【観劇記録】 3/2 ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』
- 演出などのネタバレありの感想です
ロミジュリは宝塚版*1の印象が強くて、正直なところホリプロ版は2013年版観劇時に「キャストは申し分ないしダンスシーンとかはかっこいいんだけど、演出と一部の衣装がちょい微妙なんだよな……」と思って前回のはスルーしてました。しかし、気になる役者さんが複数出ているし、演出がリニューアルされてるなら、と、チケットをゲット。
この回のキャストは写真の方々でした。
最初に思ったのは、演出も衣装も格段に好みになってた!
まず衣装について。大人組のそれが若者組に近い現代寄りのデザインになってました。子供たちがデニムとか着てるのに、母親たちは何でドレスなんだろう?と、違いを楽しむより先に奇妙だったからね……。キャピュレット家の若者たちの衣装が、男女とも赤を基調にしたワイルドかつセクシーなものになってたのも良かった(前回は確か、男子は赤のトップス+豹柄パンツ、女子は豹柄のミニワンピみたいなので、一昔前のヤンキー&マンモス狩ってる人たちみたいだった……)。
演出は冒頭からちょいちょい変わってました。モンタギューとキャピュレットの抗争を制しにくる黒づくめ特殊部隊みたいのがいなくなったり、ロミオが登場時、元カノたち?からの留守録をスルーしまくるシーンがカットされてたり*2、「死」が主張し過ぎずそれでいて静かに存在感を放っていたりと、前回「えー……」と困惑した場面がなくなったり変わっていたりしたので、より作品世界に集中することができました。まあ、スマホに関するあれこれは観劇2回目で慣れたという部分も大きいだろうし、2幕でふたりが別れの一夜を過ごした朝、ベッドがずずずーっと舞台正面に進み出てきて、布団から出たロミオがパンイチっていうのは変わっておらず、今回もそこだけ露骨過ぎて笑いそうになったけど。あと、緑に発光する毒薬の瓶。あれ前回はなかったよね?3階席からもわかるくらい存在感放たなくてもいいから瓶!ってなりました……。
以下、キャストの雑感など。
- 大野ロミオはキラキラ王子様でした。遊び人というより、女の子たちから遠巻きにキャーキャー言われつつ、たまにその中の一人とちょっと仲良くなる、くらいのイメージ。2013年に観た城田ロミオより更にその印象が強かったです。生田ジュリエットは純粋培養のお嬢様で、恋に恋する夢見がちな少女そのもの(なんだけど結構肝は据わってるし、突っ走り始めると止まらなかったりもする)。存在そのものが可憐でめっちゃ可愛かった……!二人とも恋に落ちた瞬間から互いのことしか見ておらず、その様子が眩しいくらいにきらめいておりました。「バルコニー」や「エメ」も、歌の技術は申し分ない上で純粋さが際立っており、何度も泣きそうになってしまった。
- 「恋人って呼んで。それが僕の名前(ニュアンス)」「愛の花だわ!」等々いかにも芝居掛かった歌詞や台詞が多いので、パリスのことを「キザ野郎」と評するロミオに「いやいや、あなたもなかなかですから」と心で突っ込みつつ、これだけ浮かれてたらしょうがないよな、と納得させられてしまうものがあった。箱入り娘のジュリエットはともかく、なんでロミオはキャピュレットへの憎しみが薄い、というより元々抱いていないようにすら見えるんだろう?とか、娘が部屋で倒れて息してなかったらまず医者呼ぶだろうし、その時点で仮死状態ってバレるんじゃ……とか、ツッコミ出すときりがないけどね(苦笑)。歌曲は言わずと知れた名曲揃い。宝塚版のCDを何度もリピートしてます。男女混合バージョンもCD欲しいんですが、どのバージョンも出てない、ということは権利の関係とかで難しいのかな。
- 渡辺ティボルトからは昏い色気と共に、自分でもどうしようもない憎しみに囚われて苦悩している面が強くにじみ出ていました。今までティボルトは「かっこいいけどぶっちゃけ中二病全開で時に痛々しい」人*3だとずっと思ってたんだけど、ちょっと見方が変わった。歌声の声量も見事でした。
- 新鮮だったのが黒羽マーキューシオ。イキってはいても育ちのいいお坊ちゃん(大公の甥だからね)な面がしっかりと現れてた印象。宝塚の壱城さんが演じていた雰囲気に近いかな。予想以上に歌唱も安定して聴かせてくれました。三浦ベンヴォーリオは、リーダーとしては少し頼りなさそうなんだけど、「しょうがねーな、俺たちが助けてやるよ」てな調子で皆に慕われてそう。こちらも育ちの良さが感じられて、ロミオと親友というのも納得。「どうやって伝えよう」では、友人二人を一度に失って、急に大人にならなくてはいけなくなった(もう無邪気な子供ではいられない)切なさがこれまでの演出よりも明確だった気がします。
- ロミジュリはアクロバティックなアンサンブルのダンスも見どころ。「チーム・悪ガキ」なモンタギューの若者たちの「世界の王*4」「綺麗は汚い」などの明るいナンバーと、「チーム・不良青年」なキャピュレットの、舞踏会シーンやティボルトの「今日こそその日」に乗せて踊る、色香の漂うダンスの対比も面白かった。
