3次元別館。

主に観劇の感想です。2.5舞台が多めでその他のミュージカルやストレートプレイも。

【観劇記録】7/13 ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学vs氷帝

 

  • テニミュ初観劇の感想
  • ネタバレは(多分)そんなになし

 

いつかは観たいと思っていたテニミュ。気がついた時には前売りチケットが終了してしまってたんですが、テニミュは毎回当日券がある、ということを聞いていたので、会場に並んで2バル上手側の見切席をゲット。前売りが完売していても、当日券が十分に用意されているのはありがたいね。

テニプリは、コミックスもアニメもちゃんと見たことがなく*1、青学メンバーの顔と名前はハマっていた友人から聞いたりしてたから大体わかってるものの、氷帝跡部樺地くらいしか顔と名前が一致しておらず、比嘉に関しては沖縄の中学だっけ?程度の知識でした。

そんな状態、かつテニスのルールがよくわかっていなくても、ストーリーの把握については特に問題なし。まあ、タイトルに全国大会で青学vs氷帝って書いてあるし。

テニミュ自体も映像ですらほとんど観たことがなかったので、すべてが新鮮でした。まず、歌とダンスが良い!聞いているだけで楽しくなってくるような曲ばかり。ダンスも格好良かったです。歌唱力は、ソロパートはピンキリなのは否めないですが、チームごとに揃って歌うところは迫力があった。

試合のシーンは、一度にコートの中に入るのが2人もしくは4人だし、技も基本はテニスラケットを振る、という動作なので、多人数が勝負の場に存在できるペダステやハイステに比べるとどうしても地味に見えてはしまう。けれども、舞台上のネットの場所を場面が変わるごとに斜めや横向き、縦向きに配置したり、途中で歌を入れたりと様々な演出上の工夫がこらされて単調にはなっていなかったし、光と音で表現されるボールの軌跡と打球の音もきれいだった。

ただ。前述のとおり見切席だったので、舞台の上手奥、全体の4~5分の1くらいが隠れてしまい、1幕では青学の、2幕では氷帝側のベンチが全く見えないという状況でした。その位置だと誰がしゃべったり歌ってるかわかんないからもうちょっと前来て、前!と何度か心で祈ったりね……。上手側の前の方はむしろ近かったし、アリーナの客席降りはよく見えたけどさっ……。

演者個人では、跡部の歌唱力が際立ってました(もっと声量があれば更に良いけれど、あの運動量なら仕方ないよなあ、とも)。確か氷帝の方に来年レミゼに出る人がいるんだよね、誰役だったかな?と、休憩時間にチラシで確認したら案の定そうだった。納得。2幕冒頭のソロのダンスもバレエの要素を取り入れていて綺麗。氷帝では日吉*2の歌と向日のアクロバットも良かったです。それから樺地の声が大きくよく通ってた。

青学は、リョーマ以外は新メンバーということで、少々チーム全体がばらついている印象を受けましたが、まだ公演が始まってから2日なので、日が進んでくるにつれて変わってくるかな。リョーマは9代目からの続投ということで、コートに出てきた時やチーム全員で歌うところなど、目を引く存在感があった。新メンバーでは、手塚部長のフォームが特に美しかったな。菊丸の身軽な動きも楽しい。

今回ゲスト校という位置づけだった比嘉のメンバーは、前の公演からの続投、かつそれほど日が経っていないこともあって、3チームの中では一番まとまりがあったように感じました。このチームの試合も見てみたかったかも。

若手俳優の登竜門」と言われることの多い舞台で、全体的には、良くも悪くもフレッシュだなー、という感想ではあります。それでもきちっとエンタテインメントとして見せてくれたし、ラストの、チームごとの歌→全員揃って歌うところでは、自然と笑顔になってしまっていた。終演後にはどういう人たちなのかな、ということに興味がわいて、パンフレットも購入*3。15年も続いている理由がちょっとわかった気がする。

そして、次は見切れない席で観たい!

*1:コミックスを大昔に1巻だけ読んだような…くらい

*2:生執事のエドワード役の人だった

*3:映像方面に興味のある人が多そうな中、帝劇に出たい、と言ってる人がいると嬉しくなる舞台ファン