3次元別館。

主に観劇の感想です。2.5舞台が多めでその他のミュージカルやストレートプレイも。

【観劇記録】3/21 アナスタシア

 

  • ネタバレ多少ありの感想です

 

f:id:raimu_sakura:20200324183727j:image

 

目に映るもの、耳に飛び込んでくる歌声や旋律、何もかもが美しくて目と耳が幸せでいっぱいでした……!

装置や衣装、役者さんのビジュアルはもちろんだけど、特筆したいのは映像。ロシアやパリの街並みや電車の車窓を流れる風景など、どのシーンの背景もこれまで見たことがないくらい鮮やかで美しかった。音楽は、ディズニー映画を彷彿とさせる力強さと開放感にあふれた耳に心地よい曲揃いで、特にアーニャが一幕ラストで歌う曲が好きです。

ストーリーは王道まっしぐらで、こうなるだろうな、こうなって欲しいな、という通りに大部分が進み、盛り上がりに欠ける部分があるのは否めないです。モブを除いて悪人がほぼおらず(グレブは職務に忠実なだけで悪人とはちょっと違うと思う)、革命後の荒んだ状況の描写はあるにはあるんだけど、記憶をなくして天涯孤独で街の掃除などをしながら橋の下で寝る日もあったアーニャも、詐欺師のディミトリとヴラドも、苦労の多い生き方をしてきたであろう割に驚くほど瞳に曇りがないんだよな。楽しめなかったということは決してないんだけど、もっと人や社会の暗い側面が描かれていたり、ハラハラドキドキがあると良かったかなー、とは思う。まあ、この辺は好みの範疇かもです。

それにしてもアーニャとディミトリのちょいツンデレカップルがかわいくて微笑ましくて! 高貴な血筋の女の子と不良青年というザ・王道*1なんだけど、それが良い……いいと感じる人が多いからこその王道なんだよ! はるかーニャもばっちトリ*2も、強さとたくましさを感じさせつつ、まごう事なきプリンセス&(概念的な意味での)プリンスで、ぴったりのキャスティングだった。どちらも舞台上のお姿を拝見したのは初めてでしたが、かたやクリスティーヌやコンスタンツェ、かたやアンジョルラスやアルフレートを演じられていただけあって、歌声の美しさと力強さも素晴らしかったです。

グレブはもっと悪人っぽいのかと思ってたら、血も涙もない冷血漢というよりは、あまりに職務に忠実過ぎて他の生き方を知らない人でした。ロボットみたいだった彼が生命力の塊のようなアーニャに出会い、自分でもよくわからないまま惹かれていきつつも、任務に背くことはできない。「入水しないジャベール」だと聞いていましたが、予想していた以上にそんな雰囲気だった。

ディミトリの詐欺師仲間で年の離れた友人のようなヴラドもまた、宮廷に出入りしながら後ろ暗いことも含めていろいろやってきた(でもって多分、そういうことが原因でリリーに振られた)んだろうけど、ダークな面はほぼ感じられず、歌とダンスで盛り上げてくれました。ビジュアル的にはひげもじゃのおじさんなので、宝塚では誰がどういう風に演じるのか、とても気になる。

宝塚ファンとしてはOGのお二人も見逃せなくて、特にマリア皇太后の麻実さんの貫禄は凄かった。舞台上に現れただけで居住まいを正したくなるような、威厳と気品の漂う皇太后陛下でした。皇太后に仕えるリリーの朝海さんは、貴族なんだけれど俗っぽさもありとてもパワフルでキュート。2幕の序盤で歌い踊る場面がかっこよかった。奇しくもどちらもあさみさん。

 

この大変な中、美しい作品を見せてくださったキャスト、スタッフ、関係者の方々に、ありったけの感謝を送りたいです。観に行けるはずだったいくつかの公演が中止なってしまったこともあり、始まって間もない場面でその美しさにびっくりすると同時に、幕が開いたこと自体が嬉しくて涙が出てきた。しばらく厳しい状況が続くのは間違いなさそうなので、今は家でおとなしく映像を見たり、雑誌やパンフを広げたりして、どの舞台も非難されることなく開演できる時を待ちます。

宝塚版はディミトリが主役になって歌も追加されるので、どんな風になるのかとても楽しみ。どう考えてもぴったりな真風ディミトリ&まどかアーニャにも会いたいよ……!

 

*1:塔の上のラプンツェルとか

*2:この呼び方かわいくていいね

【観劇記録】2/21 浪漫活劇譚『艶漢』第四夜

 

  • 舞台シリーズ観劇は今回初、原作6巻まで読んでる状態での感想です
  • 演出など多少のネタバレあり

 

以前から存在は知っていたものの、機会を逸していた艶漢舞台。やっと観ることが叶いました。

シアターサンモールは記憶が確かなら十数年ぶりに訪れたので、客席こんなだったっけ?ってなったけど、ロビーの雰囲気はちょっと覚えてました。この規模だと後ろの方でもオペラいらないくらいステージがよく見えるなー、なんて思ってたら開演5分前に客席通路からいきなり安里が現れてびっくりした。音の鳴る機器の電源は切れよーみたいな一般的な注意事項が述べられてた気はするが、正直バナナのアレとかセクシーポーズ決めてたりしか覚えてねえ……この時点ですごく解釈一致。そう、まさに自分がイメージしてた安里だよ! ビジュアルが完璧なのはもちろん、登場しただけで周りが明るくなるような華やかさがあり、なおかつ妖しい色香も醸し出していて、開幕前なのに早くも期待値が上昇しまくり。