- 台詞なし、ダンスのみの象徴的な存在の「死」。前半は全身黒ずくめ+黒の帽子でマントを翻し、影法師のようにひっそりとしたイメージで、後半から徐々に存在感を増していく。2013年のバージョンでは、ロミオとジュリエットが一夜を過ごしたシーンで上半身裸で逆さづりの状態で天井からぶら下がってたりするなど、インパクトが強すぎてポカーンだったんですが、今回は、前に出過ぎず、後ろに下がり過ぎずのバランスがちょうどよかったように思います。
- 大人たちはベテランぞろいで、どの人の歌声にも聞き惚れていました。特に好きだったのはジュリエットの乳母で、お嬢様への深い愛情もさることながら、「綺麗は汚い」で、からかってくる若造たちを鼻であしらいつつ高らかに歌い上げる様がかっこ良かった。彼女がいたから、ジュリエットはあんなに清らか、かつ、信念を貫く強さのある子に育ったんだろうなという説得力あり。キャピュレット夫人も、娘にパリスとの結婚を促す場面で「高貴な家に生まれた女性の苦しみ・娘への愛情と表裏一体の呪い」を情念たっぷりに表現されていて、ゾッとするくらいの迫力があった。
数年前の観劇時と見方や印象が変わった部分が多くて、そういう意味でも楽しめました。この日がマイ初日&マイ楽だったんですが、他のバージョンと観比べてみたかったなー……って日替わりありの舞台で毎回言ってる気がする(笑)
【映画鑑賞記録】1/20 映画刀剣乱舞
【注意】鑑賞予定の方はもちろん、見ようかどうしようか迷っている方も、一切ネタバレ無しで速やかに映画館へ向かわれることを強くお勧めします(この感想エントリーも回避推奨)
昨年実写映画の上映が発表された時は「刀剣男士キャストの半分以上は刀ステの人たちだし、脚本も評判のいい人みたいだから悪いことにはならなそうだけど……実写映画か、うーん……」と、戸惑う気持ちの方が大きかったです*1。けれども主題歌の公開をきっかけに恐る恐る予告編を見てみたら、予想以上に違和感がなく普通に面白そうだったので、初めてムビチケ*2を購入したついでに映画館でチラシもゲット、Web配信の番組もチェックし始めたりしているうちに公開日が待ち遠しくなってきた。初日にちらっと探ってみたら、ネタバレを見てしまわないうちに映画館へ行け!というツイートを見たので、公開3日目のうちに行ってきました。
やー、面白かった!!
当方はゲーム歴そろそろ4年の審神者で刀ステ沼に浸かっており、ミュの方は今のところ映像で2作目まで、アニメも一通り視聴している身です。最初は三日月宗近をはじめ、舞台でおなじみのキャストがスクリーン上で刀を振るっているのが不思議な気がしていたんですが、すぐに慣れました。別の本丸の話として、抵抗なく受け入れることができた。
全体の見せ方はアニメの「活撃」に近い印象を受けました。ただ、大きく違うのは「かつての主を救えるかも知れない局面に立たされて、今の自分の使命との狭間で苦しむ」ことが、メインもしくはクライマックスの要素にはなっていない点。これによって、刀ステとも花丸とも違う「本能寺の変とその周辺の歴史改変に立ち向かう刀剣男士」の姿を見ることができたのは良かった。三日月宗近を中心に据えて、いくつかの、そして多方面からの意外な展開も含みつつ、百分強という時間の中で最大限に楽しませていただきました。
以下、思い出した順に箇条書き。全くまとまってません。
呼び名や設定、展開など、核心はぼかしたり薄い色にしつつも思いっきりネタバレしているので注意!!
- 時間を移動する場面がキレイ。個々専用の透明な玉に時間を移動する力があるということなんだろうか?
- 不動と日本号が「号ちゃん」「不動ちゃん」って呼び合ってて仲良しで和む。酒飲み仲間なのねー。
- ここの薬研は骨喰のことを「骨喰兄さん」と呼ぶのか*3
- かつての主、森蘭丸の最期の時を思う不動。短い場面でも張り詰めた表情から様々な葛藤が感じられて、辛かった*4
- 序盤から審神者ががっつり出てきてびっくり。顔ははっきりとは見えなかったけど、壮年男性の模様。三日月とは長い付き合いで、信頼関係もある様子でした。
- 三日月を除く面子が戦装束のままで武装を解いてくつろぐ姿が新鮮。不動、事情が事情とは言え甘酒飲み過ぎ!そして日本号の、内番衣装ですらないただの部屋着ジャージ(多分寝間着兼)……良い……
- ばみちゃんお人形さんみたい……お肌キレイ……真っ白イノセンス……(語彙力が来い)
- 鶯丸が、登場したその瞬間から鶯丸だった
- 映画本丸の長谷部は終始仏頂面。よりによって主と三日月が隠し事をしている様子なんだから、むべなるかな。頼もしいアニキな日本号との漫才、ありがとうございます。
- クールビューティまんばちゃん。三日月のことを訝しみながらも信頼はしている様子。割と古くから居そうな雰囲気だったけれど、映画本丸の初期刀なんだろうか?日の光の下だと綺麗さがいっそう際立っておりました。
