、意味わからんレベルで美しい……と、語彙が追い付かずに頭が混乱してた。
  • てか、殺陣も序盤からクライマックスかってくらい飛ばしまくってる……一度観たはずの話なのに、開始15分くらいでポカーンとなってた。
  • 殺陣のみに留まらず、舞台全体から発せられる熱気、迫力が桁違いだった。座席の違いだけではなかったと思う。
  • 鶴丸は小芝居が多くて、視線をいとも簡単に盗んでいく。「驚きの濃い顔だ」と志士の顔を撫でた後、兼さんの羽織で手を拭いて嫌がられたり、罠初号機を触ろうとして肥前に止められる→肥前の足の間から手を出してまで触ろうとしたり、南海先生(?)の「政府の権限で顕現」て台詞にウケてたり、つっさんと呼んでもらえなくて頬を膨らまして拗ねてたり(そして小烏丸も一緒に頬を膨らませてたり)と、布団に横たわる以蔵を興味深そうに束で小突いてたりと気が付くと何かやってるんですよね……。あと、2幕の「ちょっとちょっと刀剣男士ー」の言い方が、TDCの時よりあっさりしてたかも。残骸くんの場面は、「ザーン」「ガーイ」ソングのコーレス要求(でも一応乗ってあげる肥前&南海先生)でした。やりたい放題が加速している……。それでいて、 戦闘時は華麗かつ威風堂々。あの鶴丸はおそらくとっくの昔にカンストしてる。
  • 時に茶目っ気も披露する小烏丸に至っては更に人外感が増していて、レベルという概念すら意味を持たないのでは……少なくとも怒らせたら間違いなく祟られる。
  • TDC観劇時の感想では堀川君を「高校入学を機にキャラチェンジした元ヤン」と評していましたが、今回の印象は「にっこり笑ってざっくり斬る、曇りなきキラッキラの優等生」でした。それもまた良い。
  • 兼さんが吹っ切れた後に語る想い。最高にかっこ良すぎやしませんか。
  • 以蔵はますます人間離れしていた。何なのあのえげつない速さの殺陣。坂本龍馬の人たらしオーラとか、武市先生の焦燥に満ちた雰囲気とか、吉田東洋の、人の上に立つ者としての傲慢さと圧倒的な存在感*2とか……人間キャストの厚さよ。
  • 東京凱旋では龍馬も結構アドリブを飛ばしてて、序盤で土佐勤皇党に囲まれたとき「騒ぐから2階席のお客さんが『喧嘩? 嫌ねえ』って席を立たれてしまった。(2階席に向かって)もう大丈夫だから!」といった意味のことを土佐弁で言ってたり、2幕の逃亡シーンではお客さんのコートで敵の攻撃を防いで「人のぬくもりは最強ぜよ!」とのたまったり。それだけに、クライマックスの陸奥守との対決シーンで見せた容赦ない視線にぞくぞくした。
  • 肥前は首の布引っ張られたり、むっちゃんと立場が逆だったらのif妄想を繰り広げられたり*3と主に鶴丸にいじられまくりつつも、やはり間違いなく「あの以蔵」の「刀」だった。
  • 前回も書いたように、南海先生は飄々とした演技のバランスが絶妙でした。残骸くん劇場で「ゴキゲンヨウ(裏声)」に「…………ごきげんよう」と思いっきり溜めまくりつつ律儀に返してたのがすごくよいです。そして真剣必殺が格好良すぎ。
  • 陸奥守は更に「あの坂本龍馬の」「刀」でした。複数の面から説得力が増していた。堀川君とはまた種類の異なるキラッキラ、というか、明るさと同時に熱さも感じるのに、暑苦しさはなくてカラっとした明るさ。まんばちゃんは「煤けた太陽」だけれど、むっちゃんもまた、あの本丸の太陽なのかな。

 

この日はカテコでスタオベが。刀ステでのスタオベは自分が観劇した日では初めて*4 だったので、おおー!と周りを見渡しながら拍手してました。こちらのエントリーを書いてる今日は大千秋楽。最後まで怪我や事故などないよう、祈ってます。

 

*1:てか赤坂ACTでこんなに前方で観たことなかった……

*2:しかしカリスマというよりは大会社の重役を思わせるそれで、上に更に社長や会長がいる感じ。上士といっても家臣だからね

*3:前回はスクリーン見切れてたので今回初めてちゃんと見た……ありがとう

*4:ちらほら立ってる人がいたことはあったけど、ほぼ総立ちは今までなかった