本編はこれまでの回想を交えながら始まったんですが、詩郎もまた、姿形も動作もそのまんま過ぎて驚愕。表情や姿勢、振り返った後ろ姿、ユルさ全開の着付け、着物から覗く脚のライン等々、まさに360度詩郎だよ……! 安里との絡みに至っては、どの瞬間を切り取っても二次元が降臨してた。独特の台詞回しは最初は多少違和感があったんですが、進んでくるにつれて気にならなくなった。役者さん、先月まで刀ステ維伝の肥前だったとか信じられないどっちもそのものじゃん?! てか詩郎が客席通路を歩いてる時、めっちゃフローラルな匂いがした*1んだけど、あれオフィシャルグッズのフレグランスかな? 通路から少し離れた席でもしっかり香ってきたので、こういう演出を楽しめるのは小規模の劇場ならではだよね。詩郎の友人で数少ない常識人*2の光路郎もまた「バカがつくほどのお人好しで正義感にあふれた天然無自覚タラシの好青年with筋肉美」が三次元に存在しておりました。メイン3人、写真や映像で見た以上に再現率が高過ぎた……。

変顔満載下ネタ上等なギャグ場面はやり過ぎない範囲で、しかしノーフン*3なアレは冒頭でしっかり再現されてました(笑) 男同士いちゃついてる(ように見える)シーンの登場人物の反応など、コミックスの最初の方は2020年現在の観点からするとちょっと危うい所もあるんですが*4、舞台ではその辺多少マイルドにはなってたかと。客席数300弱の劇場という空間もまた、どこか仄暗く猥雑な作品世界にぴったりと合っていました。今回は劇団のお話だったので尚更。

ストーリーは3巻の「人魚の望むもの」を主軸に、4巻以降の展開も交えたもので、三郎太の役回りが一平になってたり、オリジナルキャラクターが出てきて「組」も絡んで来たりとかなり大胆にアレンジされてた。と言っても「人魚~」の根幹の部分はちゃんと残っており、虹海や花魚の内面も元の話より掘り下げつつ、おそらく鏡湖さんにとってより救いのある結末になっていたので安心しました。今回観劇を決めたのは、あの話が好きだということも大きいのでね。まあ「組」が入ってくる分、元の話よりだいぶ凄惨にはなってしまってるんだけども。

オリジナルキャラクターのメンズ劇団員3人は、変に女性陣との恋愛エピソードとか追加されてたらちょっとイヤかもと危惧してましたが、あのくらいなら許容範囲かな。そして、特に重要な位置を占める劇作家の漁火がですね……詳細はネタバレになるので避けますが、能力使う方法がソレって何というかいちいち動揺してしまう……。漁火の他、役者の水稚と団長の潮見もまた、妖しく時に醜悪で美しいアンダーグラウンドな世界の住人として、違和感なく存在しておりました。本来ならもう少し後の登場となる一平(光路郎の幼馴染)もまた然り。

気になっていた水劇*5のシーンは、照明と二階建ての舞台装置、キャストの動き等々により、本当に水中で舞っているようで美しかったです。映像を使わなくてもここまで再現できるんだなあ、と心で感嘆してました。アクション的な見せ場も複数あり、特に体の至る所に短刀を隠し持った詩郎の殺陣はめちゃめちゃ速いし身軽さもあって格好いい! 終盤の詩郎と安里の一騎打ちは視覚的にも美しく、見ごたえありでした。両者とも戦闘服の露出度がかなり高めなのでいろんな意味でハラハラしたけどな……!

 

帰宅してコミックスを棚から引っ張り出して読み返したら、記憶していた以上に元の話はあっさりしており、かつ、舞台でやるにはわかりづらいであろう部分*6もあるので、これを膨らませた上で今後のエピソードも織り込みつつ、世界観を壊さずに舞台として成立されられるって凄いな……と、劇作家の方の手腕に改めて驚かされました。シリーズが4作も続いているのも納得。ってか2016年当時、舞台化が決まったことは公式のお知らせで知ってたのに、何故今までスルーしてた私*7?!