- おみ足に定評のある薬研ですが、当方は白シャツ姿の眩しさにやられた模様です。まんばちゃんとばみちゃんも一緒の川辺のシーン、なんなんだこのきらめく空間は……。
- 銀幕の三日月宗近もまた、刀の付喪神そのものでした。ふとした表情にも老成を感じる。なのに戦闘時には華麗な中にも無機質さがあって、刀であるということを強く意識した。刀ステとはまた違う解釈・見せ方だったように思います*5。織田信長に対しても「自分の方がじじい」みたいな事を言ってて、そう言えばそうなんだよなー、と改めて認識。
- 三日月だけじゃなく、刀ステに出演している方々は役作りを多少変えておられました。それでも尚、(本丸は異なっていても)同じ刀剣男士という軸がぶれないのは凄い……。
- 複数の方が仰っているように、刀剣男士それぞれの個性はあまり詳しくは描かれず、三日月を中心にした歴史ミステリー+特撮、という趣でした。山姥切の写しコンプレックスや長谷部の「主命とあらば」な部分はほとんど、あるいは全く描かれていなかったりする。ゲーム中の台詞も大部分が普通の台詞に交じってさりげなく発されており「足元がお留守だぜ(日本号)」も「命が惜しければ引け!(鶯丸)」も随分あっさり言うなあ、と思っていたんですが、そういった部分もより広い客層を意識しての描き方なのではないかという趣旨の感想を拝見して、目から鱗だった。
- 殺陣もまた、映画ならではの撮られ方をされており、城壁を垂直に駆け上がる薬研とか、レスリングのような格闘術の不動などを見ることができて興味深かった。欲を言えば、殺陣はもうちょっと引きで見せて欲しかったかも……。
- 歴史ミステリーとしても楽しめる、というような事が告知にあったけれどそう来たか……三日月の口から語られる真相に痺れた。
- 無銘の正体はもしかしたらとは思ったものの、てっきり鯰尾とか宗三とか、誰かしらと接点のある実装済みの男士かと……新しい子が来るとは完全に予想外だった。しかも、見覚えのある顔のような気がしてエンディングのクレジットを確認したら、ウル@マリーゴールドを演じてた方だった。そして森蘭丸役はDステTRUMPのREVERTHのウル(もしくはTRUTHのソフィ)。繭期の審神者をさくっと刺しにくるキャスティング。
- キャスティングと言えば最後の方の本丸。後ろ姿だけ映ったとき、「あれ? 皆刀ステ本丸にいる男士だなー」と思ったらさあ……映画館じゃなかったら声上げてたよ!豪華なサプライズをありがとうございます。
- まさかの女児審神者に面食らう。しかし、新審神者と戯れる男士たちいつかpixivで見た光景や、幼女を背負って幸せそうな三日月がいといたく微笑ましかったのでよきかなよきかな。
- エンディングテーマは映画館で初めてフルで聴いた。格好いい!
まだ書きたいことがある気がするんだけど、このあたりで区切ります……。
本編前の映画泥棒ムービーは、不動、鶯丸、長谷部でした。例のあいつの出現に客席で驚く不動→捕獲する鶯丸だけで既にシュールなのに、その上更に、お部屋でいそいそと違法ダウンロードを試みる敵大太刀&捕まえに来た長谷部とか、爆笑するしかなかったわ!
感想や考察、出演者やスタッフへのインタビューなどを漁っていたら、あれはそういう意味だったのか!という場面や、見返したいところがたくさん出てきたし、映画泥棒の2週目も気になるので、再度の鑑賞を真剣に検討中です……。
【観劇記録】1/12 トゥーランドット ~廃墟に眠る少年の夢~(少年社中)
- ネタバレ防止のため、観劇予定の方は回避推奨
ポスタービジュアルがいつにもまして美麗なのと、元ネタのオペラ*1が好きなので、ビジュアルが公開された時から気になっていました。
少年社中の作品は「アマテラス」「ピカレスク◆セブン」を劇場で観ており、エンタテインメント性の強い作品を上演する劇団、という認識です。今回も、その面では期待を裏切ることなく、途中のあっと驚く展開も含め、最後まで飽きることなく鑑賞できました。演出面では映像が要所要所で効果的に使用されており、ダンスパートも格好良かった。衣装も、「劇団」のメンバーは中華テイストのデザインに南国の鳥を思わせる鮮やかな色合いが美しく、支配者側の白の衣装と対を成しているようで、こちらも見応えあり。
主人公の青年、カラス*2はいい意味での暑苦しさがありました。熱血青年なんだけどカラッとした爽やかさも備えていて、ダンスなどでの身体の動きが軽やかだったのも鳥っぽくて良かったです。
ヒロインのトゥーランドット(ケツァール)は、初めてお目にかかった役者さん。幕開きから3日目ということもあったのか、膨大な量の台詞の滑舌が時々不安定だったのは否めないのですが、声はきれいに出ていたので、日が進むにつれて改善されてくるんじゃないかな、とも。そして、ダンスには惹かれるものがありました。激しく主張が強い訳ではないのに、振りの一つ一つが丁寧で、大勢の中で自然に目がいってしまう。
謎の男は……何を書いてもネタバレになるのでこれだけ言わせて。とても素敵でございました。