それと、原作ファンとして嬉しかったのはパンフレットもですね。表紙が原作者の尚月地さん描きおろしの、舞台の登場人物全員集合絵というだけでも素晴らしいのに、更に劇団員6人+一平の設定画まで描いてくださっているとか……ありがとうございますまじで(最敬礼)。一般的な冊子の形ではなく、1ページずつ独立したリーフレットになっているパンフは多分劇場では初めて見た。

続きがあることを見越しているような構成になっていたので、第五夜?の発表があるまで、コミックスをおさらい&読んでいない分も読み進めながら待とうと思います。

 

*1:安里もかも…後半くらいまで匂いの元に気づいてなかったので

*2:あくまで作中比

*3:ノーフンドシ。褌締めたくない主義

*4:初出が10年以上前の作品なので……

*5:巨大な水槽の中で人魚の格好をした役者がパフォーマンスをする、みたいなの

*6:虹海もまた親友に憎しみを抱いていた事は鏡湖の夢の中でだけ語られており、現実でもそれを示唆する描写はあるものの、あくまで推測の域を出ない

*7:一作目が発表された頃は2.5自体に興味がなかったんだよう……

【観劇記録】1/9 舞台『刀剣乱舞』維伝 朧の志士たち(刀ステ) (2回目)

 

  • いつものごとくネタバレ全開の感想です
  • 台詞などはすべてうろ覚えなので記憶違いがあるかもです……

 

 

注意:ライビュ・配信などを含め観劇予定の方は、一切ネタバレ無しで臨むことをお勧めします(このエントリーも回避推奨)

 

1回目の観劇感想はこちら。

 

raimu-sakura.hatenablog.com

 

先日、赤坂ACTシアターの東京凱旋公演を観て来ました。普段一般席で申し込んでるので、前から10列目前後+ドセンというマイ刀ステ観劇史上かつてない良席*1に、開演前から戦慄してた。で、1幕終了後、というかオープニングくらいで既に思ってたのは、

 

何、この超怒涛のエンタテインメント……。

 

昨年TDCで観た時は3バルのサイドシートで「見切れ席程ではないものの下手側の端の方で、高いところにいる人&スクリーンはほぼ見えなかった」のと、初回はストーリーを追うだけで精一杯だったのは大きいだろう。けれど、初日から1か月半経過した刀ステ維伝は、更にとんでもない進化を遂げていました。

 

  • 最初に目を見張ったのは照明の美しさ。悲伝の時も思ったんだけど、暗いところと明るいところの対比とか、光の色合いやグラデーションとか、これはBlu-rayの映像?いや、リアルで見てるのか、意味わからんレベルで美しい……と、語彙が追い付かずに頭が混乱してた。
  • てか、殺陣も序盤からクライマックスかってくらい飛ばしまくってる……一度観たはずの話なのに、開始15分くらいでポカーンとなってた。
  • 殺陣のみに留まらず、舞台全体から発せられる熱気、迫力が桁違いだった。座席の違いだけではなかったと思う。
  • 鶴丸は小芝居が多くて、視線をいとも簡単に盗んでいく。「驚きの濃い顔だ」と志士の顔を撫でた後、兼さんの羽織で手を拭いて嫌がられたり、罠初号機を触ろうとして肥前に止められる→肥前の足の間から手を出してまで触ろうとしたり、南海先生(?)の「政府の権限で顕現」て台詞にウケてたり、つっさんと呼んでもらえなくて頬を膨らまして拗ねてたり(そして小烏丸も一緒に頬を膨らませてたり)と、布団に横たわる以蔵を興味深そうに束で小突いてたりと気が付くと何かやってるんですよね……。あと、2幕の「ちょっとちょっと刀剣男士ー」の言い方が、TDCの時よりあっさりしてたかも。残骸くんの場面は、「ザーン」「ガーイ」ソングのコーレス要求(でも一応乗ってあげる肥前&南海先生)でした。やりたい放題が加速している……。それでいて、 戦闘時は華麗かつ威風堂々。あの鶴丸はおそらくとっくの昔にカンストしてる。
  • 時に茶目っ気も披露する小烏丸に至っては更に人外感が増していて、レベルという概念すら意味を持たないのでは……少なくとも怒らせたら間違いなく祟られる。
  • TDC観劇時の感想では堀川君を「高校入学を機にキャラチェンジした元ヤン」と評していましたが、今回の印象は「にっこり笑ってざっくり斬る、曇りなきキラッキラの優等生」でした。それもまた良い。
  • 兼さんが吹っ切れた後に語る想い。最高にかっこ良すぎやしませんか。
  • 以蔵はますます人間離れしていた。何なのあのえげつない速さの殺陣。坂本龍馬の人たらしオーラとか、武市先生の焦燥に満ちた雰囲気とか、吉田東洋の、人の上に立つ者としての傲慢さと圧倒的な存在感*2とか……人間キャストの厚さよ。
  • 東京凱旋では龍馬も結構アドリブを飛ばしてて、序盤で土佐勤皇党に囲まれたとき「騒ぐから2階席のお客さんが『喧嘩? 嫌ねえ』って席を立たれてしまった。(2階席に向かって)もう大丈夫だから!」といった意味のことを土佐弁で言ってたり、2幕の逃亡シーンではお客さんのコートで敵の攻撃を防いで「人のぬくもりは最強ぜよ!」とのたまったり。それだけに、クライマックスの陸奥守との対決シーンで見せた容赦ない視線にぞくぞくした。
  • 肥前は首の布引っ張られたり、むっちゃんと立場が逆だったらのif妄想を繰り広げられたり*3と主に鶴丸にいじられまくりつつも、やはり間違いなく「あの以蔵」の「刀」だった。
  • 前回も書いたように、南海先生は飄々とした演技のバランスが絶妙でした。残骸くん劇場で「ゴキゲンヨウ(裏声)」に「…………ごきげんよう」と思いっきり溜めまくりつつ律儀に返してたのがすごくよいです。そして真剣必殺が格好良すぎ。
  • 陸奥守は更に「あの坂本龍馬の」「刀」でした。複数の面から説得力が増していた。堀川君とはまた種類の異なるキラッキラ、というか、明るさと同時に熱さも感じるのに、暑苦しさはなくてカラっとした明るさ。まんばちゃんは「煤けた太陽」だけれど、むっちゃんもまた、あの本丸の太陽なのかな。

 

この日はカテコでスタオベが。刀ステでのスタオベは自分が観劇した日では初めて*4 だったので、おおー!と周りを見渡しながら拍手してました。こちらのエントリーを書いてる今日は大千秋楽。最後まで怪我や事故などないよう、祈ってます。

 

*1:てか赤坂ACTでこんなに前方で観たことなかった……

*2:しかしカリスマというよりは大会社の重役を思わせるそれで、上に更に社長や会長がいる感じ。上士といっても家臣だからね

*3:前回はスクリーン見切れてたので今回初めてちゃんと見た……ありがとう

*4:ちらほら立ってる人がいたことはあったけど、ほぼ総立ちは今までなかった

【観劇記録】1/7 『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE -vs VARIA partⅡ-(リボステ)

 

  • 多少のネタバレあり

 

2020年の観劇はリボステからでした。ヴァリアー戦前半はちょうど観劇が重なっていた時期で「骸*1もまだ出ないしなー」とスルーしていたので、初演ぶりのリボステ。

結論から言うと非常に面白かったです。てか前半戦も舞台で観ればよかった……。

 

以下箇条書きで思い出した順に雑感

  • 前説はルッスーリアとマーモン。写真撮影タイムがあり、しっかり携帯に収めました。ルッス姐さん楽しかった&マーモンかわいいじゃん
  • 前半戦をダイジェストで見せてくれる親切仕様。そうそう、嵐戦はこういう展開だったね、雨戦はスクアーロが大変なことになったんだよな……などとコミックスを読んでた当時の記憶が蘇る。何でスルーしたの私?
  • ローム髑髏ちゃんはそのまんま過ぎるというか、二次元から束の間抜け出てきたようであった……ブロマイド買った
  • 幻術バトルは初演同様映像で。マーモンが宙に浮くところがしっかり人力*2だったり、ボール入れが蔦に巻かれてる所とかは頑張ったな…て感想ではあるけど、演出の不自然な箇所は初演に比べて少なくなってた
  • 回想シーンは演技と映像の合わせ技で、違和感なく見ることができました
  • 多分初めてジャンプを自腹で買って読んだ、骸の再登場シーン。ついに来たー!という存在感と迫力に内心で拍手。槍捌きも見事でした。もちろんブロマイド買った
  • 原作をリアルタイムで追ってた時はそれ程意識してなかったんだけど、ボンゴレファミリーってやはりマフィアというか、結構残酷で時にエグいとこあるよね。それを意図した演出なのか、自分の捉え方が当時と変わったのかはわからないけど、命の扱いがめちゃくちゃ軽い事に少々戦慄を覚えました。チェルベッロ怖いよ……
  • 雲雀のマイペース加減がまさに雲を思わせるそれでした。元々の設定に加えて、役者さんの演技でより説得力が増してた感
  • ランボが相変わらず5歳児でウザ可愛すぎて最早神がかってる……
  • 大きなパーティションと幕の中間のような舞台装置が効果的に使われており、早変わりや急な場面転換が可能になってた。凄い。あれ、内側で動く人も大変なんじゃなかろうか
  • ツナとXANXASのバトルもまた、音と映像と光と役者さんの動きその他諸々によって最大限に再現されており、観てるだけでもハードなのが伝わってきました。あんなん1日2公演もやるってどういうことだ……
  • 犬、柿ピー、ランチア、京子&ハルは役者さんが映像出演(ありがとう)。本音を言うと特にランチアはリアルに登場いただきたかったけど、出番少ないから仕方ないか
  • コミックス通りのあのラストからすると、続編あるのかな?
  • カテコ挨拶はボンゴレ九代目とスクアーロ。九代目のブロマイドは「魔除けにしてもらいたい」そうです(笑…ランブロで1枚来たのでもご利益あるかな)。スクアーロは客席(2・3階席と1階席に分けて1回ずつ)&舞台上それぞれでの「ゔぉ゛ぉい!」コール要請。お辞儀の時、ひとり頭を下げずにくねくねしてたランボの頭を押さえて下げさせてた了平先輩がすごく了平先輩でした。骸のお辞儀さあ……あのフォームは狡い。

 

初演が「面白かった」なら、今回の3作目は「とても面白かった!!」。連載やコミックスを追いかけてたのはもう10年以上前ですが、読んでた当時の記憶が蘇ってきて懐かしくなりました。それなりに長丁場のヴァリアー戦を1つの舞台に収めず前後編に分けたのも*3、各バトルやその背景が時系列でひとつづつ再現されていたので、よかったと思います。脚本、演出、演技その他の全てを駆使した再現の度合いの高さが想像以上で、原作ファンとしても嬉しいステージでした。