少年社中の方々も、他のゲストの方々も、熱のこもった演技とパワフルなダンス&アクションで存分に魅せてくれた。
ただ、お話の中でどうしても引っかかってしまった点がいくつかありました。
(以下、核心はぼかしつつも大きめのネタバレを含みます)
冒頭に元ネタのオペラが好き、と書きましたが、音楽と、おとぎ話のような世界観が好きなのは本当です。ただストーリーそのものは「まー昔の作品だからしょうがないけどさ……」と、いろんな方面から突っ込みどころ満載だったりもする。確かに、トゥーランドットの物語が作品世界に重ね合わせられていて、三つの謎の部分も効果的に劇中の展開に生きていたりいたりする。それ自体は上手いなあ、と素直に思えるんだけど。
まず、あのふたり(not主役コンビ)が何でラストであんな風になったのかがよくわからなくて……。私の思い違いでなければ、「意識はしているけれどどうしても譲れない部分がある」みたいな描写すらなかった。 それなのにあのラストは唐突すぎて、あなたたちいつの間に??ってハテナマークが頭を飛び交ってた。あまりにふたりの個人的なやりとりや関係性の提示が少なすぎて、劇中劇でのカラフとトゥーランドットにストレートに重ねるには、ちょっと無理がある気がしました。人として尊敬することと、恋愛対象として好き、ということはイコールじゃないからね、決して。それから「お父様」といい「二人の◯◯」といい、「無慈悲で残酷で愚かな彼女」の過ちを正し、教え導く側のリーダー的存在が皆男性という点。そういう前時代的な価値観をそのまま踏襲しちゃうんだなー……ともちらっと感じた*3。ここの作品は男性も女性も強くてかっこいい(同時に弱く愚かしくもある)、というイメージがあったんだけど、今回は女性陣が誰一人としてステレオタイプの域を出ていなかった*4のが残念だった。
あと、クライマックスの劇団の仲間たちの場面。あれ、正直ちょっと気持ち悪かったです。ひとりが賛成したら次々「そうだね」「そうだよ!」とあったかい雰囲気でまとまっていって、トゥーランドット(ケツァール)が最初に仲間に加わる時に否定的だったメンバーなんかも簡単にそっちに回っちゃって、感動するより先に同調圧力めいたものが感じられてきっついなー……と。せめて、嫌だ!と一度逃げてから「どうせ◯◯させられるんなら、せめて一矢報いてやる!」って言いながら結局戻ってくる、みたいなメンバーがひとりくらいいても良かったんじゃないかな……。
個性豊かな劇団メンバーたちが繰り広げるやりとりは楽しかったし、泣きそうになってしまった場面もありました。実際の稽古場風景を彷彿とさせる場面も随所にあり、特に演劇の世界に身を置いている人なら、響く台詞がたくさんあるかも知れない。稽古のシーンで、かなり具体的な固有名詞を挙げながらダメ出しをするところはめっちゃ笑った。作中の人間とAI・ロボットの対比を通して投げかけられた、現代人への問題提起(というように私は受け取りました)も良かったです。だから尚更上記の部分が引っかかってしまうんだよな……。
最初に書いたように、全体的には楽しむことができました。ただ、ストーリー面でどうしても首を傾げざるを得ない部分もあった、というのが本音だったりもします。
【観劇記録】2018年下半期ざっくりまとめ
- ブログに感想をアップしてないものやライビュ、舞台関係のコンサートなども含め、ざっくり振り返り
- ネタバレ多少ありです
2018年観劇まとめ、下半期分です。
7月
- 宝塚 星組「ANOTHER WORLD」「Killer Rouge」
ANOTHER WORLDはとても面白かったです(作者が某マトカの人と同じとは思えないくらい……)。 適材適所で当て書きがぴったりとハマり、コミカルな部分も楽しかった。あの康次郎を演じられるのは紅さんしかいないんじゃないだろうか。テーマソングがクセになる。もはや医療*1。キラルーもまた熱気と勢いがあり、今の星組でこういうのが観たかった!と思わせてくれたショーでした。
- 舞台『刀剣乱舞』悲伝 結いの目の不如帰(刀ステ)
感想はこちら。6月に初日をライビュで見たので、話や演出はわかっていた状態での観劇でした。リアルで観ると舞台全体の美しさや殺陣の迫力に魅了されまくり、刀ステって美しい……という気持ちが大半を占めた結果、終演後に追いトレブロ+2Lブロマイドセット購入しただけでは飽き足らず、後日別会場に個人ブロマイド全員分(with鵺ちゃん)と円盤予約までしに行ってしまうというわけのわからん衝動に駆られた。
- 『新・幕末純情伝』FAKE NEWS
色々考えてしまった舞台。沖田総司に対する男たちの態度は、種類は違えどどいつもこいつもゲスだしクズだしでムカつく。なのに、そこ以外は同情できる部分もあったりするからなおさらモヤモヤするし、最後の方では涙が止まらなくなったりもした。過去の上演記録を調べたりしてるうちに、何とか自分の中での落としどころは見つけることができたんだけども。記憶が鮮明なうちにちゃんと感想まとめておきたかったな。