 

*1:二次元の推しのひとりです

*2:慣れると気にならなくなってきた

*3:出演者のスケジュールとかいろいろな事情があるんだろうけど

【観劇記録】2019年5〜8月の観劇まとめ(レミゼ/宝塚など)

 

1〜4月までまとめておいて、その後放置してました(やりがち)。

2019年5〜8月まで、ライビュ含む観劇の記録です。宝塚多め。

 

※多少のネタバレ有

 

5月

劇場で観るのはすごくすごく久しぶりのレミゼでした。初めて観劇した10代の頃にはピンと来ない部分も多かったけれど、年を重ねた今は「夢破れて」で既に落涙してた。リトル・コゼットの歌に「早くこの子を助けてあげてー!」と辛くなりつつも何だかんだ好きな「宿屋の主人の歌」で笑っちゃったり、上原ジャベールの「Stars」や上山アンジョルラスを中心とした「民衆の歌」に圧倒されたり、昆エポニーヌの「オン・マイ・オウン」でまた涙して、三浦マリウスの「カフェソング」で悲しくなって、吉原ジャン・バルジャンはもちろん全編通して素晴らしく……今更も今更ですが名作ですね(ハンカチを取り出しつつ)。

 

  • COCOON』星ひとつ編/月の翳り編

   感想はこちら

 

夢現~」は思ってたより楽しめた。ただ、相思相愛のお通を放ったらかして最後までひたすら剣の道にまい進するのみってどうなのよ武蔵、とは思わんでもない……。こちらが退団公演となった美弥さんの佐々木小次郎は、達人の凄みと静謐の両方を漂わせ、一振りの剣のように美しかったです。「クルンテープ~」では「セ・マニフィーク」の場面で豪快に歌い踊る美園さんに魅了されておりました。

 

  • 宝塚 星組 『鎌足−夢のまほろば、大和(やまと)し美(うるわ)し−』(ライビュ)

評判の良さに急遽ライビュ観劇を決めて良かったです。前年、ほぼ同じ時代を描いた某往年の名作を鑑賞して「ぐええええ……」と苦悶の声を上げていた*1身としては、こちらで救われた思いでしたありがとう。ヒーロー的な格好良さはないけれど、主の仕打ちに苦しみながらも妻の事を愛し続ける鎌足の描き方には好感が持てたし、何より車持与志古娘や皇極帝が「強い意志を持ち、時として怒りの感情も表出する血の通った人間」として描かれていたことに感激したよ……。無論、蘇我入鹿や天智帝も格好いいしな! あと船史恵尺がとても妖しくて良かった。つまり、華形さん*2瀬央さん有沙さん天寿さんへの注目度が更に更に上がりまくった公演でした。

 

6月

   感想はこちら

 

なにげに久々のワイルド真風さん。「愛した日々に偽りはない」は、これはテスも惚れ直すよね、と納得の色っぽさでした。星風テスは新進気鋭の歌姫という説得力あり&メイクも大人っぽく自然。 芹香ラスティは良い塩梅にチャラくて大変よろしい。日替わりで「スキップしながらエデンをかわいく歌う」を披露してくださった桜木ベネディクトを筆頭にこの役はやっぱりこの人だよねーと順当にキメてきた中、歴代で一番少年っぽさがあり、ダニーと年の離れた兄弟のような和希ライナスが新鮮だった。ああいう関係性も実によい。

 

  • 宝塚 花組『恋スルARENA』(ライビュ)

前回のDHとはまた異なる趣で、めっちゃ楽しいコンサートでした! スクリーンに開幕前の横アリが映し出された時点で「あー現地行きたかったなー」と心で呟いておった。新娘役トップ・華さんが可愛いのは知ってたが、ラプンツェルの「輝く未来」のデュエットはガチで可愛過ぎてめろめろになりました。そして明日海さんの「お姉ちゃん」、正直言うと最初出てきた時は「数年ぶりの女装、ですね……」と思ってしまったんだけれど、瀬戸・水美のナイスガイコンビに挟まれるとあら不思議、海外の女優さんを彷彿とさせるゴージャスな美女で全く違和感なしでした凄い。

 

柚香さんが道明寺をやるという段階で既に間違いなしの予感しかなかったんだけど、まさに水を得た魚でした。少尉@はいからさんみたいなキラキラ王子も、俺様野郎で愛すべきバカ・道明寺もどちらも当たり役っていったい何を見せられているんだろう。城妃さん演じるつくしもまた概念そのものが顕現しておりました。少女マンガと宝塚はやはり相性抜群だな。他のキャラクターでは整形美少女・桜子@音さんのインパクトが忘れられない。

 

 7月

  • 舞台『紅葉鬼』

  感想はこちら。 

 

8月

  • 舞台『刀剣乱舞』慈伝 日日の葉よ散るらむ

  感想はこちら

 