8月
凱旋門は主人公とヒロインの話がひたすら苦痛で、テーマ曲の美しさと他の登場人物の群像劇的な部分が救いでした……このせんせいの脚本苦手なんだよう*2。ガトボニはかわいい場面もあったけどなんというか濃過ぎて……ラテンと猫混ぜなくてもよかったんじゃないかな(ぐったり)
- ミュージカル『マリーゴールド』
9月
前売り敗退して当日立ち見。MESSIAHは島原の乱がテーマという時点で泣く。ポスターの印象ではダーク寄りなのかなと思った明日海さんは正統派ヒーローだった。仙名さんのソロ歌は神がかっておりました。柚香さん演じる右衛門作(えもさく)の名前を聞いた時「シマバラン伝説」が頭をよぎったのですが、洗礼名で呼ばれることが多くてほっとした(ん?)。松倉with部下たちや松平信綱、鈴木、将軍家綱など、幕府方の人たちが良かった。ショーはオープニングがアナスイを思わせる色使いで綺麗でした。水美さん大活躍だったなー。
- 『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE (リボステ)
感想はこちら。ツッコミどころは多少あれど楽しめました。リボーンとランボが本人過ぎた。
10月
- 繭期夜会(コンサート+トークショー+朗読劇)
感想はこちら。繭期をこじらせる一方。
- ミュージカル「マリー・アントワネット」
歌、音楽、役者さんたち、衣装、舞台装置、照明……何もかもが美しくて「幸せなひとときを過ごさせていただいた……」という気持ちでいっぱいに。お話の方は辛い部分も多くて、何度もオペラグラスを濡らしたんだけども。役替わりは「花總/ソニン/古川/原田」回でした。他のパターンも観てみたかった。
- 宝塚 星組「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」「Killer Rouge/星秀☆煌紅」(台湾公演ライビュ)
毎度のことながら2次元作品*3の再現率の高さに驚くばかり。紅さん演じる凜雪鴉もですが、七海さんの殤不患がとても格好よくてハマり役でした。七海さんが退団されてしまうのはとても寂しい。キラルー台湾公演バージョンは、マスクオブルージュと紅子にすべて持ってかれた気がする。愛子ちゃん&礼子さんかわいい。
11月
- 『刀剣乱舞』宴奏会 アンコール(刀オケ)
感想はこちら。よこすか芸術劇場昼の部です。泣くとは思わなかった。
- 贋作 桜の森の満開の下
2017年に歌舞伎座で観た「野田版」に衝撃を受けて、ストレートプレイの方もいつか観たいなあと思っていたら予想外に早く叶ってしまった*4。うまく感想が書けないんですが、こちらも素晴らしかったことだけは確か。特に夜長姫が可愛らしくて残酷で最高だった。蟹と銀座のライオンとシャガールが忘れられそうにない。
愛希シシィには、これまでの宝塚のシシィとは方向性の異なるエネルギッシュさを感じました。月城ルキーニは予想以上に好演。最初から最後まで「陽」の部分のある暁ルドルフの解釈も面白かった。珠城トートは従来のトート像にとらわれず、もっとガラっと役の解釈を変更してしまった方がしっくり来たかも?という印象。それと、ヴィンディッシュ嬢がすごく良かった。
12月
- 宝塚 花組「Delight Holiday」
- ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」"最強の場所(チーム)"
2階の後方席でした。青年館は4回目だったんだけど、サイド席最前→1階席最後列→2階席最前列→今回と、どんどん座席が後ろになっているので、次回はまた前の方が取れるといいなあ。さすがに遠かったのでオペラ必須だなーと思ってたのに、ほぼ常時、舞台上の広い範囲に誰かしらいるから、視点を固定してしまうのがもったいなくてほとんどオペラの出番がなかった。及川&岩ちゃんコンビが特に良かったです。1幕ラストでちょっと泣いた。
「白鷺の城」はストーリーのある和物のショーでした。華やかで豪華な和物のショーは大好きなので、もっとやって欲しい! 転生を繰り返す由緒正しい家系の陰陽師と、長い時を生き続ける美しい妖狐という役どころが、真風さんと星風さんのそれぞれの持ち味にぴったりとハマっておりました。お芝居の方は駄作とは言わないけど、いまひとつ盛り上がりに欠けた感が否めず。芹香さんと愛月さんの悪役は素敵でした。
2018年の観劇納めは宝塚になりました。この他に歌舞伎座にも何度か足を運んでいるんですが、うまくまとまらないので割愛……。白浪五人男や三人吉三の有名な場面をやっと観ることができたのは嬉しかった。
昨年は2017年ほどは劇場に行けていない気がしていたけれど、数えてみたら30回で同数だった。感覚が麻痺しかけているんだろうか。回数的には今くらいを維持できればいいかな、と思っているので、今年も財布や心身の健康状態とはしっかり相談しつつ、楽しく、悔いなく観劇できますように。そしてチケット運よ来い、いや、来てください……!