観劇当時も今も含め、望海さんは「歌+お芝居の表現力」が圧倒的よな、という、誰もが知っていることを再認識させられました。最後の方、かつての友の屋敷で一人部屋に残されるあたりから涙があふれまくった。そして斎藤一と土方さんがそれぞれ別のベクトルでかっこよすぎて骨抜きになるしかなかったぜ……。

 

多めっていうかここで初めて感想書いたのはほぼ宝塚だった。そんなに間を開けずに9~12月分もアップしたいです。

 

*1:作品として優れていることは否定しないけど、自分には全く合わなかった……

*2:次回星組公演で退団されてしまうのですね……

【観劇記録】12/23 脳内クラッシュ演劇「DRAMAtical Murder」

 

  • 原作ゲームファン(PC版のみ、アニメ未視聴)の感想です
  • 多少ネタバレあり

 

ニトロプラスキラルTwitterで舞台化を知った時は「ドラマダ舞台でやるんだ! しかも攻略対象4人+蓮ルートが日替わり?! 演出が中屋敷さんなら期待できるかな」と純粋にわくわくする気持ちと「いやしかしあれ、がっつりボーイズがラブしている*1のに、舞台でやっちゃうの? マジで?」という不安がせめぎ合い、前売り券の購入は見送っていました。と言いつつも割と評判は良いようなので、ゲームで好きだった、かつ日時の都合のつくノイズの回を当日券で観劇することに。

 

率直に言うと、

・すごく良い!

・良いor悪くはない

・頑張ってるなあ……

・もうちょっと何とかなんなかったんだろうか……

が同じくらいの割合でせめぎ合う舞台でした。

 

※以下、ネタバレ&少々辛口の意見を含みます

 

演出は全体に良かったです。特に「ライム」という仮想現実空間でのバトルや、相手の脳内に入り込んでいくシーンは、映像、照明、音楽と効果音、役者の演技、アンサンブルの動き諸々によってゲームの世界がそのまま三次元に展開されており、非常に見応えがありました。主人公、蒼葉の相棒であるオールメイト・蓮の立ち位置も違和感なし*2

脚本は、前半はゲームの共通ルートを忠実になぞりつつ、必要なエピソードだけを盛り込んでテンポ良く進んでいました。ただ、出演者が端折られ過ぎ。百歩譲って蒼葉の婆ちゃんが映像だけなのはまだしも、せめて黒幕の東江くらいは映像で済ませずに、アンサンブルの人が兼ねるとかで出てきて欲しかったな*3。後半、つまり2幕からは日替わりで攻略対象キャラクターのルートに入るんですが、蒼葉とノイズのエピソードを余すところなく見せてくれるのはいいものの、そこに集中しすぎて他の重要な部分がことごとく省かれまくっていた。気づいたらオーバルタワーが崩壊してるんだもんよ。なので、他の媒体でストーリーを把握してないと「蒼葉とノイズの一部始終はわかったけど東江や碧島を取り巻く陰謀はどうなって、そしてなぜ全て解決したみたいになってるの?」状態で話が終わってしまう。原作でも、隠し攻略対象にあたる蓮のルートまで終えないと全貌は見えないけれど、周回するのが前提のゲームと異なり、1回しか観劇しない人も少なくないことを考えると潔く切り捨て過ぎじゃないだろうか。

 

蒼葉と、蓮を除く攻略対象4人については、全員が良くも悪くも及第点、というのが正直な感想です。あとミズキも。少なくとも棒読み棒立ちではないし、上手い人が何人かいればそれでカバーできるか、そちらに引きずられて良くなる可能性もあったと思うけど、というくらい。蒼葉役の人はアクションの身のこなしは綺麗だし、台詞回しそのものは悪くないんですが、時々台詞の間がおかしいのが気になった。それとノイズ役の人、立ち姿や醸し出す雰囲気、声のトーン等々は良いので、台詞噛まないようにな……。攻略対象の他3人は2幕ではまた変わってくるのかもだけど、観てないので何とも。蓮役の人は他の舞台で観たことがあり、その時は割と好印象だったものの、今回は無機質な台詞が多く、しかも後半はほとんどストーリーに絡んでこないし、ウイルスとトリップ、悪島は悪くなさそうなんだけど出番自体が少ない上に出てくるのはぶっちゃけそれ程重要な場面でもない*4ので、芝居を締めるまでには至らず。

あとですね。元がR指定ありのBLゲームという事で、舞台上でも絡みのシーンがしっかりあり、それをダンスというかマイムで表現するのはいい。

けど振付もうちょっと何とかなんなかったの?!