【観劇記録】2018年上半期ざっくりまとめ
- ブログに感想をアップしてないものやライビュなども含め、ざっくり振り返り
- ネタバレ多少ありです
1月
- ミュージカル「黒執事」-Tango on the Campania-
感想はこちら。ミュージカルらしい華やかさあふれる舞台でした。新作やるならファントムファイブ観たいけど、原作の展開が大変なことになってるから当分は難しいかな……。
- ピカレスク◆セブン(少年社中)
感想はこちら。もやっとしてしまう部分はあったけれど、登場人物たちの暴れっぷりが清々しくもあった。
- 髑髏城の七人 Season月 上弦の月(ライビュ)
感想はこちら。下弦の月とは役の解釈や受ける印象が違ってて面白かった。
新トップ、望海さんのお歌の迫力に感服……真彩さんの綺麗な歌声と、朝美サン=ジュストの子犬のような狂信者っぷりと、妖しい美しさの彩凪ロラン夫人にも。SUPER VOYAGER!は通称ララランドのシーンが好きでした。彩風さんは観る度に存在感が増している。
- 髑髏城の七人 Season月 下弦の月(ライビュ)
感想はこちら。12月から更に進化してて瞠目。
2月
- 舞台「文豪ストレイドッグス」
個人的に脚本が合わなかったのが残念。演出は面白かったです。キャストも良かった。
感想はこちら。これぞ「極上の美」。
3月
- ゲキ×シネ「メタルマクベス」(2007)
映画館で初演の映像見ました(結局ステアラのは行ってない……)。終始アツい、というか良い意味で暑苦しい。音楽が格好よかった。ランダムスター夫人の演技に圧倒された。
映像を使うことが多い2.5舞台で、映像は一切使わずに、演出と演技だけで自転車競技を表現してしまうペダステにはいつも驚かされる。そして今この項書こうとして公式サイト開いたら新作の情報出ててびっくりした。来年5月かー。
4月
- 宝塚 月組「カンパニー」「BADDY」
感想はこちら。結局BADDYはライブ音源CD購入して移動時に聴きまくるレベルでハマった模様。
- 1789 -バスティーユの恋人たち-
感想はこちら。「座席があまり良くなかった」について詳しく書くと、前に背の高い男性が座っていたので、舞台センター付近が思いっきり遮られていたのでした……客席降りをちゃんと観られたのと、熱気がバシバシ伝わって来たのは良かったんだけどね。
- ミュージカル『薄桜鬼 志譚』土方歳三 篇
感想はこちら。新生薄ミュはスタイリッシュでした。ちー様篇も楽しみ。
5月
お芝居の方は、ヒロインの額田王の心情がどうにも腑に落ちなかった。宝塚のいわゆる「往年の名作」は、特に女性キャラの描かれ方にモヤモヤしてしまうことが少なくなく、こちらも例にもれず。ひとつひとつの場面や台詞はとても美しかったんだけど。「Santé!!」は元々好きなショーで、本公演verとちょいちょい違ってて楽しめました。
感想はこちら。ほんと何で一幕物にしなかったのさ天河……。
6月
- 舞台『刀剣乱舞』悲伝 結いの目の不如帰(刀ステ・初日ライビュ)
感想はこちら。情報量が多すぎてキャパオーバーになったものの、パンフとシークレットのクリアファイル&缶バだけでは足りず、後日トレブロだけ買いに明治座に行ったことは確か。
- ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」"はじまりの巨人"(ハイステ)
感想はこちら。初めてのハイステは想像していた以上に楽しかった!ダンスパフォーマンスで各チームのプレイスタイルを表現するのが新鮮で格好良かったです。
【観劇記録】12/8 Delight Holiday(宝塚・花組)
- 舞浜アンフィシアター公演の感想です
- 厳密にはミュージカル or ストレートプレイじゃないけど、「観劇」が自分の中でしっくり来たので観劇記録にした
- 演出・セトリなどのネタバレあり
- 語彙はことごとく失われた模様
それなりに長い事宝塚ファンをやっていますが、コンサート形式の舞台は初めてでした。舞浜アンフィシアターはワンフロアの劇場で、舞台を半円状に取り囲むようにして座席が並んでおり、段差がついているので後ろの方でも観やすかった。
約1時間50分、休憩なしのステージが終了した後の感想は、
尊い。
明日海りおさんが尊い。仙名彩世さんが尊い。鳳月杏さんが尊い。花組メンバー皆尊い……。
オープニングでメンバーが次々紹介される時、お気に入りの組子さんが出てくるたびに「○○さん出てきたー!」とときめいていたのですが、鳳月さん、仙名さんがそれぞれピンで登場した時に「出てくるだけで嬉しい人たちがこんなにいるって、なんて幸せなことなんだろう……」と、よくわかんない感慨で早くも涙が出て来てしまった。最近涙もろいのは自覚してるけど(そりゃもういろいろあったからさ……)、まだ歌ってもいないのに!
今回改めて実感したのが、来年退団される娘役トップ、仙名さんの魅力でした。セクシー*1なショーガールの衣装でピアノの上に登ってワインの瓶を片手に高らかに歌い上げたかと思ったら、その衣装の上にザ・部屋着な半纏をひっかけて登場して、娘役4人でこたつを囲んで女子会繰り広げたり、MCでも微笑ましいリアクションで笑わせてくれたりと、普段の舞台ではあまり見られない面も。もちろん、平成J-POPメドレーやディズニー曲等々では持前の歌唱力を存分に披露してくださった。フレッシュでかわいらしい娘1も大好きだけれど、大人の落ち着きをたたえつつ、色っぽさ炸裂の娘1もたまらないね!
以下、思ったことを順不同で(記憶違い等あるかも知れません…)。
- テーマソングに合わせて公演グッズのペンライトを振るのが楽しかった!簡単な振りだけど、事前に練習動画まで公開されてて、思わず練習しちゃったじゃないか。
- 明日海さんや仙名さんが、前方席と後方席の間の通路をトロッコに乗って移動しながら歌うシーンが何度かあるんですが、足元で思いっきりスタッフの男性二人がトロッコを人力で移動させていて、「お、お疲れ様です……」となってしまった……。それにしても、宝塚はほとんど二階席か一階席のかなり後ろの方で観ているので、こんなに近くで明日海さんや仙名さんを拝見できるなんて!と軽く感動*2。
- ショーでは定番になりつつある男役さんの女装*3。上半身がレオタード風?でスカート部分がAラインのシンプルなドレスで、鳳月さん、優波さん、聖乃さんがそれぞれ明日海さんと踊るというシーンがありました。鳳月さんの女装はなぜ、女性らしい魅力を損なうことなく、それでいてあんなにも力強くかっこいいのでしょうね……。他のお二人の女装をちゃんと見たのは初めてな気がする。
- 上記の聖乃さんと、娘役の城妃さんのお二人は去年のはいからさん以来気になっているので、出番が多くて嬉しかった。
- 昭和生まれなので、平成ソングメドレーはリアルタイムで知ってる曲ばかりで懐かしかった。T.M.Revolutionの「HOT LIMIT」では「ダイスケ的にも」のところが「みりお様的にもオールオッケー!(花組ポーズキメ)」だったり「ズンドコ節」の合いの手が「きよし!」ならぬ「(歌ってる人に合わせて)あすか!」だったり、ちょいちょいアレンジが入ってて面白い。
- モー娘やAKB、少女時代などのアイドルソングを歌う娘役さん達がキュート。男役さんたちによる「羞恥心」「女々しくて」は盛り上がるね!仙名さんのソロ曲は「雪の華」が良かったです。千本桜が入ってたのは嬉しい。平成ソングラストは「U.S.A」でノリノリながらもスタイリッシュでした。
- この回はAパターンだったので、過去作品曲はアリスの恋人*4とエリザベートでした。アリスの恋人の時の清々しさから一転して、トートに変わった時のサディスティックな表情がたまらない。エリザは「私が踊る時」と「闇が広がる」で、「私が~」のシシィ役は芽吹さんでした。迫力のある安定した歌声で、やっぱり上手いなあ。ルドルフ役は優波さんで、国の将来を真剣に憂う真面目な優等生、といった風情のルドルフ。どちらも先月ライビュで見た月組版*5とは全く違う解釈で興味深い。トートとルドルフは、演じる人によって印象ががらっと変わるよね。
- ちょっと前の星組公演を映像で見た時にも思ったけど、宝塚とディズニーはやっぱり相性が良いなあ。トップコンビの歌う「A Whole New World」はディズニー映画の中でも特に好きな曲のひとつなのでセトリに入れてくれて感謝……。お菓子の歌は聞き覚えがなかったので何だろうな、と思ってたらメリーポピンズだったのね。明日海さんソロでのヘラクレスの曲の後は、仙名さんによる「Let it go」。セトリを事前に把握してなかったので「もしかしてレリゴー来るかな、来たぁぁ!だよね、やらない訳ないよね!」と内心で興奮しまくり。ミュージカルで活躍している女性の歌手がこの曲を歌うと高確率で泣けてくるんですが、今回も例にもれず。ステージ上にたった一人で歌い上げた「Let it go」は見事で、二千人のキャパを擁する劇場にあっても圧巻でございました(涙)
- 全員揃ってのフィナーレで終わりかな?と思ったら、最後にトップコンビのデュエットダンスが……!華やかな白の衣装で、正に夢の国の住人のような美しいデュエダンでした……。
観る前は「お芝居なし、ショーでもなくて歌だけって、いつも通り楽しめるんだろうか?」とすこーし不安だったんですが、全くの杞憂でした素晴らしかった……。
【雑記】11/4 昼『刀剣乱舞』宴奏会 アンコール(刀オケ)
※刀剣乱舞-ONLINE-(ゲーム)オタクの感想です
よこすか芸術劇場の昼の部に行ってきました。埼玉在住の身には横須賀の地は体感的に遠かった……時間に余裕があったらカレーとか食べたかったな。
オーケストラのコンサートは久しく行ってないし、気になるけどどうなんだろう、で初回はスルーしてしまってた刀オケ。かなり評判が良かったようで、行けば良かったなと思いつつ、マイ本丸初期刀のまんばちゃんは京都かーどうしようとまたうだうだしてるうちに気づいたらアンコールの抽選もあらかた終わってしまっており……。という時に横須賀会場の追加の抽選があったので、見切れA席をゲット。4階のサイド席で、前方の手すりが舞台の上の方にあるスクリーンに少し被ってしまう場所でしたが、メインは演奏なのでそれ程支障はなかったです。
※以下、曲の順番や演出について容赦なくネタバレあり(ところどころ記憶違いがあるかもです)
演奏開始の直前に、スクリーン上にこんのすけが登場。ゲーム内と同じ吹き出しで注意事項をしゃべってる(音声はナシ)のが何となく不思議。
幕開けは、初期刀五振の近侍曲メドレー→この回のメインのむっちゃん(陸奥守吉行)の曲に。アップテンポで華やかなので最初から盛り上がるね。スクリーンの映像だけでなく、天井にメインカラーのライティングと共に紋が投影されるのが良きかな。
むっちゃんの後は本丸BGMのアレンジ。ここ最近は本丸では誰かしらの近侍曲ばっかり流しててしばらく聞いてなかったけど、ゆったりと心和む雅な曲調。そこから部隊結成の場面になって、スクリーンでは薬研、鯰尾、乱、小夜、にっかり、と短刀や脇差が鍛刀されて、次々と隊に組み込まれていき……それを見てたら普通に泣けてきた。