特に最初のは、振りが直接的過ぎる上にどうにも中途半端*5で、何を表そうとしているのかは察せるだけにぶっちゃけ笑いそうになった。2回目のは最初ほどおかしくはなかったけど、そんなにわかりやすいマイムで「お互いの服を脱がす」を表現しなくってもな……。どっちが受けか攻めか、ラブラブなのかそうじゃないのがわかる程度に抽象化してダンスっぽくするか、いっそキスシーンの後はフェードアウトして台詞だけ流す、とかで良かったんじゃなかろうか。 

演技等々は、

・2幕のシナリオが日替わりの攻略対象の数だけ、つまり5パターンあり、毎公演ごとに後半の展開が大きく変わる(その回の攻略対象以外は蓮を除いて2幕はほぼ登場しない)

・主人公のみ全公演通して同じキャストで、2幕のメインになる5人は公演ごとに違う

という(おそらく結構特殊な)構成もネックになっているのかも。稽古の時間も分岐の分短くなるだろうし、せめてこの期間はキャラAで次の期間はキャラB、という風に分けられたらまだ切り替えがしやすかったのでは、とも思うけれど、公演期間がそんなに長くないので、平日のみの期間に振り分けられたパターンが割りを食いそうだから難しいだろう……ううむ。

 

ここまで主にマイナス面を書いてきてしまいましたが、それでも怒る気にはなれないでいるのは「原作を大切にしつつ、ルートの分岐も含めてゲームの世界を舞台上に忠実に再現する」という姿勢が感じられたから。先述したように、蒼葉とノイズの重要なシーンは丁寧にやってくれたし、仮想現実空間の再現は、これをリアルで観れただけでも来てよかった、と思えるくらい素晴らしかった。少なくとも原作ファンの一人である自分は、スタッフも出演者も、いろいろ限られているであろう中で精いっぱいやってくれているんだろうな、と思えました。それは、自分がTwitterで検索したとき、原作ファンと思しき複数のアカウントでの反応が良かったということにも表れているんじゃないかな。ただ、舞台・演劇のファンとして見ると、惜しい点が多々見受けられたのは否めません。「原作ファンも舞台好きも楽しめるように」といった趣旨の内容が公式からツイートされていたけれど、両立するのは難しいんだな……と実感した次第です。

 

*1:PC版はR18なのでそういう描写がしっかりある

*2:しかし2幕最初だけ唐突に"あの姿"になってたのは謎

*3:凶悪警官・悪島は役者さんが出てくるのに

*4:少なくとも自分の観た回では

*5:演者と振付のどっちがいかんかったのかは不明

【観劇記録】11/27 舞台『刀剣乱舞』維伝 朧の志士たち(刀ステ)

 

 

  • いつものごとくネタバレ全開の感想です
  • 台詞などはすべてうろ覚えなので記憶違いがあるかもです…

 

注意:ライビュ・配信などを含め観劇予定の方は、一切ネタバレ無しで臨むことをお勧めします(このエントリーも回避推奨)

 

TDC、3バルのサイドA席での観劇でした。見切れ席程ではないものの、下手側の端の方で高いところにいる人&スクリーンはほぼ見えなかったよ……代わりに客席降りはとてもよく見えた。

 

SNSでは「いつもの刀ステが帰ってきた」と言われており、虚伝から悲伝までの刀ステに近い、という意味ではその通りなんですが、他の話に似ているかというと必ずしもそうでもない気がしました。三日月宗近やまんばちゃん、長谷部といったお馴染みの主要メンバーがことごとく不在なのも大きいですが、ストーリーそのものもこれまでを踏まえつつ、これからを意識した新しい方向を示しているようだった。BGMも聴き覚えのない曲ばかりだったので、ほぼ一新されてるのではないかな。

 

以下、思いついた順に雑感。

※ネタバレ全開&時系列バラバラです

 

  • 慈伝から続投なのは陸奥守のみ。むっちゃんは慈伝ではひたすら陽の部分が前面に出ており、維伝でもそれが踏まえられてました。だからこそ、かつての主をめぐるあれこれがさ……あああああ……。喋り方や声の調子をかなりゲームの声優さんに寄せられてたね。アクションの身軽さに特筆するものがあり、高さのあるセットからひらりと飛び降りたり、戦闘時もアクロバティックな動きが多くて格好よかった! 
  • 今回は階段型で可動式の舞台セットが2つあって、先述のように高さがかなりある上に、人が乗って殺陣の最中でも動くからハラハラした。乗ってる人も動かしてる人も、少しでもタイミング間違ったら大事故になりかねないよね、どうか千秋楽まで怪我などありませんように……。
  • 肥前忠広がとても肥前忠広でした。シルエットはもちろん、血の気配を漂わせつつもどこか小型犬を思わせる雰囲気が、二次元から出てきたようであった。速くて無駄のない、殺傷力の高そうな殺陣なんだけれど、同じくそう称される系統の小夜ちゃんの殺陣とは違い、パンフのクロストークにある「復讐でも恨みでもない」「戦闘マシーン」といった、ドライな印象を受けました。ストーリー中で明かされる岡田以蔵の葛藤を知ってしまうと、それもまたやるせない……。
  • 南海先生は口調が特徴的。穏やかながらもどこか感情に欠けており、それでいて機械的でもない。まさに「顕現してから日が浅いから、刀寄りの存在」という内容の台詞を裏付けていました。下手すると棒読みになってしまうと思われるので、さじ加減が見事。ダンスと共に罠仕掛けまくるwithゲーム本編台詞のところは笑った。言い出したのあなたでしょーが!
  • ゲーム内ではどんな形状だか触れられてなかった罠(材料:時間遡行軍)、あんな形してたんだな……結構怖い。破壊力えぐい。
  • 兼さんはカッコよさを意識しまくりつつも、刀で戦うことにこだわったり仁義を大切にしたりと、武士らしさが漂ってた。アニメの活劇の雰囲気に近いかな。
  • 堀川君は普段はかわいいんだけども、戦闘時(特に後半)はギラギラでした。あれだ、名門高校進学を機に過去を封印してキャラ変したけど、中学時代は地元のヤンキーの元締めだったとかそういうやつだ……。
  • 土方組の二刀開眼、あるかもと思ったらなかった。ちょっとだけ残念。
  • 鶴丸は随所で暴れまくっておりました。「つっさん」は物理的に呼びにくいね、うん。そして渾身のボケを南海先生にスルーされまくる……がんばれ。なんだけど、所々でシリアス差し込んで来るんだよなベテラン刀として。あーもうそういうところだよ(訳:とてもよい)! 27日マチネのログインボイス鶴丸でした。観劇後に調べたら日替わりの部分が結構あったらしい。3年ぶりの染鶴さんは、普段はおちゃらけつつも少し遠くから若い刀たちを見守っている、という方向性は健鶴さんと同じなんですが、より「食えない白じじい」感が強い。
  • ちょっとちょっとー、刀剣男士ー!
  • お久しぶりの小烏丸。相変わらず、あのガチで鳥のような足取りの軽さと三日月とはまた違う人外オーラは何事なんだろうな……。確かに「父」って呼ばれること、滅多にないよね(パンフより)。
  • 前からそんな傾向はあったけど、あの本丸の審神者の血の色は青もしくは緑なんだろうか。
  • 学生時代、キャラメルボックスが大好きで、社会人になっても時々観に行ってたので、坂本龍馬役が岡田さんと知った時はびっくりすると同時に嬉しかったです。まっすぐで若々しい青年そのものでした。陸奥守のことを「むっさん」と呼んだり、会ってすぐ意気投合してしまうんだけど、むっちゃんの心情考えるとその時点で既に苦しい……。実は「偽物」だったけど、それでも愛刀だったむっちゃんが主本人だと思い込んでしまうくらいにはそのものだった訳だからね。ほんっとあの本丸の審神者さあ……。
  • 岡田以蔵の殺陣は、群を抜く速さと勢いに加えて重さまであり、鬼気迫るものでした。龍馬大好きなところは大型犬のようで微笑ましい(そういうところも顕現したかつての愛刀に受け継がれたんだろうな)んだけれど、生きるためには人を斬るしかなかった苦悩も抱えており、痛ましかった。
  • 結局、あの文久土佐藩の龍馬、以蔵、武市半平太吉田東洋とその他の土佐勤王党の人たちは何者だったんだろう。本人たちの人格というか意思を持ってはいるけど、人間では確実にないんだし……というより、南海先生の口ぶりだと彼らを生み出した存在がある、ということ? だとするとなにそれこわい。
  • 何者、と言えばあの謎の時間遡行軍打刀……他の本丸もしくは別の時間軸のまんばちゃんの思念が形になった姿か何かなんだろうか? 彼もまた、三日月宗近を失ったことを悔いているようだった。とすると、あの場所にいた他の時間遡行軍たちも……?  あんま考えたくないなそれ。
  • 座席の位置の関係で下手奥が見切れてたので、かつて戦いを挑んだ本丸のメンバーの半分? がわかってない……取り敢えず陸奥守、伽羅ちゃん、宗三は把握できた。
  • 時間遡行軍新メンバー、物理的にデカい*1大太刀登場。本陣でございと言いたげな。
  • 相変わらずゲーム中の台詞が本編に違和感なく溶け込んでおった、匠の技である。
  • 真剣必殺は陸奥守、肥前、南海先生。舞台が遠かったのと、比較的肌露出が控えめなメンバーなので、いつもよりは目のやり場に困る事なく見ていられました……*2
  • あの「物語を……」って蠢いてた無数の目が怖すぎた件。最初は我々観客の声を暗に示してるのかと思ったけど、いくつかの考察にあったように、刀ステ自体に「物語」というワードがよく登場するんだよな……。
  • ラストのむっちゃんの台詞に不穏さを感じてしまった。考え過ぎかそれとも。
  • エンディングテーマは今までよりしっとりとした曲調でした。物語の内容的には違和感ないものの、ジョ伝、慈伝がアップテンポだったこともあり意表を突かれた。傘は虚伝や悲伝と同じ、白地に黒文字で名前入り
  • パンフの最後近くの見開き2ページ×2のあれ、大変興味深くはある。が、これまた不穏で怖いよう夜中に思い出したらトイレに行きたくなくなるじゃないか……。

 

思い出したり、気づいたことなどあればまた追記するかもですが、まとまってないので取り敢えずはこの辺で。

*1:通常の1.3倍くらいはあった

*2:真剣必殺については、どきどきしたとか腹筋すごいとか筋肉のつき方が綺麗等々ならともかく、もっとデリケートな部分についてSNS含めた公の場で詳細まで言及するのは危ういな、と……演じているのは生身の役者さんだからね