そう、初めて登録してどきどきしながら初期刀を選んで、プレイ開始した直後はこうだったよね……配合とかよくわかんないままに鍛刀して、来た子から順番に部隊に組み入れていったっけ。今は回想が出た時くらいしか回らなくなってる通常マップも、最初の頃は5-4まであるのか、先行き長そうだなーと遠い目をしてたんだよなあ。などと、自分の審神者歴を思い出して涙涙……。本丸に戻るたびに季節が移ろって、景趣が春夏秋冬と変化するのもいとをかし。
第一幕はゲーム内BGMがメインで、近侍曲は陸奥守、へし切長谷部、大倶利伽羅の三曲。近侍曲演奏時のスクリーンには、その刀剣男士の立ち絵と、舞台上のオーケストラ+和楽器奏者の方々が交互に映し出されてました。立ち絵はもちろん止め絵だし、通常と戦闘の2パターンだけなんだけど、オーケストラ用にアレンジされた曲がバックに流れてる中で改めてじっくり見ると、忘れかけてたけど長谷部も伽羅ちゃんもいけめんだよなー、いち兄麗しいなー、安定かわいいなー、などと初めてお迎えした頃のように新鮮な気持ちになったりもする。終わった後の本人?コメントも一振ごとに性格の違いが表れてて楽しい。
演奏者の方々が映る部分も、ここはこの楽器が使われているんだなー、ということが視覚的によくわかって面白かった。リアルに風鈴のようなものを鳴らしてたり、近侍曲をゲットするために必要な「鈴」と似たような形の楽器が使われてたり、コーラスが入る曲ではちゃんと歌手の人たちが歌ってたりということを、遠くの席からも知ることができました。
マップは椿寺(?)→阿津賀志山へ。進むにつれて編成に打刀が組み込まれるようになり、薬研・長谷部・宗三が同じ隊に揃ってるとか、かたや阿津賀志山では太刀+レア3打刀中心になってたり、実際の審神者がやりそうな編成がスクリーン上で展開されててもう……そういうとこだぞ、刀オケ(感涙)!しかしボスマスの直前で検非違使に遭遇して、部隊長のむっちゃんを残して戦線崩壊してしまい「ちゃらら~」とあえなく敗北……そこのBGMまでやるんかい*1!
いったん本丸に戻って、内番開始。馬当番は伽羅ちゃん&長谷部、畑当番は兼さん&安定。テンポの良い音楽に合わせて手拍子しつつ、一幕が終了。かれこれ三年以上聞き続けてるBGMの数々があんなに素敵になるなんてなあ……。
で、二幕の開始は何と内番終了から。BGMとともに馬・畑組それぞれの終了場面が映し出されてから、編成を変えて再び阿津賀志山。阿津賀志山に向かう編成も先ほどと変わって、(ちょっと記憶があやふやですが)ボスマスにたどり着きやすいとされてる編成に。そこまで忠実にやるのかー、と何度目かのびっくり。今度こそラスボスで勝利を収め、三日月宗近もドロップ。二幕は近侍曲メインの構成で、一期一振、鶯丸、大和守安定、和泉守兼定の順。元々交響曲っぽい雰囲気のいち兄と、重低音のアクセントが効いてより深みを増した鶯丸のアレンジが特に好みでした。安定のは近侍曲集其ノ一の中でも特に好きな曲のひとつなので、ここで聴けて嬉しい。兼さんのもかっこ良かったです。
スクリーン上はゲーム画面に戻り、池田屋ラスボス対決へ。ここのBGM良いよね。そして前田藤四郎の極がさらっといるのはいいとして、しんがりがさっき阿津賀志山でドロップしたと思われる三日月じいちゃん@夜戦につきボスマス以外は弱体化……なぜ連れてっちゃったんだろう&ここまで軽傷で済んでるってことはカンストしてるのか??
ともあれ無事勝利を収めた後、進行役のむっちゃんの「アンコールぜよ!」的な掛け声で、アンコールという名の三幕に突入。ここで、むっちゃん以外の初期刀四振の曲がフルで演奏。そんな気はしていましたがやっぱり蜂須賀虎徹と歌仙兼定の曲はオーケストラとの相性がとても良く、スクリーンに登場した二振がより輝いて見えた。この二振は自分の曲が生オケで演奏されたら喜びそうだよね。加州清光のは勇壮寄りのアレンジで新鮮。まんばちゃん(山姥切国広)については、最初に入手した近侍曲で特別思い入れが強いので、ああ、オーケストラになってもやはり壮大かつ勢いもあっていい曲だよなあ……と噛み締めるばかりでした。しかし、まんばちゃんのコメントだけ思いっきりネガティブでどうしようかと(苦笑)
ラストは、フルオーケストラでより雄大さを感じる三日月宗近の近侍曲と、これまた華やかで文句ナシにかっこいい夢現乱舞抄で締め。
基本、グッズ類は立体のものは極力買わないようにしているんですが、スカーフチャームをつけてる人のを見たらかわいかったので、まんばちゃんのを衝動買い+ブラインドのステンドグラスキーホルダーもゲット。キーホルダーは大包平が来てくれました、わーい。
近侍曲自体が好きなのと、オーケストラ+和楽器のアレンジ、そして演奏が絶妙だったため、音だけでも楽しめましたが、映像を組み合わせた演出が予想していた以上に秀逸でした。特にそれなりに長い事プレイしている審神者だと感慨深いものがあり、一幕二幕、それぞれの終了後にあちこちで鼻をすする音がしたのも頷ける。自分も一幕でガチで泣いたし。
宴奏会後は都内に移動して、刀ステ悲伝コラボ開催中のタワレコカフェで夕飯。光忠のネギトロ丼と小烏丸のラズベリーティーソーダをいただきました。特典のランチマットが思ってた以上にでかくて収納どうしよう。コースターはまんばちゃんとばみちゃんでした。今までトレブロその他ランダム系のアイテムでお迎えできなかった二振なのでやっと来てくれてありがとう!